2026年1月 4日 (日)

今年もよろしくお願いいたします。

正月三が日もあっという間に過ぎましたが、皆様、新年明けましておめでとうございます。旧年中は本当にたくさんの方々に交流いただきました。今年もよろしくお願いいたします。

昨年は、新年の挨拶で模型製作にかかる1年の目標などを大層に立てましたが、結果は惨憺たるもので、今年はもう止めておきます。諸般の事情で昨年以上に忙しくなりそうなので・・・

さて、そんな中で新年の一発目は何にしようかと考えたのですが、これにします。実のところ昨年の後半、ロータス47GTの製作記を書いていた頃に、とある経緯で手を付けていたもので、楽プラ 1/32 VWビートルのリアウインドウを、キットのオーバル(写真左)からスクエア(同右)に改造している途中です。
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詳細は次回から。

2025年12月23日 (火)

大阪レディーバードクラブ 第46回作品展示会 最終回

年の瀬は慌ただしいですが、今回で何とか本編終了です。

Record(記録)」といっても、いろんなものがあります。こちらは、「世界で最初に行動中の船に着艦した飛行機」だそうで、ウイングナットウイングス1/32のソッピース・パップです。それにしても、テニスコートぐらいのスペースに着陸できるって凄いですね。
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こういう展示方法は大好きです。スペシャルホビー1/72のメッサーシュミット Me209 V1で、傍らにはKR200 カビネンローラーが添えられています。30年間破られなかった速度記録を持つ一方、戦争プロパガンダに使われた機体としても有名ですね。KR200の方はミニカーを加工したものでしょうか。
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同じ作者の方によるスペシャルホビー1/72のブガッティ100Pで、こちらもシロンのミニカー?が並べられています。様々な悲運に見舞われた機体ですが、1939年に登場したとは思えないほどスマートでカッコいいですね。ちなみにスペシャルホビーの2機とも、作者は共催のWINGSの方です。
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最後はやはり日本機で締めくくりたいと思います。まずは2機のみ製造された立川キ77A26)で、プラネットモデルズの1/72です。長距離飛行のための双発研究試作機ですが、この2号機は戦時中の1943年、ドイツへの連絡飛行中に消息不明となったそうです。
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そして日本の記録機と言えばこれでしょう。もはや説明不要の神風号で、ご存知ファインモールドの1/48です。機体裏のマーキングもベースの鏡でよく分かります。
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以上で本編は終了です。テーマ機以外も含め本当に素晴らしい作品が数多く展示されていたのですが、紹介はごく一部となったことをご容赦願います。当日、ご案内いただいたオールドハウスさんに感謝申し上げますとともに、来年の展示会を楽しみにしています。

2025年12月20日 (土)

大阪レディーバードクラブ 第46回作品展示会 その3

前回までは、速度など機体性能そのものの「Record(記録)」を打ち立てた飛行機を取り上げましたが、今回はどこからどこまで飛んだか、すなわち昔の冒険飛行に挑戦したロマン溢れる機体を紹介します。

こちらのツポレフ ANT-25は、NKAPという私などは聞いたこともないロシアのメーカーのキットを完成させたものです。難物であることは容易に想像できますが、それをテスクトップモデル風に見事に仕上げたのは、やはりオールドハウスさんです。
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1937年にモスクワから北極点を超えて、アメリカのカリフォルニア州までの長距離飛行を成功させた機体だそうで、1/72ですが相当な大きさです。
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古のハセガワ FROG 1/72のウエストランド・ワレスですが、メンバーの方の手に掛かると、まるで新作キットの完成品のようです。1933年にエベレスト山頂を横断飛行した機体だそうです。
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数々の記録飛行で有名なロッキード・ベガですが、こちらはMPM 1/72のキットを使用して、1928年に初の北極横断飛行に成功した機体に仕上げられています。足回りのスキー板やマーキングのデカールは作者の方の自作によるものです。
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一見してそれと分かる特徴的なスタイルのサボイアですが、このマルケッティ S.64という機体は、作者の方が1/72で初めてフルスクラッチされた作品で、1928年に史上初めてヨーロッパから南米までの無着陸飛行に成功した機体だそうです。
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デ・ハビランド DH.80 A プス・モスで、AVI MODELS 1/72のキットを改造して、1932年にジム・モリソンによって初の大西洋東西横断に成功したザ・ハーツ・コンテント号を再現しています。
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そのデ・ハビランド(右)の横に並ぶ2機、SBSモデル1/72のファルマン F.190ですが、
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こちらのアレサ号は、1931年にはるばる日本を訪れ、その後の日仏間における航空交流の礎となったそうです。
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今回はここまで、次回で本編を終了します。

2025年12月19日 (金)

大阪レディーバードクラブ 第46回作品展示会 その2

諸事多忙でブログ更新が滞りがちですが、気を入れ直して続けます。

今回の展示テーマ「Record(記録)」からして、この機体は外せないでしょう。実用ジェット機として、いまだ破られていない速度記録を持つSR-71 ブラックバードです。
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キットはハセガワの1/72ですが、とにかく大きくてその存在感は抜群、難しい黒塗装も見事です。それにしても、前回紹介した機体らの時速200キロや300キロならまだしも、マッハ3(時速3,500キロ以上)となるともう想像もつきません。
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想像がつかないと言えば、こちら、教えていただくまで何か分かりませんでした。円盤型の新型機? いいえ、答えはノース・アメリカン X-15シリーズのエンジンノズルで、1/12でスクラッチされたものです。
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左のラベルは、赤矢印のノズルに取り付けられたプレート?の文字を起こしたものです(赤矢印は当方で付けたもの)。
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で、こちらがそのエンジンを搭載した機体の一つであるX-15 A-2で、モノグラムの1/72です。1960年代にマッハ6.7を記録したそうです。
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上記のエンジンノズルはこのお尻の部分に付いているということですね。
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もっとも、この手の機体はブラックバードなどと違い、自身で離陸するのではなく、このようなB-52を改造した母機から投下されます。右の翼の胴体寄りに取り付けられているのが分かります。キットは、古のレベル1/175ですが、実機の仕様に合わせて相当手が加えられているようです。
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翼にちょこんと取り付けられた姿が、何となく可愛いですね。
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こちらは、作品の完成度はもちろん、見せ方がめっちゃ素晴らしいと感動しました。ベル XS-1が母機のEB-29の胴体下部に収まる姿を、あえて母機を骨格モデルとして分かりやすく見せるというものです。
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映画「ライトスタッフ」でも有名なXS-1はタミヤの1/72ですが、EB-29の方は当然フルスクラッチ。いや、お見事です。
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本日の最後は、時代を一気に遡って終わります。1918年にオーストリア=ハンガリー帝国で試験飛行を行ったPKZ-2という機体で、高度50メートル以上、30分のホバリングに成功したそうです。
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100年以上も前の機体なのに、何かしら現在の「空飛ぶクルマ」に通じるような気がしたのは私だけでしょうか。
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次回に続きます。

2025年12月15日 (月)

大阪レディーバードクラブ 第46回作品展示会 その1

去る1213日、恒例の大阪レディーバードクラブさんの作品展示会を見学させていただきました。事前に案内のあった展示テーマが「Record(記録)」ということで、レーサー機などが大好きな私にとっては心弾む思いだったのですが、期待通り素晴らしい作品を拝見することができました。その一部をいつもの独断で紹介させていただきます。

まずは、展示方法も含めて素晴らしい作品が並んだこちらです。1/48で揃えられた4機、オールドハウスさんの手によるもので、すべて今年の新作というから驚きです。
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年代順に1機ずつ見て行きましょう。1913年のドゥペルデュサンで、時速200キロオーバーという当時の世界記録を樹立した機体だそうです。市販キットではなくクラブのメンバーの方が作成された3Dプリントモデルを完成させたものです。
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写真はありませんが、隣にキット状態のものが展示されていて、それをこのようなチョコレートブロンズの塗装色も美しい完成品に仕上げるのはさすがです。
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1921年のニューポール・ドラージュで、時速330キロを記録したレーサー機です。ノアモデルズという、残念ながら私の知らないメーカーのレジンキットを製作した完成品で、手前のフィギュアも付属しているそうです。
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続いてこちらもノアモデルズのベルナール V.2という機体で、1924年に時速448キロの記録を達成したそうです。このメーカーのキットの特徴でしょうか、立像のフィギュアが付いています。
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やっと私でも知っている、かつ大好きな機体が登場、コードロン C.450です。同機のキットと言えば、WILLIAMS BROTHERS1/32なんかが割とポピュラーで、私も所有していますが、こちらはSBSモデルというメーカーのレジンキットを完成させたものです。
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この機体の仕様は、同機としては割と初期の1934年に、エレナ・ブーシェが時速445キロという女性パイロットとしての世界記録を樹立した時のものです。それにしてもコードロンは、色と言い、形と言い、本当にカッコいいなあ。 
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4機展示に続いて、こちらもオールドハウスさんの新作で、ノアモデルズ1/48のヒューズ 1Bショートウイングです。かの有名なハワード・ヒューズの操縦で、1935年に時速568キロの世界記録を樹立した機体だそう。民間機による世界記録はこれが最後で、以降の記録更新は軍用機に委ねられることになります。
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こちらもやはりハワード・ヒューズのフィギュアが付いています。
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別のメンバーの方が製作されたヒューズ H1 ロングウイングで、上記のノアモデルズのショートウイングからの改造です。文字通り主翼が延長されていて、アメリカ大陸横断速度記録用だそうで、こちらもカッコいいです。
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今回はここまで、次回に続きます。

2025年11月29日 (土)

オートモデラーの集い IN 名古屋 2025 最終回

壮観に並べられた歴代のスカイラインGT-R、どれも素晴らしい仕上がりですか、作者の方に言わせると「スカイラインだけが特別好きというわけではない」そうで、これには正直驚きました。
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上記と同じ作者の方の作品と思われるハセガワ1/24R30。実は私自身、歴代スカイラインの中で一番好きな車で、楽プラ(1/32)でも出ないかなあと密かに期待しているのですが。
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塗装の美しいハセガワ1/24のベレット1600GT。2灯のシンプルなマスクがカッコいいと思います。
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2灯のベレットと言えば、こちらは’69年の鈴鹿12時間耐久レース仕様です。製作にあたって、特に資料の少なさに難儀されたとのこと、そのご苦労よく分かります。
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この2台のハセガワ1/24のミニクーパーは、同じ方の作品ですが、どちらも美しい仕上がりであることは言うに及ばす、上は独特のカラーリング、下はアフターパーツによるラグトップ仕様と、ともに個性が光る素晴らしい作品です。
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レベル1/24のシェルビー コブラ427で、映画「激走 5000キロ」の劇中車仕様です。抜かりなく、それでいて清潔感溢れるディティールアップが施されているこの作品、私もお手本としたいところです。
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もはや説明不要でしょう。かのジェームス・ディーンが伝説となった最期の場所を再現した情景です。関西オー集で拝見した「北京パリモーターチャレンジ」の情景もそうですが、事実に基づく情景というのは、上手く説明できませんが、見る者に与えるインパクトだけでなく、得も知れぬ存在感があります。
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ポルシェ550Aスパイターは、ケミカルウッドで製作した原型をレジンで複製した上で、ボディの潰れた箇所はアルミに置き換えて造形されたそうです。
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以上、他にも気になった作品が多々ありましたが、キリがないのでこの辺にしておきます。最後に、自身の展示風景はこんな感じで、相変わらずN.O.S.さんの横に臆面もなく置かせていただきました。
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昨年の本イベントで展示するはずだったロータス47GTをはじめ、当ブログで最近紹介した一連のコポルシェなどを持ち込みました。で、1つだけこんなヘンテコな未発表ものがありますが、詳細はいずれそのうちに。
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毎度のことで恐縮ですが、このような場をご提供いただきました主催者の方々には、本当に感謝申し上げます。来年も是非よろしくお願いいたします。

2025年11月27日 (木)

オートモデラーの集い IN 名古屋 2025 その3

このカラフルなVW タイプⅡピックアップトラックはハセガワの1/24ですが、横に置いてあるルアーは一体何のためだろうと思って拝見していたら、
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作者の方が教えてくれました。長い荷物に見立てたルアーを積載する「長尺物運搬車仕様」で、キャビンの助手席側が外れ、荷台部分を延長することができるというものです。似たような仕組みの実車があるそうですが、それを参考に自身でアレンジして製作したとのことです。
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AMTのロゴも誇らしげな同社1/25のピラニア。それもそのはず、AMTが某テレビドラマの劇中車として製作した車で、実現こそしませんでしたが販売も計画していたようです。
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それにしてもこんな古い難物キットを、よくぞここまで製作したものだと感心させられました。
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ピラニアと同じ作者の方によるレベル・モノグラム1/25のトップフューエルドラッグスターです。PENNZOILカラーも美しいですが、
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剥き出しのエンジンに、金属感抜群のフレームやロールケイジに被われたコクピットなど、見どころ満載です。
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よく見ると、この方の並べられている作品すべてが黄色で統一されていて、何がしかの意図を感じますが、それとも単に好きな色というだけなのでしょうか。お伺いすればよかった・・・
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打って変わって、本日最後に紹介するのはニチモ1/18のスバル レオーネ・スイングバックです。本当に懐かしく、機会があれば私も欲しいと思っているキットで、このように完成品を拝見できただけでも良かったです。 
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ということで、今回は「黄色の車」特集ということで終わりたいと思います。次回で本編を終了します。

2025年11月26日 (水)

オートモデラーの集い IN 名古屋 2025 その2

楽プラ(アオシマ1/32)の勢いがここに来てさらに増しているような感があります。最新作のVWビートルも数多く展示されていて、ずらりと並んだ様子は、さながら実車のイベントのようです。
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同じキットを使用しても、これほど雰囲気の違う作品が生み出されるという例です。もちろんビートルなどはモチーフとなる実車に多様なバリエーションが存在するゆえですが、それらを作品化するのに、楽プラはうってつけと言えましょう。
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この2台のトヨタGR86も楽プラがベースで、ともに特別仕様車を再現しています。そのまま気楽に製作するのもありですが、このように他とはひと味違う作品は、見ていて本当に楽しいです。
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そういえば、模型転倒虫さんの最新作も楽プラのNSXですね(中央の白ボディ)。HPの製作記を拝見すると、とても「楽」とは言えない拘りの作品です。
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1/32の楽プラでは、今後も続々と新製品のリリースが報じられ、その中にはフェラーリなどもあってますます盛り上がりそうです。自動車模型の主流が1/24から1/32に移るとまではさすがに考えにくいですが、1/32フリークとしては今後の動向を注視したいと思います。

こちらはレベル1/32の古典キット、1969年のシボレー コルベットの完成品です。楽プラとは真逆の、製作に相当な苦労が偲ばれる素晴らしい作品ですが、こういった車種が手軽に製作できる日が来ますよう、他のメーカーからも1/32の新製品が発売されること期待を込めて願っています。
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今回は1/32で括ってみました。次回に続きます。

2025年11月25日 (火)

オートモデラーの集い IN 名古屋 2025 その1

コポルシェの紹介もまだ続きがあるのですが、1123日に開催された「オートモデラーの集いIN 名古屋」に参加しましたので、今回からしばらく、その報告をさせていただきます。昨年(前回)は自身の体調不良で欠席しましたので2年ぶり、また会場が名古屋港湾会館に変更されてからは初の参加となります。
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自身の展示作品は最後にするとして、いつもと同様、私の独断で気になった作品を紹介して行きます。名古屋ということで、まずはTDMC・T会長から。最近の模型製作に関わる興味深いお話を伺いましたが、本当にご多忙のようで、今回は残念ながらアバルト・トランスポーターの進捗はなく、既存作品のみの出展でした。
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とは言っても私にとっては、このオオタキ1/24のマセラティ ボーラを拝見するのは初めてで、昭和のキットでも手を加えると、ここまで見事な完成品になるという見本です。
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同じくこちらグンゼ1/24のメラクも初見です。元は割と出来の良いキットですが、所詮は昭和時代のもので、ご覧のように仕上げるT会長のスキルにあらためて感服です。余談ですが、上記写真の他の2台、マンタとイソ・グリフォは、私がT会長に初めてお会いし、名古屋オー集に参加させていただくきっかけとなった2018年の関西オー集で拝見したもので、個人的に思い出深い作品です。
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この方と出会ったのも2018年の関西オー集で、その後の私の模型製作に影響を与え続けている古自動車模型再生工房のRydellさん。今夏の関西オー集でのお約束、キャプテン・スカーレットの追跡戦闘車を完成されましたが、相変わらず私の想像をはるかに超えた「道路パトロールカー」仕様で登場です。
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そんなこと言われんでも分かるわいと怒られそうですが、元のイマイのキットに公団カラーのバリエーションなど存在するわけがなく、ジャンク品の再生を経て生み出された作品です。
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ジャンク品の再生と言えば、こちらの2点もRydellさんの手によるもの。上はマルイ1/24のハコスカGT-R、下は童友社(旧ヤマダ)1/24のホンダ1300 99Sで、ともに抜群にカッコいいレース仕様です。どのような来歴のジャンク品かはあえて説明しませんが、並みのモデラーなら絶対に手を出せないような代物がベースです。が、そんなことを全く感じさせない完成度の再生、これこそがRydellさんの真骨頂だと思います。
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今回はここまで、次回に続きます。

2025年11月15日 (土)

コポルシェ360を満喫します! (フジミ ほぼ1/24) その6 誕生! コポルシェ356

この初期型スバル360のホットロッドカスタムも、90年代半ばにコポルシェのキットを改造して製作したものです。スレッドを意識した低い車高に、吊り下げ式のバレットミラーやムーンディスク、ステンレスのタイコマフラーなど、随所に当時の流行りのテイストを取り入れていました。
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シャーシは、本編その2の ’65 年式 スバル360と同様、グンゼ1/24のフィアット500のもの流用、改造したもので、インパネやシートなど内装関係は、ほぼ自作です。
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上記の写真のように、今回の発掘直後、早速ボディやタイヤなどを分解しました。今の目で見ると、ヘッドライトの形状などどうしても気に入らない箇所があり、バラしてレストアあるいはリメイクしようと考えたからです。いずれにしても、このライト周りを修正しなければならないので、とりあえずボディからライトを外しました。
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ここからは、ウソのような偶然が重なっていった話になります。まず、何となく眺めているうちに一つのアイデアが浮かびました。それは少し前にたまたまオークションで入手した、とあるキットのライトパーツが使えるのではないかということです。もちろんこの時点では、既製品のパーツを使用することで多少はカッコよく見えるかな程度の思い付きです。
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そのキットとは、旧トミー1/32のポルシェ356Aスピードスターです。ただ、複数個所有しているとは言え、貴重な絶版キットのパーツ流用はさすがにもったいないということは私でも分かります。ところが、上述のオークションで私が入手したキットというのは、実はメインのボディパーツが欠けたジャンク品で、付属の女性フィギュアなどが狙いで入札したところ、他にそんな物好きがいなかったのか、かなり安価で落札できました。
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ということで、キットのライトリムを合わせてみると、何と最初からこうするつもりで製作したかのごとく見事にフィットしたのです。もちろんこれ以外のメッキパーツもすべて揃っていたので、試しにフード上に縦に走るモールを置いてみたところ、何故かこちらもピッタリ。さらに言えば、元からバンパーをボディと同色にしていたことが奏功し、見る見るうちにポルシェ356の雰囲気が出てきました。
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こうなるとリメイクの方向性は決まったも同然で、足回りもポルシェ356風に仕上げます。写真左が元々履いていたムーンディスク、右がトミーのキットのホイールを小加工したもので、この際スケール違いは無視します。ちなみにタイヤは、どちらもタミヤ1/24のミニクーパーのものです。
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なお、足回りについて補足すると、流用したフィアット500のシャーシでは、後輪はもちろん前輪も一本の金属シャフトで繋がりステアできなかったので、30年前に製作した時にアームやナックルパーツなどを自作して左右に切れるよう加工しています。
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そうして今回の奇跡に近いリメイクで蘇ったこの作品を、「コポルシェ356」と名付けました。ベースがスバル360ゆえ、VWビートルに似てもおかしくないのですが、スケール違いのこぢんまりとしたライトや、スバル独特の前後フェンダーからサイドに流れるプレスラインのおかげで、案外ポルシェ356っぽくなったと思います。
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これでひとまず完成ですが、少し気になったのがドア下部のムーンアイズのロゴです。今回のリメイクでムーンディスクを外し、ある意味ムーンらしさが薄れたにも関わらず、貼ってあるのがこのロゴだけというのも何か不自然です。さりとて、デカールの上からクリアを吹いているので綺麗に剥がすのは困難な上、そもそもこのカッコいいロゴを無くすのはもったいないです。
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そこで、コポルシェ360の実車を製作した所ジョージさんに敬意を表し、「GEORGE ! TOKORO TEC」のステッカーを勝手に作ってムーンの隣に貼ることにしました。少し大きめにして、こっちがメインですよ、という感じです。ネコ・パブの「所ジョージの世田谷ベース 58」の付録ステッカーを原稿に、少しアレンジして自作したデカールです。
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ようやく本当に完成ですが、今回の作品は一から製作したものではないので、不満な点(リアスタイルがスバル360のままであるなど)も残りました。その一方で、単にポルシェ繋がりというだけの安直な発想に基づく、かつスケールが異なるキットのパーツを流用するなどという、普段の模型製作ではあまりないような面白さを味わえたのも事実です。
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コポルシェ編はまだまだ続きます。むしろこれからが本番と言っても過言ではありません。詳しくは次回にて。

2025年11月 9日 (日)

コポルシェ360を満喫します! (フジミ ほぼ1/24) その5 コポルシェ・カップの開催 ② 切り札の10号車

12号車の活躍に陰りが見え始めた頃、密かに次のコポルシェを製作していました。そして満を持して投入したのが、この10号車です。
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前後のタイヤやガイドローラーの大きさ、はみ出し具合も尋常ではありません。いかにも速そうに見えると思います。
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12号車と比べると、見た目の力強さが明らかに違います。
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当時、この10号車の製作においては、タミヤの「ZEN-TUNED MOTOR」(写真左)やフジミの「スーパーゴールドモーターⅢ」(同右)といった高性能モーターの使用に耐えることを目標としていました。
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当然のことながらシャーシの改造がメインとなりますので、今回はこちらから見て行きます。
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強力なモーターのパワーが車軸にダイレクトに伝わるよう、ギアを変更しました。この大きな青いギアは多分ミニ四駆用だと思いますが、そのままでは装着できないので、シャーシを少し加工しています(上の写真)。キットの状態(下の写真)と比べると、ご覧の通りです。
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同じくシャーシの裏側から見た比較写真です(上の写真が加工後)。
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ガイドローラーも、キットのままでは太くなったタイヤの内側に付いてしまい、全く機能しません。そこで、これもミニ四駆用だと思いますが、前後とも緑色の棒状パーツを介して取り付けました。なお、このパーツの製品名は失念しましたので、以下、勝手に「スタビライザー」と称することにします。
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さらに、上下のローラーの大きさ(径)が異なることにお気付きでしょうか。しかも、普通は上の方が小さかったりするのですが、これはその反対です。理由は下の写真を見ていただければ分かります。車体が側壁に押し付けられると、スタビライザーの弾力性によってローラーが傾いて上下2つとも壁面に密着します。実車のそれとは違いますが、走行を安定させるという点で、まさにスタビライザーの役割を果していると言えるでしょう。
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ホイールは前後ともデフ機構の付いたもので、タイヤはスポンジです。個人的にはゴムタイヤの方が好みですが、おそらくスポンジの方が高いパフォーマンスを発揮したものと思われます。
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続いてボディです。カラーが9号車の赤、12号車の黄と続いて、最後は青を基調ということで、この色違いは後のイッコー模型・イオタの一連の作品を彷彿させますが、当時も信号機のカラーを意識していたのでしょうか。なお、ゼッケンナンバーを「10」とした理由は忘れました。
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フロントフードのデカールによるエンブレムについて、12号車はまんまポルシェのものでしたが、こちらはエンブレムの横に「C O」の文字を付け、これで「コポルシェ」を表そうとしたようで、我ながら本当に若気の至りとしか言えません。
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フロントとルーフの上部にエア・インテーク用のダクトを設けました。実際にモーターの熱を冷やすというより、高性能をアピールする意味合いの方が強かったと思います。簡単に言えば、ハッタリですね。
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12号車同様、リアクォーターパネルのインテークカバーとリアフードのグリル部分をカットしてメッシュを貼っています。メッシュの素材も、12号車の金属から、より軽量で目の粗いナイロン製に変更しました。よく見るとリアウイングの縁を削って平らにしていますが、これも軽量化が目的だったのでしょう。
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で、結局この10号車の戦績はというと、期待通りコポルシェの中では群を抜く速さを見せ、コースのセッティングによっては、使用モーターに制限のあったミニ四駆のラップタイムを上回ることさえありました。もはや、羊の皮を被った狼ならぬ「コポルシェの皮を被ったミニ四駆」などと囁かれましたが、「このコポルシェは二駆です」などと訳の分からん反論をしていました。
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その後、結局1年半ぐらいでミニ四駆も含めてレースは自然消滅しましたが、今となっては30年前の懐かしい思い出です。現在は静かに余生を過ごしている3台をあらためて紹介して、コポルシェ・カップ編は終了です。
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次回、コポルシェの思い出旅行はまだまだ続きます。

2025年11月 8日 (土)

コポルシェ360を満喫します! (フジミ ほぼ1/24) その4 コポルシェ・カップの開催 ① 常勝の12号車

話が少々長くなりますが、経緯などを説明します。

今を遡ること約30年前の90年代半ば、2度目のミニ四駆ブームが到来したと言われていますが、当時の我が職場でも若手を中心とした有志が、タミヤのコースを購入するなどしてレースを開催していました。私自身はミニ四駆にはさほど関心がなかったものの、せっかくコースがあるのだからということで、コポルシェを走らせてみました。それが前回紹介したヤングSS仕様(9号車)です。
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言わばエキジビションのようなものだったのですが、これを見て興味を持った何人かが同じようにコポルシェを走らせるようになったのです。そうなると必然的に速さを競う、すなわちレースをしようということになり、ポルシェ・カップならぬ「コポルシェ・カップ」が始まりました。当初は、9号車をそのままチューンナップして、と考えていたのですが、どうせなら新しいマシンを投入しようということで製作したのが、この12号車です。
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ところで前回、カーナンバーについて触れましたが、ゼッケン「9」と今回の「12」でピンときたら貴方も相当なスバル360通。そう、1964年の第2回日本グランプリでワンツーフィニッシュを飾ったスバルのナンバーです。
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それでは、ボディから見て行きましょう。黄色の塗装は多分キャメルイエローだったと思います。ポルシェ・カップというよりは、NASCARを意識したようなマーキングですね。
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フロントフードに、デカールによるポルシェのエンブレムが見受けられますが、これはどうでしょう、今なら貼らないかな。それにしても、前回の9号車同様、塗装面のクラックがひどいです。
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リアクォーターパネルにあるインテークカバーのモールドを削り取り、開口部にメッシュを貼っています。モーターの熱対策が目的ですが、効果の程はよく分かりません。
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同じ目的で、リアフードのグリル部分もカットしてメッシュを貼っています。最近のものはどうか知りませんが、モーターは結構熱くなるんですよ。
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続いてシャーシです。ミニ四駆に比べチューンできる範囲は限られますが、とりあえずモーターやタイヤ・ホイール、ガイドローラーの換装に取り組みました。なお、タイヤは当時のものが劣化していたので、今回の撮影に際してストックの新品に換えています(9号車も同じ)。 
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使用していたモーターは、主にタミヤの「HYPER mini MOTOR」で、さほど大きなパワーを発揮するわけではありせんが、コポルシェのシャーシと相性のよい、バランスの取れたモーターだったと記憶しています。
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ホイールは前後ともにアフターパーツによるものですが、注目はこのフロントホイールです。
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ご覧のように、ホイール本体と、車軸を挿すディスク部分が別パーツのため、左右の車輪が独立して回転します。いわゆるデフ効果によってコーナーをよりスムーズに曲がることが期待できるというわけです。なお、出走するコポルシェは二駆(後輪駆動)のみに限定していました。
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さらに、前後輪とも車軸受にはミニ四駆用のベアリングを装着しています。
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ガイドローラーは、スピードアップにともないキットのままでは対応できなくなったので、シャーシ側の取付け部分を根元からカットし、ミニ四駆用のものがセットできるように加工しました。二段となったガイドローラーが速さの証です。
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以上のような12号車ですが、レース序盤は他を全く寄せ付けず連戦連勝でした。しかし、彼らミニ四駆使いたちも黙って指をくわえていたわけではありません。ミニ四駆で培われたノウハウを元に、様々なチューンナップを施したコポルシェが登場し、やがて12号車はそれらの後塵を拝するようになったのです。
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この状態を打開するための次の一手は。詳細は次回にて。

2025年11月 6日 (木)

コポルシェ360を満喫します! (フジミ ほぼ1/24) その3 走る!光る! コポルシェ ヤングSS

今回は、本来の走行モデルとして完成させたコポルシェ360を紹介します。基本的にストレートに組み立てたものですが、オリジナルとの違いはライトカバー付のヤングSS仕様としたことです。(流石にルーフのヘコミまでは再現できませんでしたが。)
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もちろんコイツも前回のスバル360同様、30年ほど前に製作した1台で、当時あることがきっかけとなって、ミニ四駆のコースをガンガン走らせていました。
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ライトカバーは自作ではなく、人形の瞳などに使用するアフターパーツを流用したと記憶しています。ライト周りをいじったついでに、カバー奥のライトが点灯するよう加工しました。当時のことゆえ当然使用したのは麦球ですが、点灯しながら疾走するかつての姿を今も思い出します。
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ただ少し残念なことに、よく見るとボディの至る所にクラックが入っています。コース外に飛び出した時はもちろん、普通にコースを駆け巡るだけでもかなりの衝撃を受けていたものと思われます。加えて、モーターを回した時の車体の振動も相当なもので、とにかく走行モデルの宿命と言えるでしょう。確かに、同時期に製作した前回のスバル360などには、このようなクラックは一切見られません。
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ちなみにモーターやギヤなど、走りの心臓部分はご覧の通りです。
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さて、お気づきかもしれませんが、このコポルシェにはご覧のようにカーナンバー「9」が付いています。何故でしょうか、答えは次回にて。
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次回に続きます。

2025年10月29日 (水)

コポルシェ360を満喫します! (フジミ ほぼ1/24) その2 ’65 年式 スバル360とキットのスケールについて

押入れの中から発掘したコポルシェ360のキットや完成品たち。今回紹介するのは、コポルシェとは対極とも言える、どノーマルな姿のスバル360です。スバル360のキットと言えば、1/24ではハセガワのものがありますが、この完成品は紛れもなくコポルシェのボディを加工して製作したものです。ちなみにハセガワのような後期型ではなく、中期型の’65年式を再現しています。
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製作時期は、今から30年以上前の90年代初頭で、ハセガワのスバル360などまだ影も形もない時代です。今の目から見ると粗も多く、また多少の経年劣化も見受けられますが、相応に古い作品ということでご容赦を。
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キットと比較すると一目瞭然ですが、最も注力したのは前後のバンパーやスポイラーを取り除いてノーマルのボディに戻すことでした。
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テールライトやバンパー、フェンダーミラーなどボディ各部のパーツや、シート、内張などの内装はスクラッチしたもので、ウインドウはキットのパーツを原型に、透明プラ板をヒートプレスして複製したものです。シャーシやタイヤ、ホイールなどの足回りは、当時のグンゼ1/24・フィアット500のパーツを流用、改造したものと記憶しています。
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なお、前回触れた本キットのスケールについてですが、ハセガワのボディと比較してみました。ご覧のように、オーバーフェンダーを除く車幅やルーフのサイズがほぼ同じ一方で、前後に抑揚が無くやや寸詰まりなのが分かるかと思います。
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今でこそ、このような比較、検証もできますが、繰り返しになりますが、当時はハセガワのキットなど世になく、大雑把な採寸で1/24程度とみなしたのです。個人的には、模型として許容範囲だと思っているのですが、いかがでしょうか。
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とにかく当時は、正統なスケールモデルではないにしても、ほぼ1/24サイズのスバル360の形をしたキットが発売されたのが嬉しくて、こんな手の込んだ作品を製作した次第です。
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今回は大昔に製作した完成品の紹介ゆえ、製作の過程や具体的な改造方法を述べることができませんが、次回以降で同じようなお手付き品の製作を進めますので、そこで説明したいと思います。

2025年10月28日 (火)

コポルシェ360を満喫します! (フジミ ほぼ1/24) その1 懐かしキットのレビュー

少し前まであれほど暑かったのに、すっかり秋めいてきました。朝晩は寒いくらいです。

さて、今回からしばらくの間、かの有名なコポルシェ360のフジミ製キットを取り上げます。きっかけは、去る8月末に開催された関西オートモデラーの集いで、その際の報告にも書きましたが、N.O.S.で古自動車模型再生工房のRydellさんがこんな作品を展示されたことです。
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この作品を拝見した時、キットが発売された80年代の終わりから90年代にかけて、若かりし私もいくつか製作したのを懐かしく思い出したのです。オー集から帰宅してすぐに家捜しした末、押入の奥から未組立のキットやら完成品、それにお手付き品まで、自身もろくに覚えていないようなものがごちゃまんと見つかりましたので、この機会に順次紹介させていただきます。

手始めに、キットの中身に触れたいと思います。今日まで何度か再販されていますが、直近のものはモーターライズをやめ、ディスプレイモデルに変更されたようです。再販版はボディの成形色が実車通りの黒のみだったと記憶していますが、初版ではこれに加え、私の知る限りご覧の3色が発売されました。成形色以外は全く同じ内容ですが、箱絵のカラーを成形色に合わせるという凝りようです。
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まずは一体成形のボディから。製品の性格上、頑丈さも求められることから、プラは割と厚めで、それゆえ黄色のような淡い色でも透けがほとんどなく、非常に綺麗です。なお、このキットのスケールについて、メーカー側も「デフォルメモデル」とうたっていますが、表題に記したように、ほぼ1/24と言ってよく、その辺りは次回触れます。
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ボディ関係で唯一の別パーツが、この前後左右一体のウインドウで、かなり濃い目のスモークが入った仕様です。
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ミニ四駆用のコースなどを走行することを想定したシャーシには、フロントバンパーや、四隅にガイドローラーを取り付ける基部があります。最近の再販版では、金型が改修されてこれらがオミットされています。
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数少ないランナーパーツです。電池ボックスの蓋が肉抜きされているのも、走りに拘った証でしょうか。
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ホイールは実車同様のSSR スピードスター・マーク1で、タイヤも含めて前後で幅が異なります。ただしタイヤはグリップ良さげなツルツルのスリックで、多分この方が早く走るのでしょう。
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付属のモーターは「所さんのスーパーブラックモーター」と称する特製品で、外箱にも「高速トコロモーター標準装備」などと記載されていますが、市販の一般のものと比べ、回転数やトルクなど、性能がどの程度高いのかは分かりません。
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金属シャフト、ギヤ、ガイドローラーなど可動部のパーツです。製品名で、車名とともに「所さんのタダモノではない!4駆」とありますが、両端にギヤが付いたプロペラシャフトを説明書のようにセットすることで、簡単に二駆から四駆に変更できます。
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これら可動部に塗るグリスまでも入っています。要するに、当時の定価が800円のこのキット、別売の電池さえ用意すれば、即走らせることができるよう配慮されていたということですね。
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最後に、このパーツは何か分かるでしょうか。ピースサインをする腕で、ウインドウ正面に貼る所さんのイラストシールに合わせて、運転席側のサイドウインドウに取り付けてください、というものです。どうせなら外箱のイラストのように、所さんの上半身すべてが再現されていれば良かったと思うのは私だけでしょうか。ちなみに再販版にはこのパーツはないようです。
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あらためてオリジナルの黒ボディと並べてみましたが、カラーの違いでかなり印象が変わりますね。いかつさが薄れ、よりファニーな感じです。
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以上、今回は懐かしキットの紹介でしたが、次回から、当時製作した完成品や今般リメイクしたもの、それにお手付き品の製作再開などを述べてゆきたいと思います。

2025年10月 1日 (水)

第39回 関西AFVの会 後編・車両単品作品

まず惹きつけられたのが、この1/35のチェンバレン重戦車。もちろんキットなどなく、3Dプリンターでフルスクラッチされたものです。正直、その存在すら知らなかった戦車ですが、架空のダズル迷彩と相まって、会場でひと際異彩を放っていました。
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74式・・・ですよね。まるでアップデートされた旧ソ連のT-62のような雰囲気です。この世代の戦車の魅力が凝縮されたような作品です。
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自作と思しき防御システムのパーツが、まったく違和感なく砲塔に装着されています。
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ボフォース40mm4連装機関砲です。1/700の艦船モデルであれば、ピンセットで扱うようなパーツが、1/35となるとこんなに迫力があることを思い知らされました。
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今回の課題テーマであるT-34は、本当に数多く展示されていました。
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中でも、こちらの作者の方は戦車模型が初めてだそうですが、とてもそうは見えません。冬季迷彩がさらに戦場で汚れたといった感じの塗装が素晴らしいです。
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最後は、これが本当に1/72か、と思わせる作品群です。
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クローズアップすればなおのこと、前編の1/72の情景でも述べましたが、写真だけ見れば「1/35の作品です」と言われても納得してしまいそうな精緻さです。
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以上、2回に分けて自身の好みの作品を紹介しましたが、他にも素晴らしい作品ばかりで、すっかり堪能させていただきました。と同時に、私もぼちぼち本気でAFVの製作を再開せねば、との刺激も与えてくれました。

2025年9月30日 (火)

第39回 関西AFVの会 前編・情景作品

去る9月28日に開催された第39回 関西AFVの会を見学させていただきました。2019年(第33回)以来、6年ぶりの訪問で、開催場所は数年前に大阪から神戸に移っていました。会場では数多くの素晴らしい作品が展示されていましたが、独断で気になった作品のみ、2回に分けて紹介させていただきます。

まずは、「Up from the beach」と題された硫黄島に上陸する米軍の情景です。激戦前の静けさとともに、シャーマン戦車も含めた米軍の圧倒的な物量が見事に再現されています。
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こちらは「Crossing the river in Korean War」と題された朝鮮戦争での米軍の渡河風景です。河川の表現が本当に素晴らしく、雪解け水の冷たささえ感じさせる作品です。これら2作品はクギミヤさんの手によるもの。なお、クギミヤさんは、これまで長年に渡り会の代表を務めてこられた青木先生の跡を継がれるそうです。
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その名もずばり「アルディンヌ」と題された情景です。特徴的な針葉樹の森の中で破壊され炎上するパンサーA型ですが、煙に包まれた炎が電飾で光っていて、臨場感が半端ないです。
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車両はもちろん、積雪の質感が素晴らしいⅢ号突撃砲 F8(写真上)と、タイガーⅠ型など(写真下)の情景です。それにしても、今回の展示では何気に冬の雪景色が多かったような印象があります。連日の猛暑への反発・・・なわけないか。
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以上はオーソドックスな1/35ですが、ここからはスケールが小さい作品で、まずは1/48T-34/85の情景です。「T-34 Legend of War」という映画のワンシーンを再現したもので、夕焼けを塗装によって表現しているのが面白いです。
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こちらはさらに小さな1/72の情景群ですが、とてもそうは見えない再現度です。次回、車両単品でも1/72の作品を紹介しますが、もはや肉眼で捉えるのが困難なほどのディティールアップが施されています。 
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同スケールの飛行機を置いてもコンパクトさが保てるのは、ミニスケールならではです。
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写真を見ただけでは、1/35と言われても納得しそうです。
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次回、車両単品の作品を紹介いたします。

2025年9月20日 (土)

ロータス47 GT テストカー仕様 w/ シュノーケル (ヨーデル 1/24 再生・改造) 最終回 塗装~完成

珍しく塗装工程の写真を少し残していましたので紹介します。まず、捨てサフを吹いてボディ表面を整えている状態です。エンブレムやフードのキャッチピンなどはモールドを活かしたかったので、サフで埋めてしまわぬよう留意しました。
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基本塗装を終えた段階です。ボディ全体はフィニッシャーズカラーのピュアホワイト、ラインは同じくピュアグリーンで塗装しています。この後、塗料のはみ出した箇所などを修正し、スミ入れ、クリア塗装で仕上げます。
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今回、ワイパー(赤矢印)とルームミラー(青矢印)は、タミヤのロータス・ヨーロッパのキットから拝借しました。ゆえに、この写真のようにアフタサービスにパーツを注文して補充しております。
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ちなみに、ルームミラーのステーが他の車に比べ異様に短く、ミラーが天井にへばり付いているように感じたのですが、これを見て納得しました。リアウインドウ越しに見たところですが、それにしても恐るべき視認性です。
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以上でひとまず完成し、関西オー集で展示した状態です。
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その後、一部手直し、追加の工作を行っています。まず、ハメ殺しのサイドウインドウですが、完全に密閉されるのではなく、前部のヒンジで少し開く構造です。そのヒンジの再現が気に入らなかったのでサイドウインドウごと作り直しました。また、後部にも開いた状態をキープするためのステーのような金具がありますので、これを製作して取り付けました(赤矢印)。いっそのことドライバー側だけでも開状態にすればよかったかもしれません。
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細かい点ですが、モールドを塗り分けたエンブレムに、クリアレジンを被せました。
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車両はこれで本当に完成です。
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あと、展示ベースですが、いつものようにWAVEの「T・ケース(M)」を使用しました。車名プレートは、A-oneの「手作りステッカー・メタリックシルバータイプ」で製作したものです。今回のベースは無塗装の黒のままですが、白い車体が映えて丁度いいんじゃないでしょうか。
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以上で本編は終了です。本格的なジャンク品の再生(レストア)はイッコー模型・イオタに次いで2作目ですが、次作も予定しており、ますます病みつきになりそうです。ともあれ、これで「古自動車模型再生工房・奈良支部(仮称)」の設立に、また一歩近づいたといえましょうか。

2025年9月17日 (水)

ロータス47 GT テストカー仕様 w/ シュノーケル (ヨーデル 1/24 再生・改造) その10 足回りの加工

最初にお断りします。足回りの加工について、初期の段階の写真は結構あるのですが、仕上げる工程のものがほとんど見つからず、いやあ~、困りました。 

再三述べているように、本キットはモーターライズということで、車高、特に前輪が割と高めです。ここから、ステアリグ機構を維持したまま車高を下げる加工を行います。まず、オリジナルの状態です。
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シャーシ裏に接着されているロワアームのパーツを外してバラします。
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ご覧のように、アッパーアームはシャーシと一体になっています。
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車高を下げるためには、アッパーアームの位置を高くする必要があるので、まずはこれをカットします。
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一方、外したロワアームをプラ板でもう一つ複製します。どういうことか言うと、オリジナルのロワアームのパーツをアッパーアームに転用し、上記のカットした後に取り付けるためです。より力のかかるアッパーアームの方に、丈夫なオリジナルのパーツを持ってくるということです。
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本来、それ以降の加工、すなわち複製したロワアームに切り取ったアッパーアームの先端を貼り、車高を下げるためのスペーサーを取り付けるなどの加工を示した写真があればよかったのですが、見当たらないのでいきなり完成写真です。少し見づらいですが、赤矢印がスペーサー、黄矢印が元のアッパーアームのカット跡で、新設アッパーアームにかませたプラ板(青矢印)を見ていただくと、相当程度車高が下がっているのが分かると思います。
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あらためて、完成した状態です。写真1枚目のオリジナルと比べると、車高が下がった分、両輪を結ぶロッドの位置が高くなっていることが分かります。もちろん、このような車高を下げる加工は、後輪も含め、ボディをシャーシに取り付け、下がり具合を確認しながら行います。
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後輪は、本編の最初にも述べた通り、モーターを装着する金属製のギアボックスのシャフトで繋がっています。
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こちらは簡単で、ギアボックスを外し、代わりにプラ板でシャフトを通す板を設けました。製作過程で任意に車高が調節できるよう工夫しています。少し高めの「壁」にしたのは、横から見た時に向こうが見えないようにするためです。
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タイヤ・ホイールですが、専用のものなど当然市販されていません。3Dプリンターで作る設備も能力もないので、なんとなく似ているこちらを流用しました。アオシマのエクイップ(商品名:エキップ)14インチです。リムのメッキを残し、ディスクを黒に塗ります。
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スピンナーは、さかつう製の「ロータス・タイプ」。たまたま持ち合わせていたもので、実車より爪が長いような気もしますが、カッコイイのでよしとしましょう。
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塗装したホイールにタイヤを組み合わせた写真がないので、こちらも完成写真から。なお、タイヤは自身のジャンク箱から適当に見繕ったもので、おそらくフジミの15インチと思われます。少し緩かったので、ホイールの外周にモデラー御用達の製本テープを巻いてフィットさせました。
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次回は、塗装~完成です。また、関西オー集で披露後に多少の追加工作も行っておりますので、その辺りを少し触れて終わります。

2025年9月15日 (月)

ロータス47 GT テストカー仕様 w/ シュノーケル (ヨーデル 1/24 再生・改造) その9 内装の製作 ②シート、内張 等

上げ底の内装パーツで使用できるもの以外は、自作もしくは他キットからの流用ということになります。その前に、シャーシには電池を装着するための爪がありますので、まずはこれを除いておきます。
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そこに収まるコンソール一体の内部パネルをプラ板で製作します。タミヤのロータス ヨーロッパのキットを簡略的に模しました。
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内装パーツからセンターコンソールの一部をカットします。単純なモールドですが、こんなものでも一から作るとなると割と面倒です。実物とあまり似ていないのは分かっているのですが、フロントウインドウ加工の際にも述べたように、使えるものはなるべく使うというのが今回の製作方針です。
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上記パーツをセンターコンソールに貼り、紛失しているシフトノブのパーツ代わりに待針を取り付けました。
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塗装するとこんな感じです。シフトノブのグリップはクリアブラウンを塗ってウッド風に。
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シートですが、今回はこれを使用しました。アオシマのLBワークスのキットに入っている旧車用のバケットシートで、かなり前に別の使用目的があってオークションで入手したものです。
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実車のシートの詳細については全く分かりません。当時の資料は見当たらないし、現存車両のものはオリジナルでない可能性もあります。とりあえず別の車両なども参考に、シートの座面をパテで埋めて平らにします。
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塗装は黒一色ですが、グラデーションをかけて多少の変化を付けています。半ツヤ感を塗装で出そうという試みですが、写真では効果のほどが今一つ分かりませんね。
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シートベルトは、フジミの「NRチューニングパーツ」に入っているプラ製のものを使用しました。バックルなどがエッチング製の精緻なパーツも手元にありますが、今回の作品への使用にはためらいを感じたのです。うまく説明できませんが、昭和のキットによくあったシートにベルトが直接モールドされているようなものが似つかわしいとさえ思えました。また、股の位置に切り欠きを設けたように、最初はこの手の車らしく6点式ベルトにするつもりだったのですが、ご覧のように4点式でもごちゃごちゃしているのでやめました。
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当然ながら上げ底の内装に内張はないので、こちらもプラ板等で自作です。完成後はほとんど見えないのが自明たったので、ご覧のように簡単なものとしました。ドアポケットのような穴は塞がれているという体で。
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内装は以上です。この写真であれは、同じ黒でもシートとそれ以外でトーンが異なるのが分かるでしょうか。ただし繰り返しになりますが、完成後は八割方見えなくなります。ならば、上げ底のままでも良かったのでは、などと言ってしまえば元も子もないですが。
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次回、足回りの加工で本作品の製作はほぼ終了です。

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