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2018年8月

2018年8月31日 (金)

ぜっしゃか!1巻表紙の情景 その3・マツダR360クーペ (アリイ・旧LS 1/32) ①

表紙のもう一つの主役が、レストア途中のマツダR360クーペと言えるでしょう。
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使用キットは、現在もアリイ(マイクロエース)から「1/32オーナーズクラブシリーズ」の一台として発売されているものですが、元は下記写真のLS製です。昭和末期の製品ですが、出来は今の目で見ても決して悪くなく、同社のスバル360同様、低すぎる車高の修正と、多少のディティールアップで素晴らしい完成品になります。
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実は今回、車高の方はあえて修正しませんでした。仮組みで車高を上げてみたのですが、フィギュアを横に並べると、とてもバランスが悪く感じられたのです。表紙の絵は漫画ゆえにデフォルメがなされ、車に比べて主人公が大きく描かれています。一方、使用したマツダクーペのスケールは1/32、フィギュアは1/35とやや小ぶりなので、車高を上げると車の方がますます大きく見えるというわけです。
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ボディですが、ヒケを修正するとともに、フロントライト下のボディパネルの分割ラインを、スジ彫りを加え再現します。また、バンパーの両端とホイールアーチが一体となっているので、バンパー側を削り込みます。なお、キットはスタンダード仕様ですが、ツートーンカラーで各所にメッキモールが付くデラックス仕様にする必要があり、サイドフェンダーの小さな穴は、帯金で再現するサイドモールを差し込むためのものです。
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フロントフェンダーの上部に、洋白線によるモールを埋め込むための溝を掘ります。スタンダードの場合はここに分割ラインが入るだけですが、省略されているのでスジ彫る必要があります。
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サフを吹いた後、ボディ各部に錆による塗装のめくれを表現します。デザインナイフの先を寝かせてボディに直接掘り込んでいます。
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今日はここまで。

2018年8月30日 (木)

ぜっしゃか!1巻表紙の情景 その2・主人公(百瀬莉子)のフィギュア

この情景作品を製作するにあたって、まず手を着けたのが主人公のフィギュアです。というのも、漫画の、ましてや女子高生のフィギュアをこれまで作ったことがなく、これができるかどうかが情景製作の決め手となるからです。

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フィギュアを一から製作するのは大変なので、何かベースとなるものがないか探したところ、これを見つけました。ファインモールドのガルパン劇場版アヒルさんチームのフィギュアセットです。値段も手ごろで改造ベースに持って来いです。使用したのは「河西忍」です。
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あとは「ぜっしゃか!」の表紙絵を参考に、ひたすらパテ盛りと削りの繰り返しです。後ろ姿や髪形などは本編も参考にしました。およそ形が整いましたが、特に顔が正面ではなく上向きになっているので、その角度の調整が難しかったところです。
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塗装前の下地にピンクサフを吹いた状態です。この時点でもまだ髪形や顔のラインの修正を行っています。本当にフィギュアの整形は、楽しいやら苦しいやらを味わえます。手に持った工具はDIOPARKFactory Tools Set 1からチョイスしました。
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塗装は基本的にファレホです。これに限らず、フィギュアの塗装には水性塗料のファレホを使用していますが、今回、慣れない漫画の主人公の顔で瞳の塗装に手こずり、何度も修正を繰り返すうちに下地の肌色が侵されムラにもなったので、こんな場合は肌色だけでもラッカー系塗料の方がよいのではと思いました。
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最後に、マスキングテープを細切りして着色した制服のリボンを付けて完成です。

2018年8月29日 (水)

ぜっしゃか!1巻表紙の情景 その1・プロローグ

この漫画のタイトルを最初に目にしたのは、行きつけの模型店の新製品案内で、ハセガワからコラボ商品が発売されるという告知でした。大好きなスバル360と絡んでいるということで、すぐさま「何これ?」ということになったのです。

まず惹きつけられたのが、「絶滅危惧車学科」の略「絶車科」を平仮名で「ぜっしゃか」としたタイトルです。もともと書籍の「絶版」から来た「絶版車」は、旧車を指す言葉としてポピュラーですが、絶滅しそうな生物「絶滅危惧種」を車に例えた「絶滅危惧車」という言い方がいいですね。

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タイトルからして、これは旧車がバンバン登場する物語であることは容易に想像が付きました。主人公が女子高生であるということも、もはや女子高生が戦車や軍艦を操る昨今、何ら不思議ではありません。

ともかく、旧車好きでまだ目にしていない方は、ぜひご一読を。「ガッテン承知の助」で昭和を実感できる世代に、特にお勧めします。
では、次回から具体的な製作に入ります。

2018年8月28日 (火)

第6回関西オートモデラーの集い

8月26日に開催された関西オートモデラーの集いに初めて参加しました。持ち込んだ作品は、このブログでもご紹介しました7thスカイライン4ドア前期型とミニ・レコルトモンツァですが・・・。

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それに加えてこのような作品を展示させていただきました。

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ご存知の方も多いと思いますが、旧車レストア女子高生を描いた、せきはん先生の漫画「ぜっしゃか!」の表紙を情景で再現したものです。使用したキットはアリイの旧LS1/32マツダR360で、他はほぼスクラッチによるものです。

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前回まで紹介してきたCR-Xの製作、更新が進まなかったのは、ボディのクリア塗装の乾燥もありまのすが、「ぜっしゃか!」をオートモデラーの集いに間に合わせることを優先したためです。無事完成に漕ぎ着けましたので、次回からしばらくこちらの製作記録を紹介して行きます。(CR-Xもいずれ再開します。)

  

さて、関西オートモデラーの集いですが、当然のごとく数多くの力作、模型雑誌の作例などが揃っていました。本気で紹介すればキリがないのでやめときますが、個人的に気になったのが、「古自動車模型再生工房」と銘打った展示です。

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「古自動車~」の名称が模型クラブなのか個人の方か存じ上げませんが、いにしえのキット、それも子どもの頃に製作したものをレストアされていました。写真はニチモ1/24のセリカ(右)とギャランGTOです。実は、私も同じようなことを考え準備を進めており、いずれこのブログでも紹介しようと思っていたところです。

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回、偶然にも名古屋からお越しの著名モデラーの方がお隣となりました。写真のマンタ(手前)とイソ・グリフォを見ていただくと、どなたかお分かりではないでしょうか。色々とお話しを伺いましたが、次回、この方の所属クラブが主催されているオートモデラーの集いin名古屋に参加させていただこうと考えています。
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2018年8月 3日 (金)

バラードスポーツCR-X 1.3 (タミヤ1/24改造) その3

ボディにデカールを貼り、クリア塗装を済ませました。研ぎ出しまで十分乾燥させる必要があるので、その間に室内等、他の工程に取り掛かります。

まず、レカロ風のシートですが、一見すると1.31.5iも同じ物に見えるのですが、実は全くの別物だそうです。1.3では、乗降性重視ということで座面両サイドが低くなっていますので削りました。右が加工したものです。
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例によってシート後面が肉抜きされていますので、プラ板で塞ぎました。また、ヘッドレストとの境がなかったので側面から掘り込んで再現しております。
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インパネは、1.5iのみに設定されている正面のエレクトロニック・ナビゲーターを削り取り、ふた付きの小物入れとします。また、前面に白い帯状のプラ板が見えますが、これは、キットの上下に分割されたインパネパーツを接着すると、前端がほぼ面一となり、実車では見られる段差が消えてしまいましたので、これを再現したものです。要はプラ板の厚み(0.3ミリ)だけ段差がてきたわけですが、ここまでやる必要はないかもしれません。
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シフトレバーは、キットではマニュアル仕様ですが、あえてオートマチック仕様とするため、自作しました。大きさなどは、写真右のキットのマニュアルシフトを参考にしています。1.3のオートマは、1.5iのようなフルオートマではなく、発進時はレンジを「L」に、発進後は「星印」に入れ、巡航になれば「OD」をセレクトする、いわゆる3段セミオートマで、雑誌での専門家の評価も結構高かったようです。
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