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2018年9月

2018年9月18日 (火)

第32回 関西AFVの会

去る9月16日、関西AFVの会に行ってまいりました。もちろん、最近はAFV関係の作品を製作していないので、手ぶらで見学させていただいただけです。すっかりカーモデラーと化していますが、むしろ今、自分が作っていないからこそ他の方の作品を見てみたいというのも事実です。

個人的に一番素晴らしいと感じた作品がこのA7Vの情景、と思っていたら「金」を受賞されました。史実を見事に再現されております。
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裏側も全く手抜かりなく、本当に素晴らしいです。
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このターミネーターの情景は、ただ素晴らしいというよりか、スゴイと感じた作品です。この作品も「銀」を受賞されたということで、上のA7Vと合わせ何か作品を見る目に自信が湧いてきた気分です。
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廃工場の雰囲気がいいですね。
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こちらはサビサビのBTRですが、内部も精密に再現され、これも個人的に気に入った作品です。
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アーマーモデリング誌に掲載された16式機動戦闘車の、近未来の情景も展示されていました。
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避難したのか、首輪だけが残されているなど、こういう演出は大好きです。
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ただ、少し残念だったのは、私の好きなM48/M60が少なかったことです。見た限りIDFのマガフも含め2両だけだったと思います。その内の1両がこれで、ベトナム戦争仕様のM48ですが、ツインのキャリバーがカッコいいです。
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以上、あくまで個人的に好きなものだけの紹介になりましたが、こういうのを見ていると、やはり自分も作ってみたくなりました。

2018年9月15日 (土)

バラードスポーツCR-X 1.3 (タミヤ1/24改造) その5

シャーシを組み立てます。足回りも含め、おそらく見える範囲で1.5i1.3の違いはないと思われます。前回製作したマフラーも塗装して装着しました。なお、このようなシャーシの塗装について、キットの説明書ではセミグロスブラックを指示していますが、私の場合は、ほとんどフラットブラックに近い色で塗装しています。
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シャーシの表面(裏面?)から見たところです。ガソリンタンクの辺りに、モデルをベースにネジ止めするための金属ナットを埋め込んでいます。

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キット付属のホイールは、1.5iにオプション設定された14インチのアルミホイールですが、1.3に改造するのであれば、やはり標準装備のスチールホイールにしたいところです。そこで、よく似ているアスカモデルの「オレンジウィールズOW-2 Mスタイル」を使用しました。リムは、同社が言うところの「マジメ」=浅い方を使います。(ちなみに深リムの方は「ヤンチャ」と言います。)キットのタイヤがピタッと収まりますので、実物(13インチ)よりはやや大きめですが、雰囲気はよいと思います。
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ただし、足回りへの取り付け部分がキットとは全く異なるので加工する必要があります。ホイール裏側のポリキャップの受け皿を削り、2ミリ径の真鍮パイプを、強度確保のための真鍮線を軸にして取り付けました。要は、キット付属のホイールと同じような形にするということです。写真の右から、加工前、加工後、キットのものです。
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実は、ホイール側の加工だけでは済みませんでした。真鍮パイプを取り付ける前に内側を相当削ったものの、まだホイールが外側へはみ出す気味でしたが、これ以上削るとホイールに穴が開いてしまいそうでした。よって、サスペンション側の方でブレーキを薄く削ることで対処しました。写真の1枚目が前輪、2枚目が後輪で、それぞれ左側が加工後のものです。
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ホイールの方は、下地を黒に、上からシルバーを吹いて完成です。ちなみに裏側はフラットブラックで塗装しています。
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2018年9月14日 (金)

バラードスポーツCR-X 1.3 (タミヤ1/24改造) その4 

さて、CR-Xを再開します。まず、室内を完成させました。前回ご紹介したシートの形状変更とシフトレバーをオートマにしたことなど以外、基本的にキットをストレートに組んでいます。シートの配色は網目模様のある1.5iと異なりシンプルなので助かります。

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マフラーについて、1.5iは「デュアルエギゾーストパイプ」ということで2本のパイプが顔を覗かせますが、1.3では1本です。サイレンサーの大きさやマフラーの細かい取り回しなども異なるのかもしれませんが、よく分からなかったので、とりあえずパイプのみ修正しました。先端はアルミパイプに変更しております。写真1枚目がキット、2、3枚目が改造したものです。
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次回は足回りです。

2018年9月12日 (水)

ぜっしゃか!1巻表紙の情景 最終回・製作雑感

これで表紙絵の情景は完成です。
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ディスプレイケースにも一工夫ということで、漫画のタイトルの部分をステッカーにしてクリアのカバーに貼ってみました。
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蓋をすると、こんな感じです。

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最後にもう一度、表紙の絵と並べてみます。
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今回、このような情景作品を製作して感じたことは、漫画というものを立体化することの難しさです。まず、大きさを考えると、情景では主人公のフィギュアと車の縮尺はほぼ同じ位なのですが、漫画の場合は人物の方がデフォルメされ大きく描かれていることが多いようです。今回でも、表紙絵のように見せようとすれば、フィギュアの方を相当程度大きくする(もしくは車の方を小さくする)必要がありますが、2次元の写真ならまだしも、3次元の生で見ると絶対に違和感が出ると思います。

また、造形や塗装において「どこまでリアルさを求めるか」ということです。AFVの情景作品などでは、対象となるのはひとえに「実物」ですが、漫画の場合は「描かれた絵」が手本となります。具体的に言うと、人間である主人公もそうですが、漫画で描かれたウサギを、本物のウサギを模して製作すれば、表紙絵とは異なる出来になってしまいます。車や手洗い場などの構造物の製作においても、実物を追求すればするほど、漫画の絵からかけ離れてしまうことでしょう。

以上のような難しさに、自分でもまだこれが正解というものはないのですが、また作ってみたく、2巻の発刊をひたすら楽しみにしております。

なお、過日の「関西オートモデラーの集い」にこの作品を展示した際、参加した方のツイッターを通じ、「ぜっしゃか!」の作者、せきはん先生の知れるところとなり、「(情景の)作者さんにお礼を言いたい」と述べておられました。私は(今のところ)ツイッターをやっていないので、何の反応もできないのですが、こちらこそ楽しい漫画を提供いただいていることに感謝を申し上げ、本稿を終わりたいと思います。

2018年9月11日 (火)

ぜっしゃか!1巻表紙の情景 その10・芝生と花

地面は緑の芝生、手洗い場の横には赤い花が咲いています。
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芝生は、鉄道模型のジオラマなどに使われるマット状のものを使用し、手洗い場の設置部分をカットしてベースに直接貼り付けています。
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芝生の上に転がっている石は、「ジオラマ用クラッシャブルストーン」として市販されているものです。やや大き目なので、砕いて使用しました。また、色も白すぎる感があったので、薄めたアクリル塗料のグレーで着色しました。
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花の知識がほとんどないため、表紙の赤い花が何か正直よく分かりません。そんな中、情景素材で手軽に花として使えるものはないか探したところ、「紙創り」ブランドからDiorama accessoriesとして販売されている「ハイビスカス」を見つけました。花びらが赤く、真ん中の雄しべだか雌しべだかの部分が黄色いので、表紙絵の花と似ていると勝手に解釈しました。もっとも、この商品はレーザーカットされた白い紙なので、自身で着色する必要があります。

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作った経験のある方は分かると思いますが、精密ゆえに結構手間が掛かります。そこで、本来は茎一本ごとに花や葉を付けて行くのですが、茎5~6本をまとめ、これに花、葉を付けることにしました。地面に付けるのも一か所(1本)で済むということです。
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ただし、このままでは茎の下のつながった部分がわずかに見えますので、これで隠しました。グリーンスタッフワールドのスタティックグラスです。手洗い場の土台と芝生の地面の境目にも、自然な感じに馴染むよう少し使用しています。
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2018年9月10日 (月)

ぜっしゃか!1巻表紙の情景 その9・手洗い場

表紙の背景に描かれているのは、「絶車科」の校舎すなわち廃校となった小学校の手洗い場です。
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土台、カウンターなどのコンクリートの部分は、プラ板による箱組です。ベース(台座)のコーナーに斜めに設置するため、採寸を慎重に行う必要があるので、今回もWAVEの目盛り付プラシート(0.5ミリ厚)を使用しています。

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裏面ですが、補強と角を削ることを考慮し、プラ棒で裏打ちしています。
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コンクリートの質感を出すため、表面をリューターで荒らすとともに、角を削り所々欠け落ちた部分を再現します。淵に掛かっている雑巾は、厚手のアルミテープを二つ折りにしたもの。厚みも丁度よく、シワを付けることができるので、布類の表現に活用しています。
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水道の蛇口は、丸く削ったプラ棒に洋白線を通し、これにアルミパイプを差し込み、取っ手部分は、真鍮パイプをプレスして製作したものです。曲げたプラ棒による水道管に取り付けます。
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石鹸などの小物類です。ネットに入れたこれも石鹸だと思われる蛇口に掛かった袋状の物は、樹脂粘土と洋白線で製作しました。
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パーツごとに塗装後、組み立てて完成です。壁に付く鏡(の一部)は、ハセガワのミラーフィニッシュを貼った透明プラ板を裏向けたもの、蛇口の下に少し溜まっている水は、ジェルクリアで表現しました。
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2018年9月 7日 (金)

ぜっしゃか!1巻表紙の情景 その8・足元の工具箱

主人公の足元には、工具満載の工具箱が置かれています。
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当初は何か流用できるものはないか探したのですが、結局はプラ板で自作することになりました。
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工具類は、DIOPARKFactory Tools Set 1から持ってきたものの他、ドライバーなど自作したものもあります。写真には写っていませんが、Matho Modelsのエッチングパーツ「工具箱セット」からスパナなども使用しています。
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工具箱、工具類をそれぞれ塗装後、組み込んだ状態です。残念ながら、下に埋もれて見えなくなった工具もあります。
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2018年9月 6日 (木)

ぜっしゃか!1巻表紙の情景 その7・かもめ島のウサギ

表紙には三匹(三羽)のウサギが登場していますが、この物語の舞台となっている「かもめ島」には、到る所に野ウサギが生息しているようで、本編でも度々出てきます。
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製作は、エポキシパテでもよかったのですが、今回は樹脂粘土を使用しました。プラ棒を芯に、粗方の形を盛り付けます。
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バケツから顔を覗かせているウサギですが、バケツはタミヤのジェリカンセットのものを使用、底を延長しプレスラインをプラ棒で加えました。取っ手は洋白線で、握り手の部分はアルミパイプで製作しました。必要はないのですが、取っ手は可動します。
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塗装前の状態ですが、このあとサフを吹き、さらに形を整えたあと塗装しました。塗料は、主人公のフィギュア同様、水性のファレホです。
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2018年9月 5日 (水)

ぜっしゃか!1巻表紙の情景 その6・マツダR360クーペ (アリイ・旧LS 1/32) ④

マツダR360クーペを仕上げます。フェンダーミラーは、コトブキヤのモデリングサポートグッズから適当な大きさのものをチョイスし、ステーは洋白線を組み込みました。この後、メッキ塗装をし、若干の汚しを掛けています。ミラー面にハセガワのミラーフィニッシュを貼りつけました。
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ナンバープレートはキットのものを使用しましたが、極力薄く削っています。ただし当時はそれでよかったのでしょうか、キットにはリアのみということで1つしかありませんので、もう一つ、プラ板で製作しました。左がキットのもの、右が自作のものです。なお、フロントに使用したプレート(キットのもの)の裏面には、バンパーとつなぐステーを製作しました。

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ナンバーの文字、数字は通常のものではなく、「絶-01」と入ります。手書で書かれたものなので、パーツに直接書き込んでもよかったのですが、失敗するといやなので、クリアーデカールに書いたものを貼り、上からフラットクリアーを吹いています。
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屋根に乗っている雀は、タミヤの動物セットのヒヨコからの改造です。プラ棒で尾羽を付け、パテを盛って頭を丸く、大きくしました。
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最後に、0.2ミリ厚の透明プラ板で製作した三角窓を、開いた状態で接着して完成です。

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2018年9月 2日 (日)

ぜっしゃか!1巻表紙の情景 その5・マツダR360クーペ (アリイ・旧LS 1/32) ③

マツダR360クーペの内装関係です。キットのシートのモールドは、デラックス仕様のようです。ということはそのままでもよいのですが、表紙絵ではスタンダード仕様となっていますので修正します。下記写真はフロントシートですが、左が修正前、右が修正後です。

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シートと一体パーツになっているコンソールに、シフトノブの基部(カバー)を付けました。
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リアシートも修正します。写真上が修正前、下が修正後です。フロントシートもそうですが、座面の真ん中をへこませるなど、ヤレた感じを出しています。
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塗装も、ヤレ感を出すため、退色表現を施しました。

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ステアリングのスポーク部分やシフトノブの軸を洋白線に置き換えています。
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内装関係の完成写真です。(インパネの写真は撮り忘れてしまいました。)
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シャーシですが、ステアをやや右に切った状態とするめ、キットに入っている「走行モデル」に使用する車軸を直に取り付けました。ただし、このバーツは現在のアリイのキットには入っていません。LS時代は、プルバックゼンマイによる走行モデルかディスプレイモデルかを選択できるようになっていました。
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次回でマツダクーペは終了(完成)です。

2018年9月 1日 (土)

ぜっしゃか!1巻表紙の情景 その4・マツダR360クーペ (アリイ・旧LS 1/32) ②

マツダR360クーペの続きです。ボディの塗装は、すべてクレオスのラッカー塗料です。まず下地に白を塗り、フロントフードやドアパネルの間などに黒でグラデーションをかけます。車体のクリーム色はやや緑色に振れていると思われましたので、白にミドルストーンを混色して調合。屋根の赤は、実車はもっと鮮やかですが、表紙絵ではどうみても茶系なので、ウッドブラウンに赤、白を混ぜて調合しました。退色を表現するために下地を僅かに残します。
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エンブレム等のデカールを貼り、ボディ全体に半ツヤクリアを塗装後、エナメル系のオリーブドラブを薄めてウォッシング、各部にスミ入れを行います。フロントフェンダーの上とサイドに洋白線、帯金でモールを再現するとともに、ドアノブ、ヒンジ等の細部を塗装します。なお、三角窓を開いた状態とするため、プラ棒で作成した基部を塗装前に付けておきます。
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タイヤは、ホワイトリボン付ということで、プラ板を丸くくり抜いてマスキング用のガイドを作成し、直接ツヤ消しの白を吹き付けました。案の定、ホイールをはめ込んだ際に、ゴムに圧力がかかり若干ヒビなどが入りましたが、新車ではないのでむしろよしとします。
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ボディとホイールに錆塗装を施します。いつもは水性のファレホの錆色を使うのですが、今回初めてガイアカラーの汚し表現用のエナメル塗料を試みました。「赤サビ」をベースに「煤(すす)」を混色し、濃淡の錆色を作成します。ホイールには、錆色に加え「埃(ほこり)」もうっすらと塗っております。どの色もとてもいい感じに仕上がります。
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ボディ関係はひとまず終了です。

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