2024年12月 9日 (月)

大阪レディバードクラブ 第45回作品展示会 その1

12月7日、大阪レディバードクラブさんの作品展示会を今年も見学させていただきました。会場は例年と同じ大阪写真会館です。事前に発表された展示テーマが「偵察/観測/哨戒」ということで、私の知らないマニアックな機体が並びそうな予感プンプンでした。
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まず出迎えてくれたのが、ハセガワ1/72SOC3 シーガルです。米海軍の代表的な水上偵察・観測機ですね。
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ベテランキットですが、メンバーの方の手に掛かると、ご覧のような素晴らしい完成品と相成ります。
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同じくシーガルで、こちらは艦載機カラーですが、
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何と、それを裏打ちするがごとくカタパルトに載せられています。
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もちろんカタパルトのキットなどなく、3Dプリンターを使用したフルスクラッチです。いやあ、凄い!
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こちらは、ヒューズ XF-11という米陸軍の試作偵察機で、アニグランド1/72のレジンキットを完成させたものです。私は全く知らなかった機体ですが、驚いたのはその大きさです。最初見た時は1/48かと思ったぐらいです。
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当ブログではお馴染みのオールドハウスさんの新作で、難物そうなキットを見事に仕上げられています。
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ファインモールド1/72の日本海軍哨戒機・東海で、こちらもオールドハウスさんの手によるもの。
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オールドハウスさんの作品と言えば、これまでもご紹介したように、清潔感溢れるクリーンな仕上がりが印象に残っているのですが、この機体は思いっ切りウェザリングされています。曰く「機体にウェザリングを施したのは20数年ぶり」だそうです。
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まだまだ続きます。

2024年11月10日 (日)

72和会さんにお邪魔しました。(モデラーズフェスティバル2024)

諸事多忙にて、ブログの更新も模型製作もままならない中、丁度1週間前になりますが、11月3日、前日から大阪南港のATCで開催されたモデラーズフェスティバル2024に行って参りました。

今回の一番の目的は、昨年の同イベントでお会いした72和会(なにわかい)のK会長さんとのお約束を果たす、すなわちレベル1/72のT-90を持参することです。
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かくして、T-90とT-90Aの2点をゲスト参加として同会卓に展示させていただきました。ちなみに、この作品はキットが発売された10年ぐらい前に某ホビーショップから完成見本として製作依頼されたものです。本ブログ開始前のこの時期は、スケールを問わずAFVばかり製作していました。
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当日はK会長さんをはじめ、メンバーの皆様とミニスケ談義に花が咲き、時間が過ぎるのを忘れるほどでした。本当に楽しかったです。
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K会長さんから、来年は「冷戦時代の車輌」を展示テーマにしようと提案され、私にも当然参加するよう要請されました。また一つ宿題が増えましたが、果たしてどうなることやら・・・ 

来月は、大阪レディバードクラブさんの作品展示会、オートモデラーの集いin 名古屋があり、今から楽しみです。

2024年8月31日 (土)

第10回 関西オートモデラーの集い 最終回

最終回は、私の大好物である「昭和の車」の「昭和の模型」です。

懐かしいニチモ1/20VWバギーです。小学生の頃に私も製作した記憶がありますが、こんなにカッコ良かったのですね。
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こちらは、言わずと知れた童友社の復刻シリーズの面々で、元は山田模型です。
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まずは、コスモクーペAPとサニーエクセレントの2台。素性を知らないと気が付かないかもしれませんが、どちらも元のキットの良さを生かしながら、簡単には見抜けないほどの巧みな修正が施された凄い作品です。
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ローレルHTの方はオリジナルに拘らず、徹底的にカスタムするというスタイルで、作者の方のセンスの良さ、技量の高さがうかがい知れる本当に素晴らしい作品です。
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最後は、「昭和懐かし模型堂」を自称されるurasanさんの作品を紹介して終わりたいと思います。まずは、ニチモ1/24のマセラティ ボラです。
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リアウインドウから覗くエンジンなども、必要にして十分なほどに作り込まれています。
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しかし、本当に嬉しいのは、ご覧のようにモーターライズで実際に走るように製作されていることです。これぞまさに昭和の自動車模型です。
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他にも、こちらの日東科学1/28のランボルギーニ イオタはもちろんのこと、
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フルパカキットのアオシマ1/20のランボルギーニ イオタさえも走行可能です。おまけにこちらはライトが点灯するよう改造されています。
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極めつけは、このホンダCB750の4サイクル・4気筒エンジンで、ミニクラフト製の1/3モデルですが、元は1970年代の学研のキットを再販したものだそうです。
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キックペダルがスイッチになっていて、これを入れるとカムやピストンが動き、プラグが点灯してシリンダー内の爆発を再現するというもので、見ていて本当に楽しかったのですが、これほどスムーズに動かせるには相当調整が必要だったことと思います。
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以上で紹介は終わりです。ちなみに、自身の展示内容はこちらで、今回もN.O.S.さんの横にしれっと置かせていただきました。
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新作の完成品がないという情けない状況だったので、旧作ではありますが、しばらく人目に触れていないミニ・レコルトモンツァを担ぎ出してお茶を濁しました。
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最後に、毎度申し上げていることですが、本イベントはモデラー同士が直接会える絶好の機会であり、主催者の方々には感謝いたしますとともに、運営は大変かと思いますが、これからも続けていただくことをお願いして、本編を終了します。

2024年8月30日 (金)

第10回 関西オートモデラーの集い その3

1日開いてしまいましたが、続きです。

本イベントの主催団体のひとつでもあるN.O.S.さんの展示、今回は少し控えめかな、などと思っていたら・・・
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とんでもないもの(笑)がありました。メンバーのRydellさんの手によるギャランΛ(ラムダ)で、題して「アトラスモデル・オマージュ仕様」です。当時のアトラスモデルの広告に掲載された完成見本が元ネタで、それを令和の世に蘇らせたというわけです。
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ベースキットはアオシマ(旧イマイ)1/24で、今となっては知る人ぞ知るアトラスモデルのオーバーフェンダーセット(BMWタイプ)を使用して仕上げたものですが、当然キットの純正パーツなんかではないので、フィッティングなどは相当大変だったと思われます。
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いつも、「自分はネタだけで勝負」とおっしゃるRydellさんですが、そのネタを見出だす類い稀なセンスと確かな製作技術に裏打ちされると、ご覧のような極上の作品が生み出されるということです。
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飛行機模型の展示会で知り合った大阪レディバードクラブのオールドハウスさんは、3台の1/32作品を持ち込まれました。いずれも決して簡単なキットではありませんが、カチッとした綺麗な仕上がりは、飛行機と同じです。
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まずは、SWASH DESIGNのモーリス ミニ マイナーです。渋いカラーリングがよく似合っています。
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オールドハウスさんに言わせると、ミニのキットで一番フォルムが良いとのこと、なるほどこのお尻なんかを見ると納得です。
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こちらは、エアフィックスのボンド・バグです。キットはつい最近再販され、私も買いましたが、この完成品は当時のオリジナルを製作したものでしょうか、お聞きするのを忘れました。
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PYRO の’32ピアスアロー・コンバーチブルで、キットは私も持っていますが、完成品は初めて見ました。
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当時のキットよろしく、バラバラのボディを破綻なく組み上げ、クリーンフィニッシュさせているのはさすがです。
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本日の締め括りは、いつも私に製作のモチベーションを与えてくれる模型転倒虫さんの展示です。
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フロントの2台は、いみじくもタミヤの「再販されたてコンビ」ですね。
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今回は新作なしとのことですが、私にとっては、このタミヤ1/24のアルファロメオ・ジュリアスプリントなどは初見で、他の作品同様、転倒虫さんならではの見事な仕上げっぷりです。
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次で最終回です。

2024年8月28日 (水)

第10回 関西オートモデラーの集い その2

「かくのうしきぜんしょうとう」の続きです。

ル・マン仕様のこの2台、めっちゃカッコイイです。「これエエなぁ」とRydellさんとしげしげと眺めていました。
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72年のデ・トマソ パンテーラ Gr.4で、希少なグンゼ1/24のキットをスタジオ27のデカールで仕上げたもの。
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75年のフェラーリ365GT4は、フジミ1/24にルネサンスのトランスキットを組み合わせたものだそうです。
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リトラクタブル・ヘッドライト装着車の特徴として、開閉時の表情の違いなどがあげられると思いますが、それを模型で見事に見せてくれる作品です。
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ライト開閉、点灯を電動で繰り返すギミックが設けられています。
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最後に、今回のテーマ展示で私が一番惹きつけられた作品がこれです。
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コルベア モンザGTで、今はなき永大1/20のキットを完成させたものですが、相当手が加えられていることがうかがえます。
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キットのパッケージを使用した展示台(兼収納ケース?)も、雰囲気が良くて素晴らしいですね。
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以上、今回のテーマ展示の一部でした。
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次回、私自身のお気に入り作品を紹介させていただきます。またあの方がやってくれました。

2024年8月27日 (火)

第10回 関西オートモデラーの集い その1

8月25日、大阪南港ATCで開催された恒例の「関西オートモデラーの集い」に参加させていただきました。今回は記念すべき10回目ということで、例年にも増して盛況だった気がします。新しい出会いや発見があって、本当に楽しいひと時を過ごすことができましたので、その一端を報告、紹介させていただきます。
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まずは、今回の展示テーマ「かくのうしきぜんしょうとう」に沿った作品群です。
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説明不要かと思いますが、リトラクタブル・ヘッドライトを装着した車ばかりを集めたということです。市販車では2004年のコルベットが最後だったそうで、これは私も知りませんでした。
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歴代コルベットが並び、その後方は国産車ですが、あらためて見ると、国産車も結構多いですね。
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トヨタ2000GTとオペルGTが隣り合わせに。この意味が分かる人は、相応の旧車マニアと言えましょうか。
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ポンティアックGTO“The Judge”(左)と、フォードトリノGTです。必ずしも空気抵抗の削減だけがリトラクタブル・ヘッドライトの目的ではないことが分かります。
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ダッジチャージャー・デイトナの、この取って付けたようなフロントノーズのデザインがたまりません。またアメ車模型を作りたくなってきます。
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本日最後は、ランチアストラトスで、雑誌表紙のBOW氏のイラストを模したものです。こういう作品は私も大好きです。
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まだまだ続きます。

2024年8月18日 (日)

GIANNINIにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その4・リアフードの加工等

タイトルを「ジャンニーニ」から「GIANNINI」に変えましたが、特に意味はありません。

さて、この手のフィアットのお約束と言えば、ノーマルとは逆方向にガバっと開いた状態で固定されているリアフードでしょう。実車では、フードを片側3本もしくは2本のステーで支えるのが一般的ですが、ラダー状に組んだアルミ板のステーで支えているような変わり種もあって、これがまたカッコよかったりするのです。今回、製作そのものより、どのタイプにするかの検討に時間を費やしましたが、結局オーソドックスな3本ステーに落ち着きました。

まずは、リアフードの加工から。キットのフードには、完成後も開閉可能とするために、下端にヒンジが設けられています。
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ナンバープレートやナンバー灯は付かないので、キットのこれらパーツを取り付けるための穴を埋める一方、実物のフードに開いている穴を開けておきます。この穴はビスなどで埋められていることが多く、塗装後に虫ピンを挿してその状態を再現するつもりです。開閉用のヒンジも当然カットします。
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ボディ側にも少し加工を。ご覧のように、ルーバーのパネルの下部には何もない状態です。
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ここは、リアフードを閉じれば見えない部分ですが、実車では縁にウエザーストリップが付いたパネルが存在しますので、プラ帯棒で簡単に再現しておきます(赤矢印)。本作はノーマルタイプではないので、ウエザーストリップなどはオミットです。
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ステーの基部や、フードを固定する器具をプラ板で製作し、ボディの所定位置にあらかじめ接着します。
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塗装を考慮すると、このようなパーツは後付けが望ましいのですが、ボディに密着するような精度の高いものを別に分けて製作する自信もありませんので、やむを得ません。なお、上辺の真ん中に接着した小片のプラ板(赤矢印)は、フードを取り付ける際の「接着しろ」で、もちろん実車にはありません。
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裏から見た所です。ベタ着けした上で、プラ棒で裏打ち補強しています。
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この接着しろに両面テープを貼り、フードを乗せてみました。ご覧のように、これだけで十分固定できるので、ステーへの負荷はほとんどかからず、また、完成後の脱落、破損防止にもつながると思います。
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ステーは、0.8ミリ径のアルミパイプを使用し、前述のようにボディ側に接着した基部に現物合わせで長さを調整して製作します。写真は、マスキングゾルで基部に仮接着した状態です。
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なお、フードをステーに固定するストラップ(?)などは、タミヤ1/24のミニ・レーシングに入っていた部品を加工したものです。ミニ・レコルトモンツァを製作した時の余剰パーツが役に立ったというわけです。
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以上、あらためて仮組みした状態がこちらです。件の接着しろなどは、普通に見る角度からは全く見えません。
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もちろん、それぞれ塗装後に接着するので、現時点ではバラしておきます。
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ボディに関しては、後は塗装に向けて粛々と下地処理を行うだけなので、次回以降、エンジンや内装関係に移る予定です。

2024年7月27日 (土)

ジャンニーニにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その3・リアオーバーフェンダーの製作 ②パテ盛り、整形

プラ板で製作したフェンダーを包むようにパテを盛ります。エポキシパテで大まかに造形し、ボディとの接点など細かい箇所はポリパテを使用しています。
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フロントのオーバーフェンダーと異なり、リアのそれはボディのプレスラインと面一に繋がっているので、ラインに沿ってマスキングテープを貼った上でポリパテを盛っています。
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削ったり盛ったりを何度か繰り返し、一応、整形が完了しました。
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テールライトは、いずれ製作時に説明しますが、専用のものが全く異なる位置に付くので、通常位置のヘコミを埋めておきます。
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ボディ全体はとりあえずこんな感じです。この後、元々キットにあるパーティングラインやヒケ(といってもほとんどありませんが)と合わせ、細部の修正を溶きパテ等で行います。
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リアフェンダー前方の開口部の形状などは、実車では様々なものが見受けられますが、本作は特定の個体を製作しているわけではありませんので、自身の好みで適当にまとめています。
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次回は、リアフードの加工を予定しています。はてさて、どう処理しますか・・・

2024年7月20日 (土)

ジャンニーニにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その2・リアオーバーフェンダーの製作 ①ベース

リアのオーバーフェンダーは、ただ横に膨らんでいるだけでなく、前方にエア・インテークが、後方に同・アウトレットが設けられています。製作方法で特に妙案も思い付かないので、フロント同様、プラ板等でガイドとなるベースを作り、後はパテ盛り整形することにしました。

まず手始めに、ボディのホイールアーチに沿って帯状のプラ板を接着します。フェンダーのリアエンドの底に当たる部分にもプラ板を貼っておきます。端がパテだけだと欠けたりする恐れがあるためです。
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フェンダーの前方部分のベースとなるパーツをプラ板で製作します。仕上げである程度削ることを考慮し、0.3ミリ厚のプラ板を3層に重ねた上、角は丸めるので内側に瞬着パテを充填しました。
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フェンダーの内側は、おそらく実車ではリアまで筒抜けでしょうが、パテ盛りで製作する都合上、詰まった内部が見えると不細工なのであえて仕切りを設けました。また、フェンダーの奥や裏側の塗装は、ボディ装着後では困難なので、あらかじめ黒で塗装しておきました。
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こちらは、後方のエア・アウトレットを再現するために、フェンダーのパテ盛り前に埋め込むパーツです。楕円のプラパイプを中央でカットし、プラ板で縦の長さを伸ばしています。
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以上のパーツをボディに取り付けたところです。何となく形が浮かび上がっているでしょうか。
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次回、これにエポキシパテなどを盛って整形して行きます(上手くできるかな・・・)。

2024年7月 7日 (日)

ジャンニーニにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その1・フロントオーバーフェンダーの製作

というわけで(何がだ)、前回紹介したタミヤ1/24のフィアット・アバルトに手を付けてしまいました。模型転倒虫さんの素晴らしい作品を拝見し、再販キットを購入してしまったのが直接的なきっかけですが、もう一つ、初版キットでパーツの一部が欠品した状態のものが手元にあって、何とかしたいなあと常々思っていたのも事実です。ちなみにパーツ欠品の原因は、オーバーフェンダーやシートなどを、ミニ・レコルトモンツァを製作した際に使用したことによるものです。

前置きが長くなりましたが、今回はこの初版キットを製作することとし、どうせなら、あまり人が作らないものをと思い立ち、となれば必然的にアバルト 695 SSでなくなるということになります。それで、日本ではともかく、本国ではアバルトに勝るとも劣らない有名なフィアット・チューナーであるジャンニーニ(GIANNINI)を選択しました。590 GT がポピュラーですが、見た目アバルトと似ているので、思い切って700のGr.5仕様あたりが派手めでよろしいんじゃないかと。

では、早速、フロントのオーバーフェンダーを製作します。前述のようにキットのオーバーフェンダーは欠品しているのですが、仮にあったとしても形状が全く異なりますので使用せず、一から自作です。いつものようにエポキシパテを盛って製作するのですが、ボディとの接地面は四角く、ホイールアーチに沿って丸くなるというやや複雑な形をしているので、プラ板・棒で先にガイドを作っておきます。
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後方には、ブレーキの熱を逃がすためでしょうか、エア・アウトレットが設けられており、後から穴を開けるのも面倒なので、楕円のプラパイプを仕込んでおきます。
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エポキシパテを盛って整形します。相当程度の厚みがあるので、ヒケ等を考慮し、パテ盛りを2回に分けました。その際、パテの主剤と硬化剤の配分が微妙に異なったことで、色の濃さに違いが生じ、ご覧のように表面がマーブル状になっていますが、特に問題はなさそうです。
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大まかな形はできたので、細かい形状修正、表面処理などはボディ全体のバランスを見て行うこととし、ひとまずフロントは終了です。
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次回は、本作で最も工作量が多いと思われるリアフェンダーを予定しております。ただ、現時点でどうやって作るのか決まっておりません・・・。

2024年6月29日 (土)

つい、買っちゃいました!(タミヤ1/24 フィアット アバルト 695 SS)

先般、タミヤから1/24のフィアット アバルト 695 SSのキットが再販されました。当初は購入するつもりはなかったのです。というのも、90年代中ごろに出た初版キットはもとより、2011年に再販されたものも押入れに複数個眠っているからです。ですが、気が付けば手に取ってレジに並んでいました。
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外箱のデザインは、2011年の再販時と違い、一見して初版と同じようですが、側面のイラストなどが異なります。写真の上が今回のもので、2種類のバリエーションが紹介され、それを再現するためのデカールが新たに追加されています。
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反対側です。ルーフのチェック柄のデカールも今回のキットには入っています。
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大好きな車のキットであるにも関わらず、何故かこれまで1台も製作しておりません。そんな折、静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展の報告でご紹介したように、模型転倒虫さんが製作された素晴らしいアバルト695 SSを拝見し、いても立ってもいられなくなりました。これ以上、お手付き作品を増やしてどうするの、ということを自覚しつつも、ああしよう、こうしようと思案しているところです・・・。

2024年5月20日 (月)

第62回 静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展 最終回

最後にどうしても紹介したい艦船模型の作品があります。

1/700の戦艦・榛名ですが、喫水線上の船体を上下に張り合わせ、まるで「逆さ富士」のごとく、同じ艦の新造時と最終時の姿を見せる趣向です。もちろん、昨今のトレンドであるエッチングパーツを使用した精密再現にも抜かりがありません。Img_54592

ちなみに、作品の写真を上下逆さまにしてみました。大正から太平洋戦争末期まで約30年間にわたり活躍した戦艦ゆえに、その間の近代化改装によってその姿は大きく変化しており、それが一目で分かります。
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こちらは縦に真っ二つに分割された1/700の重巡・摩耶で、後ろの鏡の映り込みを見ていただくと分かるように、内部も再現されています。
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で、残りの半分はというと、沈没して海底に眠る姿を、こちらも内部付きで再現されています。艦のはかない生涯、そして今もそこに眠っている事実を教えてくれ、何を感じるかを見る側に委ねているように思います。まさに、心を揺さぶる作品と言えるのではないでしょうか。
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以上で今回の作品展の報告は終了です。振り返ると、取り上げたどの作品も、作者による何がしかの意図や伝えたいメッセージが込められたようなものばかりであることに、あらためて気付きました。今後も、このような素晴らしい作品に出会えることを期待して、本編を終了いたします。

2024年5月19日 (日)

第62回 静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展 その7

気が付けば、楽しいイベントが終了して早や1週間が経ちました。本当にあっという間ですね。

この機体は、皆さんご存じ「紅の豚」の劇中機、サボイア S.21ですが、深紅のお馴染みカラーではなく、日本機ファンならお気づきであろう飛燕の迷彩色です。
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PMC空技廠というクラブのメンバーの方々が、ファインモールド1/48のサボイアに加え、ライバル機のカーチス R3C-0を「自分設定」で仕上げた作品を数多く展示されていました。
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いくつかご紹介しますが、実物に拘るだけが模型ではない、ということを再認識させていただく本当に良い機会となりました。

〇第一次世界大戦のロシア軍機仕様のカーチス R3C-0 (実在しません、念のため)
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〇二式水戦風のサボイア S.21 (九八式水上偵察機の後継機では決してありません、笑)
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〇マクロスのロイ・フォッカー機仕様のサボイア S.21 (ガウォークに変形します、ウソです)
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前回、私もいつかは必ず飛行機の模型を、などと述べましたが、製作を再開するならこんなアプローチもいいなと思いました。

続いて、ここ2年ほど、年末の展示会を見学させていただいている大阪レディバードクラブのメンバーの方々の作品を紹介して、本日の最後とします。

その鮮やかなカラーと大きさでまず目に付いたのが、ICM 1/32のタイガーモスです。こんなカラーバリエーションもあったのですね、全然知りませんでした。
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グレンコーモデル1/48のリパブリック RC.3 シービーです。旧リンドバーグの再販キットですが、作者のオールドハウスさんの手に掛かると、クリーンなデスクトップモデル風に美しく仕上がります。
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メーカー名が分からないのですが、スケールは1/48と思われるコードロン C860。コードロンと言えば、レーサー機の青のイメージが強いですが、赤もよく似合っていてカッコイイですね。
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こちらはロッキード ベガで、ドラ ウイングスの1/48だと思われますが、例の赤い機体(A・イアハート機)と並んで有名な、世界一周を果したウィニー・メイ号です。
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アルマホビー1/48のPZL P.8/1 ポーランド試作戦闘機で、インジェクションではなくフルレジンキットを完成させた作品です。全面のリベットを打ち直したというから、凄いの一言で、究極の完成品と言って差し支えありません。
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他にも素晴らしい作品が展示されていたのですが、キリがないので、もうこの辺にしておきます。次回で作品展の報告は最後となります。

2024年5月18日 (土)

第62回 静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展 その6

飛行機では、何と言っても外せないのが、昨年もご紹介した複葉機がメインのフライング・ワイヤーズのメンバーの方々の作品です。東京を中心に活動されているので、田舎者の私にとっては、合同作品展は直に作品を見せていただく貴重な機会でもあります。

まずはこちら、フルスクラッチによるカプロニ Ca.4という機体です。実機を全く知りませんが、1/48ということもあって、中々の大きさです。
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大きいだけではありません、エンジン等のディティールや、複葉機ならではの張線など、見れば見るほど素晴らしい作品なのが分かります。
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単体でも大きな機体であることは分かりますが、同スケールのフィギュアをそばに置くことで、実機の大きさがより推し測れます。
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よく見ると、どの作品にもフィギュアが機体の傍らに置かれていて、それぞれが存在した時代やストーリーを感じさせてくれるような工夫がなされています。ただ、見る側の私が全く不勉強なため、それを十分理解できなかったのが残念でなりません。
〇Wingnut Wings 1/32・LVG C.Ⅵ(ポーランド空軍仕様)
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〇Wingnut Wings 1/32・Roland CⅡ
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〇Encore Models 1/32・BLUE MAX PFALZ
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カプロニの作者で、今回色々とご説明いただいたメンバーのYさんに、「飛行機を作っておられるのですか?」と聞かれ、「いやあ、今のところはまだ・・・」なんて答えてしまいましたが、いつかは必ず挑戦(出戻り)するつもりです。

次回に続きます。

2024年5月17日 (金)

第62回 静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展 その5

引き続き、AFVです。

前回も述べたように、本当に数多くの素晴らしい作品があって選び切れない中で、こういう人のざわめきが聞こえそうな情景作品は、私の好みのタイプです。舞台は大戦末期のフランス北部とのことです。
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M18や兵士はタミヤ1/35ですが、民間人はマスターボックス、トラクターはミニアート製です。タミヤにも民間人のフィギュアや民生車輌を頑張って発売してくれるとありがたいのですが。
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単品車輌で目を惹いたのが、アカデミー1/35のメルカバ Mk.2D。さりげないディティールアップに加え、特徴的な装甲板の滑り止め表現も見事です。
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こちらは、T-34が登場する映画の劇中車輌を再現した作品です。残念ながら映画の方は観たことがないのですが、暴れまくっているT-34の姿が何となく想像できます。
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変わり種なのが、セミスクラッチによる1/35の「にせT-34/85」です。ドイツ戦車ならともかく、T-34などは大戦後も一部の国で運用され、現存数もそれなりに多そうなので、戦争映画に登場させるぐらいさほど困らないだろうと思いきや、こんなハリボテまであったとは驚きです。
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本日最後は、AFVのみならず、自動車や艦船など、イタリア物を専門に製作しているClub 伊太利亜のメンバーの方々の作品で締めくくります。こういう拘り方もいいですね。
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ピットロード1/700の戦艦リットリオは、聞きしに勝る難物キットのようで、今回は艤装が間に合わなかったとのことでした。来年の竣工を楽しみにしております。
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次回は、いよいよ飛行機です。

2024年5月16日 (木)

第62回 静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展 その4

前回の齋藤マサヤさんと同じく、Life on Wheelsのメンバーの方の作品は目を見張るものばかりで、こちらの「A Place in This World」と題した長距離バス・グレイハウンドの情景もしかりです。バスのキットは、ローデン1/35だと思いますが、相当な大きさです。
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カメラのせいでしょうか、写真が少し薄暗い雰囲気になりましたが、これを見て、自身が若い頃にアメリカに出張した際に乗ったグレイハウンド(年式はもちろん違いますが)のバス・ストップの風景を懐かしく思い出しました。
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こちらは、昨年もご紹介したミニチュア・ドラム・ビルダー、Hさんの展示です。もちろん、どれもフルスクラッチされたもので、写真で見ると本物に見間違える出来です。
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ふと見ると、多くのドラムに紛れてバイクの完成品が展示されていました。タミヤ1/12のホンダNS500・F.スペンサー仕様のようですが、何となく唐突な感もあったので伺うと、何と「香り」が出る模型で、新たに取り組んでいるとのこと。
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木製台座の中に、アロマの香りが出る機器が仕込んであるそうです。で、肝心の香りですが、例の2ストエンジンの甘いオイルの匂いで、実際に香りを染み込ませた紙片を嗅がしていただき、なるほど実感しました。80年代後半、毎年のように8耐やGPの観戦で通った鈴鹿サーキットのパドックを思い出しました。
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さて、カーモデル関係はここまでとします。
AFVでは、情景、車輌単品とも、模型誌に掲載されたものも含め、素晴らしい作品が目白押しでした。そんな中、「50年前のジオラマを再現」と銘打った、ろうがんずのメンバーの方々のよる共同製作の作品群が面白かったです。
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当時のキットの組立説明書や、封入されていたミニカタログなどに掲載された情景作品を現在に蘇らせるという企画で、ベテランモデラーであれば、何がしか見覚えがあることでしょう。私も、三号戦車の組立説明書に掲載されていた大量の戦車が勢ぞろいの情景などは鮮明に覚えています。
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今回は、私自身の思い出を導き出すかのような作品の紹介となりました。次回に続きます。

2024年5月15日 (水)

第62回 静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展 その3

今回、かの松本州平さんと初めてお会いし、少しですがお話しすることができました。松本さんに関しては、モデルグラフィックス誌初期の頃からお名前を存じ上げ、昨今のご活躍も模型誌等で知るところです。1/32の作品では、とてもそんな小さいスケールには見えない2台の超絶ジャガーを展示されていましたが、「一緒に1/32をもっと盛り上げましょう」と言っていただいたのが、とにかく嬉しかったです。
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こちらは、マルケンさんの「Johnny’s Birthday 1983」と題された、タミヤ1/24のミニクーパーと家族の情景で、80年代当時に製作されたものだそうです。息子のJohnnyが誕生日に両親からペダルカーをプレゼントされた様子が伝わります。
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そしてこちらが、その40年後に「Johnny’s Birthday 2023」と題して製作された情景で、大人になったJohnnyは父親からミニクーパーの鍵をプレゼントされ、ペダルカーは彼の子供が受け継ぐというもの。増えた家族、かつて新車同然だったミニクーパーのヤレ具合など、40年の月日が経ったことが見事に反映された作品です。今回の展示で一番印象に残った自動車の情景であることは間違いありません。
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展示会等でその機会があれば、必ず拝見させていただくのがGarage 24のメンバーの方々の作品です。ブルックリン SV-1の1/24キットなんてあったかと思えば、案の定、3Dプリンターによるフルスクラッチで、しかも、ガルウイングドアが電動で開閉するというから驚きです。
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同じく、同会のメンバーの方の作品で、アオシマ1/24のNBロードスターを改造した「オフロードスター」です。リフトアップされたカスタムカーですが、実車もちゃんと存在するそうです。
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そして同会と言えば、当然この方、坂本さんの作品を外すことはできません。アオシマ・BEEMAX 1/24の日産240RS ’84 サファリラリー仕様ですが、キットのボディはワンピースで、ドアなんて開きません。相変わらず凄いの一言です。
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本日最後は、これまた巨匠といっても過言ではない方の作品で、齋藤マサヤさんの「Here comes the weekend! Go to Brighton 2064」と題された情景です。未来と過去が融合したような不思議な空間が醸し出されていて、しかも精緻で美しい、というのが感想です。とにかく素晴らしいとしか言いようがありません。
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まだまだ、続きます。

2024年5月14日 (火)

第62回 静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展 その2

毎度申し上げていることですが、全国から集まった数多くの素晴らしい作品のすべてを紹介することなど到底不可能で、極々一部の紹介となることをご理解ください。

まずは、四国オー集の報告で予告したTDMC・T会長によるベルトーネの元チーフデザイナー、故・Mガンディーニ氏の追悼展示です。
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四国では仮組み状態だったボーダーラインプロダクト製1/24のカラボも見事に完成されていました。これで今後は、ライフワークとも言えるアバルト・トランスポーターに注力していただけることでしょう(笑)。
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いつもお世話になっているN.O.S.さんの展示です。
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昨年のスーパージャンクビークルに続いて2度目となる今年のクラブ共通テーマは、タミヤ1/24のポルシェ935ターボです。
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こちらは、オーソドックスに仕上げた完成見本のような作品です。
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で、Rydellさんの手に掛かるとこんなカラーリングになります。もちろん実車など存在しませんが、あったと言われたら信じてしまいそうなクオリティです。何せ、これを見たタミヤの若手社員と思しき方が、たじろいでいたというのも事実です。
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もう一つ、Rydellさんの本職であるジャンク品再生物ですが、今回はこれを取り上げさせていただきました。ヨーデル1/24のロータス・ヨーロッパです。同じく再生中の我がロータスと並べる日が来るのを楽しみにしています。
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本日最後は、模型転倒虫さんの新作、タミヤ1/24のフィアット・アバルト695 SSです。いつもながら絶妙なカラーリングが目を惹きます。キットが近々再販されるので、完成のタイミングもバッチリですね。
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ベースもとても良い雰囲気で、100均の材料で設えたとは思えない素晴らしい出来です。
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次回に続きます。

2024年5月13日 (月)

第62回 静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展 その1

今年も、静岡ホビーショーの一般公開日(5月1112日)に合わせて開催された合同作品展に、サンニイ情景友の会のメンバーとして出展させていただきました。初回は、当会の展示内容を、次回から個人的に気になった作品を紹介いたします。

当会の展示内容ですが、今年は初日と2日目で一部異なります。初日の展示風景がこちらで、上段は昨年までと同様、加藤さんの作品が並びますが、当会の歴史を物語る看板作品で、これら無くして当会の展示はあり得ないと言っても過言ではありません。
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松岡会長の「恐竜飼育員のお仕事」と題された情景です。
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恐竜やフィギュアは海洋堂、日立建機のホイールローダーはハセガワ製で、ともに1/35。恐竜飼育員が主人公の某漫画をイメージしたそうです。
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初日のみ参加のCap Takayaさんの作品群。
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ちびっこチョロQのマツダT2000が断崖絶壁に掛かる吊り橋を渡る風景や、
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ピンクのマツダK360と海という組み合わせの連作を展示されましたが、
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私が個人的に好きな作品が、この小さなお供え台の上に作られた庭園風景です。
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ちなみに、こちらが私の展示作品で、上が初日、下が2日目です。小ぶりな作品ばかりなので、展示スペースに合わせて作品数を調節しているということです。
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目新しいのは、楽プラのRZ34を使用した情景で、昨年は車両のみの展示だったものに地面を設け、フィギュアを配したものです。この作品については、後日、本ブログで別途ご説明します。
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そして、2日目の展示風景がこちらで、下段の真ん中にCap Takayaさんの作品群と入れ替わり、新たな作品が加わりました。
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それがこの「廃れた現代」と題された恐竜の情景ですが、作者のメヒカリさん曰く、「恐竜時代に文化レベルが衰退した世界をイメージした」とのこと。
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カラーコーンやビー玉など、実際に恐竜がいた時代にはおよそ存在し得ないものが、この情景のテーマを演出しています。
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さらにもう一度、上の情景全体の写真を見てください。通常はメインとなる恐竜を中央に置きがちですが、ご覧のように右手前に据えられ、その反対側に転がったビー玉など他の見せ所が展開されています。テーマ、構成のセンスとも見事というより他にないのですが、本当に恐るべきは、これほどの作品を製作したメヒカリさんが現役の女子中学生だということです。

当会の将来を背負ってくれそうなメヒカリさん、普段は戦車の情景などを製作しているそうで、これからもこの趣味を続けられることを切に願っております。

次回から、気になった作品を紹介して行きます。

2024年3月29日 (金)

オートモデラーの集い in 四国 (2024) 最終回

今回で展示作品の紹介は最後です。

スーパーカーブーム世代としては、やはりこの2台を外すことはできません。フジミ1/24のロータス・ヨーロッパとフェラーリ・ディノ246GTで、ご存じ「サーキットの狼」の劇中車仕様です。
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主人公・風吹裕矢が駆るロータスについては、もはや説明不要でしょうが、
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沖田のディノのフロントフードに供えられた花束の意味は、原作を読んでいないと分からないかもしれませんね。
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劇中車と言えば、ウルトラマンなどに登場したこれらもそうですが、スケールは近年私も注力しているサンニイ(1/32)ということで、非常に興味をそそられた4台です。
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1台ずつ見て行きましょう。まずは、「ウルトラマンA」に登場したタックパンサーで、実車のベース車両はコロナマークⅡですが、こちらはアリイ(マイクロエース)1/32のギャランGTOから改造されたものです。(もう少し下から正面を撮影しておけば良かったと反省・・・)
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「帰ってきたウルトラマン」に登場したマットビハイクルと言えば、コスモスポーツがベースの有名な劇中車ですが、一体何のキットを改造したのだろうと思っていたら、案の定フルスクラッチでした。
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「ウルトラセブン」のポインターも、1/24ではフジミのキットがありますが、こちらは1/32でフルスクラッチされたものです。フジミのキットを参考にされたかは定かではありませんが、いずれにせよ、この複雑な造形を再現するのは難しかっただろうと察します。
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私自身、内心穏やかでないのが、このスカイラインスポーツで、アリイ1/32のプリンスグロリア(オープン)を改造して製作されたものです。「ウルトラQ」に登場した車らしいのですが、そんなことはどうでもよく、実は私もこの改造を目論んでいたのです。いやぁ、先を越されちゃいました(泣)。
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以上、私の独断で気になった作品を紹介させていただきました。最後に自身の展示内容について触れておきます。残念ながら、これまでとあまり代わり映えはしませんが、スバル・マイアの情景の完成した姿は、四国では初披露です。また、今回もN.O.S.さんの横に紛れて展示させていただきました。
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Rydellさんから託された例のヨーデル1/24のロータス・ヨーロッパも、ロータス47への改造途中の状態で展示しました。進捗ですが、リアのエンジンフード上に「シュノーケル」と称されるエアスクープが付きました。
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これにて本編を終了させていただきます。今回も多くの参加者の方々とお話ができて良かったです。皆様、本当にありがとうございました。また、このような機会をご提供いただきました主催者各位に感謝申し上げます。ちなみに、来年は3月30日(日)に開催との発表が当日ありましたので、合わせてご報告いたします。

«オートモデラーの集い in 四国 (2024) その4

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