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2018年5月

2018年5月29日 (火)

ミニ・レコルトモンツァ (タミヤ1/24改造) その8

引き続き、室内の加工を行います。ブルーのバケットシートは、本車のオリジナルのようです。シートベルトは、かなり昔にモデラーズから発売されたものを使用しました。

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キットにもレーシングシートが付属しています(写真右端)が、形状や縫目の方向が違いますし、何より1つしかありません。そこで使用したのが、オーバーフェンダーを拝借したタミヤの1/24フィアットアバルト695SSのシートです。これも、座面の縫目の方向が異なりますので、帯状のプラ板を張りつけ、加工しました。

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シャーシですが、前回も述べたように、キットは右ハンドル仕様なので左ハンドルにするための加工を行います。右にあるペダル類の取り付け基部を削り取る、ステアリングシャフトの取り付け穴を左側に開けるなどといったものです。レーシングシートの基部を左側に設けるとともに、その下にモデルをベースにネジ止めするための金属ナットを埋め込んでいます。

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あと、キットのドアの内張りは、パネルなしの初期のマーク1の仕様なので、パネルを製作します。外枠を覆う形で寸法を割り出しています。

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塗装後、ドアノブ等の細かいパーツを付けています。塗装はジャーマングレイとしたのですが、写真では真っ黒に見えますね。小さい方は後部座席のものです。実車には何がしかのモールドがあると思いますが、よく分からなかったので、ただのプラ板1枚です。。。。

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2018年5月25日 (金)

ミニ・レコルトモンツァ (タミヤ1/24改造) その7

ボディ関係は、このあとサフ吹き、本塗装と進んだのですが、その状態の写真を撮っておりませんでしたので、紹介はこれで終了とし、今回から室内に移ります。

まずは、ダッシュボードの完成写真です。インパネには中央に大小7つのメーターが並び、ダッシュ下に消火器が設置されています。ステアリングはアバルト、シャフトにはアルミのカバーが付き、エンジンスイッチのパネルが装着されています。

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キットのセンターメーターを削り、新たにプラ板で作成したメーターパネルを取り付けます。大小のメーターは、コトブキヤのモデリングサポートグッズシリーズの丸ノズルから適当な大きさのものを使用しました。メーターは塗装後、市販のデカールを貼り、ジェルクリアを充填してメーターレンズっぽくしました。あと、細かいことですが、本車は左ハンドル(キットは右ハンドル)ゆえに、ダッシュ下部のステアリングの軸受けを左に移設しています。

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アバルトのステアリングは、キットのものを加工。丸穴のモールドをパテで埋めます。繊細なパーツなので、ランナーに付いた状態で工作しました。

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加工途中の写真はないのですが、ステアリングシャフトのカバーはアルミパイプから、消火器はプラ棒を加工して製作しました。

2018年5月23日 (水)

ミニ・レコルトモンツァ (タミヤ1/24改造) その6

トランクリッドと一体となった特徴的なリアスポイラーを製作します。まず、トランクの形状に合わせプラ棒を接着します。これがスポイラーの基部となります。

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スポイラーの上面は、切り出したプラ板を基部に張り、両サイドは、基部にプラ棒を積層して接着します。

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スポイラーのサイド部分を削りつつ、上端からサイドにかけて一体となるように成形します。

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テールライトは、キットのマーク1より大型で角ばったものに変更する必要がありますので、ライト周りのメッキ部分をプラ棒で製作します。リア周りの基本工作これでは終了です。

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2018年5月22日 (火)

ミニ・レコルトモンツァ (タミヤ1/24改造) その5

フロントカウルの成形に入ります。フロントグリルのカバーにノーズを取り付けますが、先にノーズ中央の根元に、アバルトのエンブレムの下端が収まる窪みを付けておきます。その上でノーズをグリルカバーに設けたガイドに沿って直付けし、両サイドの隙間に補強も兼ねたプラ板をあてがうように接着します。

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グリルとノーズの隙間をエポキシパテで埋めるとともに、ノーズのサイドからオーバーフェンダーにかけてのカウル部分をプラ板で作成します。ここでも、左右対称の造形が求められますので、WAVEの目盛り付プラシートを使用しています。

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フロントカウルは、実車のものを(ググるなどして)確認いただくと分かりますが、グリルのカバー部分からノーズ、両サイドのオーバーフェンダーの手前までが一体となっているようです。したがって、これらを構成する各パーツの接合部には、溶きパテを充填するなどして、一体感を出すようにしました。

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フロントカウルのノーズグリル部分にメッシュを入れ、フロントフードを置いてプロポーションを確認します。

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2018年5月21日 (月)

ミニ・レコルトモンツァ (タミヤ1/24改造) その4

エポキシパテを盛った前後のオーバーフェンダーを成形します。黒い部分は、前回述べたようにフィアットアバルト695SSのフェンダー部品ですが、この状態でも相当程度削り込んでいるのが分かると思います。この後、ボディにサフを吹いてさらに修正する段になると、黒い部分がほとんど無くなるような結果となり、もっと違った方法で製作した方がよかったかもしれません。

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リアバンパーですが、先にボディに接着したバンパー部品の上部に、0.5ミリのプラ角棒を内側から3重に接着します。その際、リアボディの丸みに沿わせできるだけ隙間が生じないように注意します。これがバンパーの上端となります。接着が乾いたら、両端を整えます。
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バンパー下部にエポキシパテを盛り、丸く成形します。テールライトは大型のものに変更しますので、ボディに成形されているテールライト基部を削っておきます。

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フロントカウルと一体となって塞がれたフロントグリルは、少し盛り上がり、曲面を描いています。これを再現するため、キットのフロントグリルを接着し、グリルのルーバーを塞ぐようにプラ板を張って成形しました。黒く見える部分がキットのグリル部品で、下端の帯状のプラ板は、先に製作したノーズ部分を接着するガイドです。

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2018年5月20日 (日)

ミニ・レコルトモンツァ (タミヤ1/24改造) その3

ボディから始めます。まずは、最大の特徴であるフロントカウルですが、もちろんカウル全体はオーバーフェンダーを付けないと形状が整わないため、ここでは中心のノーズ部分(ラジエターグリル)だけです。

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パーツの中心部に、補強のためのプラ棒を接着しています。

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次に、サイドステップ一体式のオーバーフェンダーを製作します。前輪、後輪ごとの資料写真はあるものの、ボディ全体を真横からみた写真がないため、フェンダーの形状や大きさについて、車体とのバランスをつかむのに苦労しました。
そこで、まずホイールアーチは通常のオーバーフェンダー、すなわちキット付属のものと同じだろうと推測してこれを使用し、上部は、同じタミヤの1/24フィアットアバルト695SSから拝借して付け、その間をエポキシパテで埋めて成形することとしました。(同キットからは、いずれ説明しますが、シートも使うことになります。)

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マーク1特有のドアヒンジを削り、削った後にドアの筋彫りを施しておきます。ドアノブはプッシュ式となるため、前方の丸い突起部分も削りました。サイドステップはプラバンを2重に貼り合わせ、隙間をパテ埋めしたあと、下部に丸みがつくように成形します。

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リアには、こちらも丸みを帯びたFRPのバンパーが付くのですが、キットのノーマルバンパーのメッキを落として成形し、芯とするためにボディに接着しました。

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オーバーフェンダーにエポキシパテを充填した状態です。乾燥後に成形しますが、今回はここまでとします。

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2018年5月18日 (金)

ミニ・レコルトモンツァ (タミヤ1/24改造) その2

使用するキットは、タミヤの1/24モーリスミニクーパー・レーシングです。本キットはレース仕様ですが、元となったミニクーパーのキットが発売されたのは1983年。レコルトモンツァの発表(84年)とほぼ同時期なのですが、キットは67年に登場したクーパー1275S、一方、レコルトモンツァは当時の新車1300Sがベースとなっているので、いくら息の長かったミニとはいえ、細部は相当異なります。
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ボディ関係だけで言うと、ドアヒンジは無くなり、テールライトも大型化しています。フロントグリルやバンパーの形状ももちろん異なりますが、幸いレコルトモンツァに改造する限り影響ありません。エンジン、シャーシ、内装関係については、製作過程で説明します。

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今回、エンジンまで再現しようと思ったので、タミヤの本キットを使用しましたが、エンジンレスとするのであれば、フジミの一連の「オールドミニ」を使用した方が楽だと思います。特に、タミヤのキットは足回りが非常に繊細で、それだけ精密であるとも言えるのですが、改造工作をする上で非常に気を使わされました。

次に、資料ですが、主に使用したのは下記2点です。まず、スクランブル・カー・マガジン52号(1984年8月号)。私がレコルトモンツァを最初に知ったのも、本誌からです。例によって著作権の問題があるので誌面内容は紹介できませんが、私の知る限りでは、一番詳しく書かれたものであると思います。

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これは、ミニマルヤマさんから発行されている見開き型のカタログです。分量的にそれほど詳しいものではないのですが、
Yahoo!ショッピングなどで今でも買うことができます。コンテストに出品した際の展示ベースの背景は、ミニマルヤマさんのファクトリーの一部を再現したものですが、このカタログを参考にしました。

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同カタログの実車写真を紹介しておきます。では、次回から実際に製作して行きます。

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2018年5月17日 (木)

ミニ・レコルトモンツァ (タミヤ1/24改造) その1

さて、突然のミニ・レコルトモンツァです。

東京のミニ専門店、ミニマルヤマさんが1984年に製作、発表したクルマを、タミヤの1/24モーリスミニクーパー・レーシングのキットを使用して再現しました。

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前回のブログでお伝えしたように、静岡ホビーショーの翌日に上京してタミヤプラモデルファクトリー新橋店に出向いたのは、この作品をモデラーズコンテストに出品するためでした。出品にあたっては、下記写真のようにベース付としています。もし機会があれば、同店で実物をご覧いただけたらと思います。(追記:展示は6/9で終了)

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実は、このモデルを、これまでのスカイラインと並行して、というか先立って製作していたため(「7thスカイラインその8」の冒頭で触れていましたね)、スカイラインが未だ完成していないのです。一方で、ミニ・レコルトモンツァは当初からコンテストに出すことを前提に製作していたことから、発表を控えておりました。


出品も済みましたので、今後しばらくはこちらの製作過程を紹介して行きたいと思います。

 

※ミニ・レコルトモンツァの車名に関して、当時の資料、雑誌では「モンツア」と表記されていますが、現在は「モンツァ」の方が一般的なようですので、これに準じます。

2018年5月15日 (火)

第57回静岡ホビーショー (7thスカイラインとスバル360、そして74式改)

去る5月13日に、恒例の静岡ホビーショーに行ってきました。展示全体の概要や各メーカーの出展内容は小売業者さんなどがHP等で紹介されているので、そちらに譲るとして、私が今回のホビーショーでどうしても実物を確認したかった新製品3点をご紹介します。

まず何と言っても、ハセガワの1/24スカイラインGTS-Rです。このブログでもご紹介した通り、これまでR31のスカイラインといえば、1/24ではフジミのみという状況でしたが、新金型による新製品で風穴を開けてくれたことに、ただただ感謝するばかりです。

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出来栄えは、現在の水準ですから言うことはありません。プロポーションは良好で、室内もシートの立体感など、あらためて新製品であることを実感させてくれます。何より、この車の最大の特徴であるHICAS(四輪操舵システム)が刻まれた足回り、シャーシは感動ものです。ホイールが市販仕様というのもありがたいですね。

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発売は7月下旬ということで、先(5月下旬)にグループA仕様(カルソニック)が発売されます。私は会場でメーカーの担当者に、この機会にぜひ4ドアの前期型を製品化してほしい旨、伝えさせていただきました。もし実現すれば、私のように未だ完成しない(情けない)ような改造を施す必要もなくなるわけですから。。。

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次に、これはプラモデルではなくミニカーですが、トミーテック
1/64トミカリミテッドヴィンテージのスバル360です。デメキンの愛称を持つ初期型で、モデルカーズ誌でモックアップが紹介されて以来、とても楽しみにしていました。会場で発表されたものは塗装済みで、ほぼ製品に近いと思われます。

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トミーテックからは、過去にカーコレで1/150のスバル360が発売されていますが、厳密に言うと、こちらは最初期のいわゆる増加試作型と呼ばれるもので、一見して分かる違いはリアクオーターパネルのルーバーが片側(左側)のみとなっていることです。なぜ、鉄道模型のアクセサリーとして情景に使用することが求められる製品で、わずか製造5060台の幻の増試型が選ばれたのかはよく分かりませんが、今回の1/64ミニカーの方は、1958年後期以降の量産モデルです。しかもフロントバンパーが分割された60年前期までと、1本化されたそれ以降のバリエーションがあります。写真の左2台が分割バンパー、右2台が一本バンパー、そして奥の2台がコンバーチブルです。

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さらに、今回のスバルはリアのエンジンフードが開閉し、中から塗り分けられた小さなエンジンが顔を出します。このスケールの量産ミニカーでよくここまでと感心させられました。発売は今年の秋ごろとのことで、今から楽しみです。

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最後は、アスカモデルの
1/35陸上自衛隊74式戦車改(G型)です。面白いのは、ベースとなる74式戦車はタミヤ製で、これに同社のG型用のパーツが付け加えられたものであることです。タミヤの74式は素晴らしいキットですし、コスト面でも、一から戦車を丸ごと新金型で作るとなるとこの価格では済まないでしょうから、ベストな方法だと思います。

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今更ながらこの戦車が発売となったのは、某マンガ・アニメに登場したのが一因だとは思いますが、いずれにしても大変うれしいことです。陸自の国産戦車は61式から最新の10式までありますが、その中で私が最も好きなのがこの74式です。私のような年代の者には、戦車と言えば丸みを帯びた砲塔が馴染みで、一言で言えば「戦車らしい」ということです。同様な理由でM48M60なども好みで、いずれこれらを製作し紹介したいと思います。

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以上、自分の好きなものだけを紹介した静岡ホビーショーでしたが、もちろん全会場で楽しめましたし、モデラーズクラブ合同作品展でも著名なプロモデラーの方などから話を伺えて有意義なひと時を過ごすことができました。さっさと帰ってスカイラインを完成させたいところですか、翌日、上京してタミヤプラモデルファクトリー新橋店に出向きました。その目的は・・・次回に!

 

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