2025年5月 7日 (水)

日産ブルーバード 1200 ’61年式 (アリイ/マイクロエース 1/32) その4・ボディ細部の加工、修正

フロントウインドウの前には、左右2本のワイパーの取り付け箇所を示す丸い窪みがありますが、写真の向かって左側(赤矢印の箇所)の位置が間違っています。
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左右対称の位置に付くのが正解で、また、ワイパーは虫ピンを軸にエッチングパーツに置き換えますので、窪みを埋め、0.5ミリの穴を開けておきます。窓枠も太すぎるので、バリ取りと合わせ整形。まだ少し太いような気もしますが、後は塗装で何とかなるかな。
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リアウインドウの窓枠も修正します。
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三角窓も少し細工しました。ネジ部分の形が実物と異なりますが、遠目に何か付いている感があればよしとしましょう。本来はガラス側に付くフレーム部分も再現しました。なお、反対側は三角窓を開いた状態とするので、ネジのみ付けています。
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雨樋とセンターピラーとの間に境目がなく、一体となっています(赤矢印の箇所)。
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実車はピラー自体がもう少し奥まっているのですが、そこに手を付けると大変なことになるので、スジ彫を深めに入れ、削り込むことで済ませました。また、ドアノブや運転席側だけにある鍵穴などは、アルミパイプを加工して別途製作するので、モールドを削って穴を開けておきます。
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最後に、パネルラインについて触れておきます。キットのフロントフェンダー上には、パネルラインがごとくパーティングライン(赤線)がありますが、実車のパネルは、青線のようにライトの真ん中を通る形で分割されています。ですので、パーティングラインを消し、パネルラインをスジ彫りしました。
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写真の赤矢印で示したように、フロントピラー前のパネルラインが省略(写真左)されているので、追加(同右)します。
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あと、リアにもパネルラインを追加しましたが、写真を撮り忘れました。

次回は、前後バンパーの加工です。今回製作しているブルーバードの仕様が段々と明らかになります。

2025年5月 6日 (火)

日産ブルーバード 1200 ’61年式 (アリイ/マイクロエース 1/32) その3・リア周りの修正

テールライトが付くボディのエンド部分ですが、キットではご覧のようにほぼ平らで、そのまま取り付けると、ライト全体が飛び出したような形になってしまいます。
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実車では、ライトの下端がボディ側に少し埋まるような形になっており、要はキットのこの部分の出っ張りが足りないので、プラ板を貼り、パテで整形します。
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次に、リアバンパーを取り付ける部分ですが、キットではボディ下部の両端に穴が開いているだけで、
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バンパーを付けるとこうなります。バンパー全体がボディに張り付いたような感じです。 
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実車はというと、カタログの図(一部抜粋)を見ていただくと分かるように、ボディ側にステップ状のパネル(赤矢印)があり、その分バンパーは後ろに突き出ています。
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ということで、こちらもプラ板等で再現しました。
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次回は、ボディ各部の細かい加工、修正を行います。

2025年4月28日 (月)

日産ブルーバード 1200 ’61年式 (アリイ/マイクロエース 1/32) その2・フロント周りの修正等

製作に集中すると、ブログ更新の方がなおざりになりがちです、ダメですね。

さて、仮組みなどはとうの昔に行いましたが、全体的なプロポーションは悪くありません。ただ、前後がややのっぺりした感があるので、この辺りに手を加えて行きます。
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まず、フロントフードの先端部分の形状が荒れているので、これを整えます。実物は曲線ではなく、緩やかなV字型をしています。

(修正前)
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(修正後)
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フード側に付くグリル上端のモール(箱絵の赤矢印参照)もないので、これを再現します。
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ヘッドライトやフロントグリルが一体となった前面パーツをボディに仮組みした状態です。赤矢印で示した箇所がパーツの合わせ目で、実車もこの付近にパネルラインがあるのですが、青線のようにライト類の真ん中を通っています。
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ですので、塗装後に接着という組み方をしないのであれば、合わせ目は消した方がよいでしょう。その上で、塗装の便などを考慮し、前面パーツ(写真左)からフロントグリル部分を切り離すことにしました。
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細かいことですが、グリルパーツ両端のボディ接地部分は削っておかないと、前に浮いてしまいます。写真は、加工途中のパーツを上から見たところで、左が薄く削った状態です。
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グリル同様に切り離した前面パーツのアンダーパネル部分(赤い部分)をボディ側に取り付けます。
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ヘッドライト下の前面パネルをプラ板で補います。アンダーパネルの方は、バンパーの位置を少し前に出すためにプラ板を重ね貼りしています。
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ヘッドライトは、パーツから切り取ったもの(写真左)をそのまま使用してもよいのですが、大きさがほぼ等しいバルケッタ製の「ライト反射カップ」に変えます。リアルさもさることながら、お椀部分が再現されているのが何と言ってもありがたいです。
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フロントフードの先端に付くエンブレムがキットでもモールドされていますが、位置が高く、かつ小さいので、虫ピンとWAVEの「ベーシックエッチング・丸」を組み合わせて作り直しました。取り付けは塗装後でも良さそうですが、私の場合は強度や密着感を優先するので、先に接着します。
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以上の加工を施したものを仮組みし、キットの素の状態のものと並べてみました。
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次回は、リア周りを中心に、ボディ各所の加工です。

2025年4月14日 (月)

日産ブルーバード 1200 ’61年式 (アリイ/マイクロエース 1/32) プロローグ

遅まきながら今年最初の製作記事は、アリイ1/32のブルーバード 1200です。何となく唐突な感もありますが、これを取り上げた理由は、年初の目標「お手付き品を一つでも多く完成させる」を実現させるためです。
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経緯を述べると、このキットの製作に取り掛かったのは、今から12年ほど前で、当初はツートーンカラーのファンシーデラックスあたりに仕上げようと思ったのですが、当時、ある一冊の本と出会ったことで製作の手が止まりました。何の本か、そこに掲載されていたブルーバードはどんな仕様だったのかなどは、製作しながら追々説明することにします。

初回はこのキットについて少し触れてみたいと思います。最初に入手したのはこれ。正確な時期はよく覚えていませんが、発売されてすぐに買ったもので、1990年代の中頃の初版か、それに近いものでしょう。
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1/32オーナーズクラブのラインナップには、ご存じのように旧LS製のキットもありますが、本キットはLS倒産後、アリイが新製品として発売した意欲作です。当時の価格は600円(税抜き)。キットの内容は、基本的には現行品と変わりませんが、よく見るとタイヤが1個ずつ入っています。
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お手付きしたキットはこれではなく、12年ほど前に製作しようと別途購入したもので、価格などはそのままですが、よく見ると外箱上面の左下に「NISSAN OFFCIAL LICENSED PRODUCT」のロゴが入っています。
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ちなみに、こちらのタイヤは現行キット同様、4個が一つのランナーにまとめられています。
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なお今回の製作にあたり、現行キットをあらためて購入しました。パーツ類の予備として、また加工前後の比較写真を撮るためです。価格は1,000円(税抜き)ですが、少し前までは800円(同)だったと記憶しています。おやっ、外箱の「NISSAN~」のロゴが消えている・・・ではなく、箱横に移動していました。
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また、これまでメーカーのロゴが「ARII」(写真上)だったものが、「MICRO ACE」(写真下)に変わっています。同社において、プラモデルは前者、鉄道模型は後者といった分け方をしていると勝手に思っていたのですが、現在はマイクロエースに統一されているのでしょうか。 
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次回、フロント周りから製作を進めます。

2025年3月28日 (金)

早や3月も終わりに近づき・・・

月日が経つのは早いもので、少し前に新年の挨拶をしたかと思えば、もう3月も終わりで桜が咲く季節となりました。

実は、ブログ更新とともに模型製作そのもののモチベーションが下がっている原因の一つが、諸般の事情で今週末に開催される四国オー集に参加できなくなったことです。

そんな情けない状況から少しでも立ち直ることができればとの思いで、先日こんなものを購入しました。ご存じ、RAYWOODのコンプレッサー「ニトロ・コンプ V2」です。
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現在使用しているレボⅡ(タミヤ)や、予備機のプチコン(GSIクレオス)に何の不満も問題もないのですが、とにかく模型製作のモチベーションを上げるきっかけになれば、ということです。まだ、エアブラシを装着して空で試し吹きした程度ですが、性能は評判通り良さそうで、使わんともったいないと思わせてくれます。

静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展も近づいておりますし、何とか製作、ブログを再開したいものです。

2025年1月24日 (金)

今年もよろしくお願いいたします。

年が明けて早くも20日以上が経ちました。世間では本当に様々な出来事がありますが、そんなことを横目に、当ブログは今年もマイペースで進めさせていただきます。

それで、年の初めらしく今年1年の目標を立ててみました。現状、これまで作りかけで完成していないキット(いわゆる「お手付き品」)をあらためて確認してみたところ、2018年の当ブログ開始以前のものも含めて、数で9つもあることが分かりました。

というわけで、今年はこれらお手付き品を一つでも多く完成させることを目標とします。当然、製品としては古いものが中心で、ゆえに製作記事などはどなたの参考にもなりませんが、事あるごとに「昭和」に触れてきた当ブログにはふさわしいとも言えましょう。

一方で、モデラーの悲しい性かな、そう簡単に新製品の購入意欲が抑えられるはずもなく、今年一発目に手元に届いたのがこれ、ヴェスピッドモデル 1/72T-90Aです。昨年来予約していたキットがこのタイミングで発売と相成ったもので、特に新年初を狙ったわけではありません。
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内容について詳述はしませんが、最新のトレンドでしょうか、エッチングや3Dプリントパーツまで付属した解像度の非常に高いキットです。値段もそれなりに張りますが、そんじょそこらの1/35に負けないほどの点数のパーツが詰まっており、きちっと仕上げれば、素組みでも1/72の決定版と言うべき完成品になることでしょう。
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さて、今年最初の製作記事は何にしようか、まだ思案中です。 

2024年12月28日 (土)

今年1年、皆様本当にありがとうございました。

今年を振り返ると、模型製作のペースはイマイチでしたが、各地のイベントでお会いした方々とは活発に交流させていただき、その点では充実した1年でした。最後の最後、名古屋オー集を欠席したことが唯一悔やまれますが・・・

来年こそは、色々とやりたいことの実現、そして何より当ブログをたくさんの製作記事で埋めたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

それでは皆様、よいお年をお迎えください。

2024年12月19日 (木)

残念無念、名古屋オー集に参加できませんでした。

12月15日に待望の第31回オートモデラーの集いin名古屋が開催されました。ところが私の方はというと、開催日前々日の朝から熱が出て、当日朝まで様子を見ましたが、全く下がらなかったため、今回は名古屋行きを断念しました。

幸い今は熱も下がり、どうやらインフルエンザなどではなかったようです。さりとて、我が事だけであれば這ってでも行くところですが、当日お会いする約束の方々など、人にうつしてしまっては一大事と思い自重しました。

当日の様子などは、いつも模型転倒虫さんがHPで紹介されますので、拝見させていただきます。次回、来春の四国オー集で皆様&作品にお会いできることを楽しみにしております。

2024年12月12日 (木)

大阪レディーバードクラブ 第45回作品展示会 最終回

もちろん、テーマ機以外でも本当に素晴らしい作品が多数展示されていました。

キットが発売された時、私も買おうかどうか迷ったのが、このRSモデル1/72の中島 キ87です。国内メーカーからの発売はまずないであろう機体ですし。ただ、値段はともかく、製作に手こずるのが目に見えていましたので、結局買いませんでした。
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さすがにメンバーの方の手に掛かると、凄い完成品が生まれます。機体全面に打ち直されたリベット、3Dプリントで一から作り直された特徴的なタービンユニット等々・・・。この作品を見ると、やはり私などは買わずに正解でした。
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こちらの零戦 二一型はハセガワの1/48のようですが、プロペラが回っている状態が再現されています。
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プロペラは製作者の方の自作によるものかと思いきや、3Dプリントのパイロットなどとともにハセガワのキットをセットしたものが販売されているようで、これは知りませんでした。
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同じくハセガワ1/48の雷電です。
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アフターパーツを使用したと思われる精密なコクピットや、ハゲチョロ塗装など機体細部も見所ですが、
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傍らにパイロットのフィギュアを添えると、そこだけ別世界が存在しているようで、ゆえに私はこういう情景風の展示が大好きなのです。
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「飛行機のハセガワ(もはや死語?)」が続きますが、1/48F-86F セイバーです。空自最初の主力戦闘機で、もはや説明不要の名機です。
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何気に撮った写真ですが、冬の昼下がり時で西日が当たり、まるで実機のように見えませんか。
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さて、締め括りですが、昨年の本展示会レポートでは、まさに芸術品とも言えるスバルラビットなるスクーターを最後に紹介させていただきました。でもって今年も最後は「スバル」で終わります。スバルはスバルでも今回は飛行機で、エアロスバルです。
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この精緻な1/48FA-200は、バンダイの古のキットがベースですが、随所に手が加えられているようで、特にエンジンは3Dプリントで作り直したものとのことです。
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以上で本編は終了です。冒頭で述べたように、展示作品はどれも素晴らしいものばかりだったのですが、全部紹介というわけにも行かず、自分好みのものだけになったことをお許しください。

また当日は、同会のオールドハウスさんをはじめ、来場されていた72和会のメンバーの方々や京都のNさんなどと色々とお話ができ、楽しいひと時を過ごすことができました。みなさんに感謝申し上げますとともに、来年の展示会も楽しみにしています。

さて、今週末は名古屋オー集です。いよいよ完成したロータスの初お披露目ですが、ジャンニーニの方は・・・

2024年12月10日 (火)

大阪レディーバードクラブ 第45回作品展示会 その2

引き続き日本軍機で、ハセガワ1/48の艦上偵察機・彩雲11型です。フォトフレームを使用し、機体名などを記した展示ベースもお洒落です。
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彗星・・・ではなく二式艦上偵察機です。艦上爆撃機だけでなく、この偵察機タイプも彗星と称する説などもあるようで、実のところよく分かりません。機体はファインモールド1/48ですが、空母の甲板を模した展示ベースもいいですね。
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お次は、「神風号」好きの私としては外せない機体たちです。まずは九七式司令部偵察機 一型。ファインモールドの1/48です。
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2色迷彩の上に部隊マークの赤いストライプという個性的な塗装が際立っています。
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続いて、同機の二型です。エンジンを換装して性能アップさせた機体で、外見ではカウル周りの形状が異なっています。
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最後は、零戦(二一型)と同じエンジンを載せ、三枚プロペラにスライド式の風防を備えた九八式陸上偵察機です。
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地味なグレー1色は近年のロービジ塗装のようにも見えますが、何と胴体や主翼の日の丸まで消された機体があったなんて驚きです。何でも偵察時に国籍を秘匿するためだそうです。
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ガラッと変わって、こちらはハセガワ1/72の航空自衛隊・E-2C ホークアイです。
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お馴染みの機体ですが、ご覧のように存在感抜群です。
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テーマ機の最後は、コッパーステートモデル1/48のコードロン G,Ⅳという第一世界大戦時のフランスの偵察・爆撃機です。もちろん私などは初めて知った機体です。
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こういう人物を配置した情景(ヴィネット)での展示は大好きです。
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それにしても、同じテーマ(偵察/観測/哨戒)でこれだけ多種多様な機体が集まるのを見て、実機、模型を問わず飛行機の歴史の長さ、奥深さをあらためて感じた次第です。

次回、本編の最終回です。

2024年12月 9日 (月)

大阪レディーバードクラブ 第45回作品展示会 その1

12月7日、大阪レディーバードクラブさんの作品展示会を今年も見学させていただきました。会場は例年と同じ大阪写真会館です。事前に発表された展示テーマが「偵察/観測/哨戒」ということで、私の知らないマニアックな機体が並びそうな予感プンプンでした。
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まず出迎えてくれたのが、ハセガワ1/72SOC3 シーガルです。米海軍の代表的な水上偵察・観測機ですね。
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ベテランキットですが、メンバーの方の手に掛かると、ご覧のような素晴らしい完成品と相成ります。
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同じくシーガルで、こちらは艦載機カラーですが、
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何と、それを裏打ちするがごとくカタパルトに載せられています。
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もちろんカタパルトのキットなどなく、3Dプリンターを使用したフルスクラッチです。いやあ、凄い!
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こちらは、ヒューズ XF-11という米陸軍の試作偵察機で、アニグランド1/72のレジンキットを完成させたものです。私は全く知らなかった機体ですが、驚いたのはその大きさです。最初見た時は1/48かと思ったぐらいです。
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当ブログではお馴染みのオールドハウスさんの新作で、難物そうなキットを見事に仕上げられています。
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ファインモールド1/72の日本海軍哨戒機・東海で、こちらもオールドハウスさんの手によるもの。
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オールドハウスさんの作品と言えば、これまでもご紹介したように、清潔感溢れるクリーンな仕上がりが印象に残っているのですが、この機体は思いっ切りウェザリングされています。曰く「機体にウェザリングを施したのは20数年ぶり」だそうです。
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まだまだ続きます。

2024年11月10日 (日)

72和会さんにお邪魔しました。(モデラーズフェスティバル2024)

諸事多忙にて、ブログの更新も模型製作もままならない中、丁度1週間前になりますが、11月3日、前日から大阪南港のATCで開催されたモデラーズフェスティバル2024に行って参りました。

今回の一番の目的は、昨年の同イベントでお会いした72和会(なにわかい)のK会長さんとのお約束を果たす、すなわちレベル1/72のT-90を持参することです。
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かくして、T-90とT-90Aの2点をゲスト参加として同会卓に展示させていただきました。ちなみに、この作品はキットが発売された10年ぐらい前に某ホビーショップから完成見本として製作依頼されたものです。本ブログ開始前のこの時期は、スケールを問わずAFVばかり製作していました。
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当日はK会長さんをはじめ、メンバーの皆様とミニスケ談義に花が咲き、時間が過ぎるのを忘れるほどでした。本当に楽しかったです。
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K会長さんから、来年は「冷戦時代の車輌」を展示テーマにしようと提案され、私にも当然参加するよう要請されました。また一つ宿題が増えましたが、果たしてどうなることやら・・・ 

来月は、大阪レディーバードクラブさんの作品展示会、オートモデラーの集いin 名古屋があり、今から楽しみです。

2024年8月31日 (土)

第10回 関西オートモデラーの集い 最終回

最終回は、私の大好物である「昭和の車」の「昭和の模型」です。

懐かしいニチモ1/20VWバギーです。小学生の頃に私も製作した記憶がありますが、こんなにカッコ良かったのですね。
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こちらは、言わずと知れた童友社の復刻シリーズの面々で、元は山田模型です。
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まずは、コスモクーペAPとサニーエクセレントの2台。素性を知らないと気が付かないかもしれませんが、どちらも元のキットの良さを生かしながら、簡単には見抜けないほどの巧みな修正が施された凄い作品です。
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ローレルHTの方はオリジナルに拘らず、徹底的にカスタムするというスタイルで、作者の方のセンスの良さ、技量の高さがうかがい知れる本当に素晴らしい作品です。
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最後は、「昭和懐かし模型堂」を自称されるurasanさんの作品を紹介して終わりたいと思います。まずは、ニチモ1/24のマセラティ ボラです。
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リアウインドウから覗くエンジンなども、必要にして十分なほどに作り込まれています。
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しかし、本当に嬉しいのは、ご覧のようにモーターライズで実際に走るように製作されていることです。これぞまさに昭和の自動車模型です。
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他にも、こちらの日東科学1/28のランボルギーニ イオタはもちろんのこと、
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フルパカキットのアオシマ1/20のランボルギーニ イオタさえも走行可能です。おまけにこちらはライトが点灯するよう改造されています。
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極めつけは、このホンダCB750の4サイクル・4気筒エンジンで、ミニクラフト製の1/3モデルですが、元は1970年代の学研のキットを再販したものだそうです。
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キックペダルがスイッチになっていて、これを入れるとカムやピストンが動き、プラグが点灯してシリンダー内の爆発を再現するというもので、見ていて本当に楽しかったのですが、これほどスムーズに動かせるには相当調整が必要だったことと思います。
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以上で紹介は終わりです。ちなみに、自身の展示内容はこちらで、今回もN.O.S.さんの横にしれっと置かせていただきました。
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新作の完成品がないという情けない状況だったので、旧作ではありますが、しばらく人目に触れていないミニ・レコルトモンツァを担ぎ出してお茶を濁しました。
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最後に、毎度申し上げていることですが、本イベントはモデラー同士が直接会える絶好の機会であり、主催者の方々には感謝いたしますとともに、運営は大変かと思いますが、これからも続けていただくことをお願いして、本編を終了します。

2024年8月30日 (金)

第10回 関西オートモデラーの集い その3

1日開いてしまいましたが、続きです。

本イベントの主催団体のひとつでもあるN.O.S.さんの展示、今回は少し控えめかな、などと思っていたら・・・
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とんでもないもの(笑)がありました。メンバーのRydellさんの手によるギャランΛ(ラムダ)で、題して「アトラスモデル・オマージュ仕様」です。当時のアトラスモデルの広告に掲載された完成見本が元ネタで、それを令和の世に蘇らせたというわけです。
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ベースキットはアオシマ(旧イマイ)1/24で、今となっては知る人ぞ知るアトラスモデルのオーバーフェンダーセット(BMWタイプ)を使用して仕上げたものですが、当然キットの純正パーツなんかではないので、フィッティングなどは相当大変だったと思われます。
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いつも、「自分はネタだけで勝負」とおっしゃるRydellさんですが、そのネタを見出だす類い稀なセンスと確かな製作技術に裏打ちされると、ご覧のような極上の作品が生み出されるということです。
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飛行機模型の展示会で知り合った大阪レディーバードクラブのオールドハウスさんは、3台の1/32作品を持ち込まれました。いずれも決して簡単なキットではありませんが、カチッとした綺麗な仕上がりは、飛行機と同じです。
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まずは、SWASH DESIGNのモーリス ミニ マイナーです。渋いカラーリングがよく似合っています。
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オールドハウスさんに言わせると、ミニのキットで一番フォルムが良いとのこと、なるほどこのお尻なんかを見ると納得です。
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こちらは、エアフィックスのボンド・バグです。キットはつい最近再販され、私も買いましたが、この完成品は当時のオリジナルを製作したものでしょうか、お聞きするのを忘れました。
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PYRO の’32ピアスアロー・コンバーチブルで、キットは私も持っていますが、完成品は初めて見ました。
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当時のキットよろしく、バラバラのボディを破綻なく組み上げ、クリーンフィニッシュさせているのはさすがです。
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本日の締め括りは、いつも私に製作のモチベーションを与えてくれる模型転倒虫さんの展示です。
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フロントの2台は、いみじくもタミヤの「再販されたてコンビ」ですね。
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今回は新作なしとのことですが、私にとっては、このタミヤ1/24のアルファロメオ・ジュリアスプリントなどは初見で、他の作品同様、転倒虫さんならではの見事な仕上げっぷりです。
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次で最終回です。

2024年8月28日 (水)

第10回 関西オートモデラーの集い その2

「かくのうしきぜんしょうとう」の続きです。

ル・マン仕様のこの2台、めっちゃカッコイイです。「これエエなぁ」とRydellさんとしげしげと眺めていました。
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72年のデ・トマソ パンテーラ Gr.4で、希少なグンゼ1/24のキットをスタジオ27のデカールで仕上げたもの。
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75年のフェラーリ365GT4は、フジミ1/24にルネサンスのトランスキットを組み合わせたものだそうです。
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リトラクタブル・ヘッドライト装着車の特徴として、開閉時の表情の違いなどがあげられると思いますが、それを模型で見事に見せてくれる作品です。
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ライト開閉、点灯を電動で繰り返すギミックが設けられています。
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最後に、今回のテーマ展示で私が一番惹きつけられた作品がこれです。
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コルベア モンザGTで、今はなき永大1/20のキットを完成させたものですが、相当手が加えられていることがうかがえます。
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キットのパッケージを使用した展示台(兼収納ケース?)も、雰囲気が良くて素晴らしいですね。
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以上、今回のテーマ展示の一部でした。
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次回、私自身のお気に入り作品を紹介させていただきます。またあの方がやってくれました。

2024年8月27日 (火)

第10回 関西オートモデラーの集い その1

8月25日、大阪南港ATCで開催された恒例の「関西オートモデラーの集い」に参加させていただきました。今回は記念すべき10回目ということで、例年にも増して盛況だった気がします。新しい出会いや発見があって、本当に楽しいひと時を過ごすことができましたので、その一端を報告、紹介させていただきます。
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まずは、今回の展示テーマ「かくのうしきぜんしょうとう」に沿った作品群です。
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説明不要かと思いますが、リトラクタブル・ヘッドライトを装着した車ばかりを集めたということです。市販車では2004年のコルベットが最後だったそうで、これは私も知りませんでした。
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歴代コルベットが並び、その後方は国産車ですが、あらためて見ると、国産車も結構多いですね。
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トヨタ2000GTとオペルGTが隣り合わせに。この意味が分かる人は、相応の旧車マニアと言えましょうか。
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ポンティアックGTO“The Judge”(左)と、フォードトリノGTです。必ずしも空気抵抗の削減だけがリトラクタブル・ヘッドライトの目的ではないことが分かります。
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ダッジチャージャー・デイトナの、この取って付けたようなフロントノーズのデザインがたまりません。またアメ車模型を作りたくなってきます。
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本日最後は、ランチアストラトスで、雑誌表紙のBOW氏のイラストを模したものです。こういう作品は私も大好きです。
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まだまだ続きます。

2024年8月18日 (日)

GIANNINIにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その4・リアフードの加工等

タイトルを「ジャンニーニ」から「GIANNINI」に変えましたが、特に意味はありません。

さて、この手のフィアットのお約束と言えば、ノーマルとは逆方向にガバっと開いた状態で固定されているリアフードでしょう。実車では、フードを片側3本もしくは2本のステーで支えるのが一般的ですが、ラダー状に組んだアルミ板のステーで支えているような変わり種もあって、これがまたカッコよかったりするのです。今回、製作そのものより、どのタイプにするかの検討に時間を費やしましたが、結局オーソドックスな3本ステーに落ち着きました。

まずは、リアフードの加工から。キットのフードには、完成後も開閉可能とするために、下端にヒンジが設けられています。
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ナンバープレートやナンバー灯は付かないので、キットのこれらパーツを取り付けるための穴を埋める一方、実物のフードに開いている穴を開けておきます。この穴はビスなどで埋められていることが多く、塗装後に虫ピンを挿してその状態を再現するつもりです。開閉用のヒンジも当然カットします。
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ボディ側にも少し加工を。ご覧のように、ルーバーのパネルの下部には何もない状態です。
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ここは、リアフードを閉じれば見えない部分ですが、実車では縁にウエザーストリップが付いたパネルが存在しますので、プラ帯棒で簡単に再現しておきます(赤矢印)。本作はノーマルタイプではないので、ウエザーストリップなどはオミットです。
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ステーの基部や、フードを固定する器具をプラ板で製作し、ボディの所定位置にあらかじめ接着します。
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塗装を考慮すると、このようなパーツは後付けが望ましいのですが、ボディに密着するような精度の高いものを別に分けて製作する自信もありませんので、やむを得ません。なお、上辺の真ん中に接着した小片のプラ板(赤矢印)は、フードを取り付ける際の「接着しろ」で、もちろん実車にはありません。
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裏から見た所です。ベタ着けした上で、プラ棒で裏打ち補強しています。
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この接着しろに両面テープを貼り、フードを乗せてみました。ご覧のように、これだけで十分固定できるので、ステーへの負荷はほとんどかからず、また、完成後の脱落、破損防止にもつながると思います。
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ステーは、0.8ミリ径のアルミパイプを使用し、前述のようにボディ側に接着した基部に現物合わせで長さを調整して製作します。写真は、マスキングゾルで基部に仮接着した状態です。
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なお、フードをステーに固定するストラップ(?)などは、タミヤ1/24のミニ・レーシングに入っていた部品を加工したものです。ミニ・レコルトモンツァを製作した時の余剰パーツが役に立ったというわけです。
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以上、あらためて仮組みした状態がこちらです。件の接着しろなどは、普通に見る角度からは全く見えません。
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もちろん、それぞれ塗装後に接着するので、現時点ではバラしておきます。
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ボディに関しては、後は塗装に向けて粛々と下地処理を行うだけなので、次回以降、エンジンや内装関係に移る予定です。

2024年7月27日 (土)

ジャンニーニにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その3・リアオーバーフェンダーの製作 ②パテ盛り、整形

プラ板で製作したフェンダーを包むようにパテを盛ります。エポキシパテで大まかに造形し、ボディとの接点など細かい箇所はポリパテを使用しています。
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フロントのオーバーフェンダーと異なり、リアのそれはボディのプレスラインと面一に繋がっているので、ラインに沿ってマスキングテープを貼った上でポリパテを盛っています。
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削ったり盛ったりを何度か繰り返し、一応、整形が完了しました。
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テールライトは、いずれ製作時に説明しますが、専用のものが全く異なる位置に付くので、通常位置のヘコミを埋めておきます。
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ボディ全体はとりあえずこんな感じです。この後、元々キットにあるパーティングラインやヒケ(といってもほとんどありませんが)と合わせ、細部の修正を溶きパテ等で行います。
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リアフェンダー前方の開口部の形状などは、実車では様々なものが見受けられますが、本作は特定の個体を製作しているわけではありませんので、自身の好みで適当にまとめています。
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次回は、リアフードの加工を予定しています。はてさて、どう処理しますか・・・

2024年7月20日 (土)

ジャンニーニにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その2・リアオーバーフェンダーの製作 ①ベース

リアのオーバーフェンダーは、ただ横に膨らんでいるだけでなく、前方にエア・インテークが、後方に同・アウトレットが設けられています。製作方法で特に妙案も思い付かないので、フロント同様、プラ板等でガイドとなるベースを作り、後はパテ盛り整形することにしました。

まず手始めに、ボディのホイールアーチに沿って帯状のプラ板を接着します。フェンダーのリアエンドの底に当たる部分にもプラ板を貼っておきます。端がパテだけだと欠けたりする恐れがあるためです。
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フェンダーの前方部分のベースとなるパーツをプラ板で製作します。仕上げである程度削ることを考慮し、0.3ミリ厚のプラ板を3層に重ねた上、角は丸めるので内側に瞬着パテを充填しました。
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フェンダーの内側は、おそらく実車ではリアまで筒抜けでしょうが、パテ盛りで製作する都合上、詰まった内部が見えると不細工なのであえて仕切りを設けました。また、フェンダーの奥や裏側の塗装は、ボディ装着後では困難なので、あらかじめ黒で塗装しておきました。
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こちらは、後方のエア・アウトレットを再現するために、フェンダーのパテ盛り前に埋め込むパーツです。楕円のプラパイプを中央でカットし、プラ板で縦の長さを伸ばしています。
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以上のパーツをボディに取り付けたところです。何となく形が浮かび上がっているでしょうか。
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次回、これにエポキシパテなどを盛って整形して行きます(上手くできるかな・・・)。

2024年7月 7日 (日)

ジャンニーニにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その1・フロントオーバーフェンダーの製作

というわけで(何がだ)、前回紹介したタミヤ1/24のフィアット・アバルトに手を付けてしまいました。模型転倒虫さんの素晴らしい作品を拝見し、再販キットを購入してしまったのが直接的なきっかけですが、もう一つ、初版キットでパーツの一部が欠品した状態のものが手元にあって、何とかしたいなあと常々思っていたのも事実です。ちなみにパーツ欠品の原因は、オーバーフェンダーやシートなどを、ミニ・レコルトモンツァを製作した際に使用したことによるものです。

前置きが長くなりましたが、今回はこの初版キットを製作することとし、どうせなら、あまり人が作らないものをと思い立ち、となれば必然的にアバルト 695 SSでなくなるということになります。それで、日本ではともかく、本国ではアバルトに勝るとも劣らない有名なフィアット・チューナーであるジャンニーニ(GIANNINI)を選択しました。590 GT がポピュラーですが、見た目アバルトと似ているので、思い切って700のGr.5仕様あたりが派手めでよろしいんじゃないかと。

では、早速、フロントのオーバーフェンダーを製作します。前述のようにキットのオーバーフェンダーは欠品しているのですが、仮にあったとしても形状が全く異なりますので使用せず、一から自作です。いつものようにエポキシパテを盛って製作するのですが、ボディとの接地面は四角く、ホイールアーチに沿って丸くなるというやや複雑な形をしているので、プラ板・棒で先にガイドを作っておきます。
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後方には、ブレーキの熱を逃がすためでしょうか、エア・アウトレットが設けられており、後から穴を開けるのも面倒なので、楕円のプラパイプを仕込んでおきます。
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エポキシパテを盛って整形します。相当程度の厚みがあるので、ヒケ等を考慮し、パテ盛りを2回に分けました。その際、パテの主剤と硬化剤の配分が微妙に異なったことで、色の濃さに違いが生じ、ご覧のように表面がマーブル状になっていますが、特に問題はなさそうです。
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大まかな形はできたので、細かい形状修正、表面処理などはボディ全体のバランスを見て行うこととし、ひとまずフロントは終了です。
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次回は、本作で最も工作量が多いと思われるリアフェンダーを予定しております。ただ、現時点でどうやって作るのか決まっておりません・・・。

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