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2018年10月

2018年10月31日 (水)

おおさかホビーフェス&モデラーズフェスティバル その3

こちらは、「昭和のプラモデル『模型探偵団』」のブログを執筆されている明石小五郎さんの展示です。マルサン商店や三共のピーナツシリーズなど、今まで生で見たこともないようなキット、完成品が所狭しと並んでいました。
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当日は少しだけ明石さんとお話をさせていただきましたが、あらためてブログを拝見すると、日本のプラモデル創生期からの歴史に引き込まれるとともに、それらへの探求心に圧倒されます。私などは、自分が経験上で知っている範囲でしか語ることができないので、本当に頭が下がりますし、同じように「昭和のプラモデル~」というブログタイトルを付けている自分が恥ずかしくもなったりします。
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次は、1/6のキングタイガーですが、当然プラモデルなどではなく、フルスクラッチで製作されたものです。写真では伝わりづらいと思いますが、まずその大きさに驚かされます(同スケールのフィギュアが「GIジョー」サイズと言えば実感できるでしょうか)。
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しかも、最初見た時は金属製かと思ったのですが、これが何と車体がほぼプラスチック(2ミリ厚のプラ板)で、履帯や転輪はレジン、各部のパーツ類は3DプリンターによるABSというからさらに驚きです。これだけ大きいと、ごまかしは利かないし、何より製作自体が大変なことがしのばれます。
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最後に紹介するのは、ロボダッチの中でも特に好きな「ガマロボ」です。少し前に再版されたキットを使用したものと思われますが、上に乗っている忍者ロボを箱絵のようなポーズに改造してあるのが素晴らしいですね。それにしても、昭和生まれとはいえ、上述の明石さんよりひと回り以上年下の私には、この辺りのプラモデルがリアルにドンピシャだったりします。
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以上で、今回のおおさかホビーフェスとモデラーズフェスティバルの紹介を終わります。

(が、次回少しだけオマケを・・・・)

2018年10月30日 (火)

おおさかホビーフェス&モデラーズフェスティバル その2

続いて、ATCで行われた「モデラーズフェスティバル2018」ですが、こちらはモデラーの作品展示ということで個性的な作品が多く、とても刺激を受けます。もちろんすべてを紹介し切れませんので、お気に入りだけを取り上げました。

海上自衛隊のイージス護衛艦「こんごう」で、時々行われる一般公開のイベントを模した情景です。キットは1/350のピットロード製と思われますが、圧巻は艦艇の内外に数多く配置された同スケールのフィギュアです。5ミリにも満たないこれらは、すべて旧帝国海軍の乗組員を流用して改造したそうで、ベースがあるとはいえ、これだけの数を製作するのは生半可な苦労ではないことでしょう。

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上記のこんごうと同じ方が製作された旧帝国海軍の戦艦「三笠」で、今は記念艦として横須賀に保存されている状態の情景です。こちらはさらに小さい1/700ですが、よく見ると中央のデッキに多数の観客が見て取れます。当然、フィギュアはこんごうの半分のサイズですから、もはや恐るべしとしか言いようがありません。
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こちらは一見すると、雰囲気の良いタミヤ1/35M3リー戦車の完成品ですが、これが何と実際に走り回ります。それもただ走るだけでなく、前後のライトが点灯、砲塔は回転し、さらには主砲や機関銃が唸りをあげて発光するというギミック付。しかも主砲は発射時にブローバックするという拘りようです。写真では、この素晴らしさを全くお伝えできないのが残念です。
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このような動力付の戦車に関し、私が存じ上げなかっただけで、製作された「可動戦車模型愛好会」の方々は実はかなり有名で、製作方法などを著した本も出されているとのことです。写真の10式戦車は、サスを前後左右に自在に動かし、実車さながらに走行していました。私など、動く戦車模型といえば、せいぜい学生の頃に製作したタミヤ1/35リモコンの74式戦車ぐらいで、それに比べると隔世の感があります。
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まだまだ紹介したいものがありますので、次回に続きます。

2018年10月29日 (月)

おおさかホビーフェス&モデラーズフェスティバル

去る1028日に、「第3回おおさかホビーフェス」と「モデラーズフェスティバル2018」に行ってきました。言うまでもなく、この二つのイベントは全くの別ものですが、今年は同日(モデラーズフェスの方は2728の2日間)に行われ、会場も前者がインテックス大阪、後者がATCと非常に近接していたため、1日で両方を回ることも可能となったのです。内容は、前者が各メーカーの新製品発表・展示がメインで、後者がモデラー個人やクラブ等の作品展示となっていて、何となく静岡ホビーショーにおけるメーカー展示とモデラーズクラブ合同作品展が別々に行われたような感がしました。

さて、まずは「おおさかホビーフェス」の方ですが、切がないので自分好みのものだけを紹介します。プラモデルではありませんが、発売間近と思われるエブロのスバル360初期型デメキンです。レジン製でスケールは1/18(写真上)1/43(写真下)、ともにベージュと灰青の2色が用意されるようです。気になったのが、展示されていたベージュカラーのルーフが茶色ではなく、アイボリーっぽい色になっていたことです。分割バンパーの初期型でボディがベージュの場合はルーフが茶色というのが定説なので、発売される製品では変更されるのかもしれません。

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これまで現行車のみのラインナップだったアオシマの1/32スナップキットに、突然トヨタ2000GTが加わりました。このシリーズ、本当に出来が良いので、この調子で昭和の車がどんどん発売されることを期待します。
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すでにGTS-Rとカルソニックが発売されているハセガワのR31スカイラインですが、続いてお約束のリコーと、GTS前期型NISMOが発売されるということで、その現物が展示されていました。静岡ホビーショーの時と同様、ここでも担当者の方に「4ドア前期型をぜひ」とお願いしました。
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もう一つ、密かに発売を楽しみにしているのが、これ、ファインモールドの1/48「神風号」です。超有名な機体ながら、1/48では私の腕でも作れそうな決定版と言われるキットがこれまでありませんでした。
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次回は「モデラーズフェスティバル」の様子をご紹介します。

2018年10月16日 (火)

小林麻美さん 

プラモデル製作の進捗が停滞気味な時などに、全く関係のないような話をたまに書きますが、ご容赦を。

CR-X 1.3の製作記の最終回で、当時大好きだったと紹介した小林麻美さん。ガゼボのカバー曲「雨音はショパンの調べ」のヒットで大ブレイクしたのですが、私はその前から、松田優作さん主演映画「野獣死すべし」を観て、何て綺麗な女性だろうと思ったのが、知ったきっかけでした。その後は、スズキアルト(2代目)をはじめとしたCMでもお馴染みでしたね。
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当時買った「雨音~」の入ったアルバム「CRYPTOGRAPH〜愛の暗号」は今も持っていますが、それを聴く環境にない(要はレコードプレイヤーがない)のが残念です。とはいえ、今はYouTubeという便利なものがありますので、もしまだ、この美しい曲を聴いたことがないという方がいれば、是非検索して聴いてみてください。ちなみに私は「雨音~」も好きですが、その次にシングルで出た「哀しみのスパイ」が一番好きな曲です。
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昨年、突然ファッション誌の表紙を飾り、芸能界にカムバックされたというのをネットで知った時は本当に驚きましたが、相変わらずの美しさには、驚かされると同時に嬉しかったですね。

2018年10月15日 (月)

ランボルギーニ イオタ (イッコー・一光模型 1/24) その6・製作方針

さて、ボディ、シャーシともに分解できましたが、今度はこれをどのように仕上げるかです。イオタのキットなど、決定版のハセガワをはじめ各社からもっと出来のよいものが発売されているので、今さらこのイッコーのキットをベースとしてリアル志向でディティールアップするのはナンセンスな気がします。

ということで考えた挙句、見る人が見れば一目でイッコー製だと分かるようなものを目指し、基本的にストレートに組むことにします。ただし、ライト周りなど、あまりにも立て付けが悪い箇所は、すっきりとした仕上がりにするつもりです。

もうひとつ悩んだのは、リアフェンダーをどうするかです。レプリカのイオタは、SVRを除きベースはミウラSVと言われています。ということは、リアフェンダーはミウラP400や同Sと異なり、SV同様に張り出しているべきですが、イッコーのイオタのリアは非常にスリムで、おそらくはSなどのデータ、資料で製作されたものと考えられます。写真は、ハセガワのミウラSV(左)との比較ですが、リアの張り出し具合の違いが分かるでしょう。

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少し迷いましたが、リアフェンダーはそのままにします。前述のように、リアルさにこだわるより、イッコーらしさを優先することにしました。それにしても、「その3」でも述べたように、ホイールはBBSでなく、狭いミウラのリアフェンダーにも似合うカンパニョーロだったらよかったのにと、つくづく思います。

製作方針が固まりましたので、いよいよ実際に製作して行きます。

2018年10月13日 (土)

ランボルギーニ イオタ (イッコー・一光模型 1/24) その5・シャーシ等の分解

シャーシには、モーターと配線、スイッチ、電池ボックス、それにバスタブタイプの内装などが付いていましたが、ボディ比べ簡単にバラすことができました。
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内装ですが、インパネ部品は外すことができましたが、シートとヘッドレストは、はみ出すほどの接着剤でガッチリ接着されているので、外すのを諦めました。残念なことに、インパネを外す時に勢い余ってステアリングホイールとシフトノブを飛ばし、ステアリングホイールは見つかったものの、シフトノブは紛失してしまいました。
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そのインパネとステアリングホイールです。センターパネルの6連メーターなどの特徴がよく再現されています。ただ、このステアリングホイールはだめですね。2本スポークのものなど、およそイオタにもミウラにも使われていないはずです。
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足回りは、実車(SVR)が履くBBSのスポークホイール風で、メッキも割ときれいに残っています。2つだけ残っていたセンターのスピンナーは外しています。
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タイヤは随分と汚れていたのですが、洗浄すると綺麗になりました。ゴムも弾力があって特に劣化していないようです。ところでこのタイヤ、PIRELLIではなく、なぜかFIRESTONEとなっています。イオタ用に一から作ったのではなく、同社の他のモデルのものでも流用したのでしょうか。
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これで一応すべて分解することができました。次回から製作(レストア)して行きますが、まずはどのような仕上がりにするか検討したいと思います。

2018年10月12日 (金)

ランボルギーニ イオタ (イッコー・一光模型 1/24) その4・ボディの分解

ボディに付く各パーツを取り外し、ドンガラ状態にしました。簡単に取れたパーツもありますが、がっちりと接着されたものもあり、一筋縄ではいかなかったです。
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特に外すのに苦労した部分をいくつか紹介します。
まず、ウインカーと一体になったフロントグリルのパーツですが、ビクともしない状態で接着されていました。当然、外から見ただけでは、接着面がどうなっているのか分かるはずもありません。そこで、接着箇所のボディ裏側をくり抜くと、パーツ同士のくっ付き具合が分かると同時に外すこともできるのではと考え、ピンバイスで穴を開け、ニッパーで掘り起こすという作業を繰り返しました。まるでボーリング調査のような感じです。
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接着面がグリルの奥側のみで、ボティ上部に面する部分まで接着剤が回っていなかったのが幸いでした。もし上側でも接着されていたら、外すのを断念して、マスキング塗装するしかなかったと思います。
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同じく、リアの下に覗くエギゾーストパイプやサスを再現したパーツもしっかりと接着されていたので、裏側をくり抜いて行きました。接着箇所さえくり抜くと、案外すんなり外れるものです。
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一番問題だったのが、ウインドウパーツです。屋根裏のほぼ全面が白く曇るほど接着剤が行き渡っており、無理に外そうとするとウインドウだけでなく屋根もろとも割れそうでした。そこで、ウインドウの屋根裏との接着面を残して切り取ることにしました。
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次回は、シャーシ関係の分解です。

2018年10月11日 (木)

ランボルギーニ イオタ (イッコー・一光模型 1/24) その3・状態の確認

埃が付着して薄汚れていますが、このモデルは紛れもなくイッコーのイオタです。もちろん、緑色の成形色の初版などではなく、赤色で、SVRを意識したようなルーフ上のウイングが付いた同製品としては後期のモデルです。
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このイオタの完成品は何かというと、私が小学生の頃に製作したもので、実家を整理していて見つけたものです(他にもこのようなプラモデルがいくつか見つかり、いずれ何らかの形で、本ブロクで取り上げたいと思います)。一見して素組みと分かりますが、それにしても、フロントフード上のランボルギーニのエンブレムはともかく、リアカウルの両サイドになぜJAFのロゴマークを貼ったのか、今となっては謎です。
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今回は、このイオタをレストア(再生)してみようということです。以前、本ブログの「関西オートモデラーの集い」の記事で紹介した「古自動車模型再生工房」さんに触発されたというのも偽らざるところです。とは言え、このようなジャンク状態のプラモデルに手を付けた経験がほとんどないので少し不安ではありますが。
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さて、まずはモデルの状態を確認してみます。ホディ関係は、ウインドウも含め傷や汚れが少なからずありますが、幸いなことに、前回も述べたように小学生の頃はボディに塗装していなかったため、これを剥離するといった作業は不要です。ただし、リアウインドウのルーバーだけ筆塗りで黒に塗装されています。欠品しているパーツはルーフ上のアンテナとヘッドライトカバーです。
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走行用のモーターに加え、ヘッドライトに麦球が仕込まれています。もっとも、スイッチは一つで、ライト点灯させながら走るという仕組みです。
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足回りは、これまたSVRの特徴であるBBS製のメッシュホイール風となっています。次回以降に述べますが、このボディであれば、ミウラと同じカンパニョーロの方か絶対にカッコいいと思うのですが・・・。よく見ると、左前輪、右後輪のスピンナーが欠落しています。接着跡がきれいなところを見ると、当時はメッキパーツの接着面を削るということを知らなかったようですね。
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室内はバスタブタイプですが、この時代のモーターライズモデルにありがちな上底ではなく、さらには、これと一体で、完成後はほとんど見えなくなるエンジンまでしっかりと再現されています。
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大体このような状態ですが、次回から実際にレストアを開始するこにします。

2018年10月10日 (水)

ランボルギーニ イオタ (イッコー・一光模型 1/24) その2・バリエーション

さて、イッコーのイオタについて、このキットが最初、緑色のボディ成形色で発売されたことは前回述べた通りですが、その後も、箱絵や成形色を替え、ルーフ上のウイングパーツなどを追加して販売されました。それはともかく、最初の緑色についても、初版と再版のバリエーションがあることをご存じでしょうか。もっとも再版の方でも、発売時期によって相応の違いがあるようですが、ここでは初版以外のものを再版としました。写真上が初版、下が再版の箱絵ですが、微妙にデザインが異なるのが分かります。
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まず中身ですが、初版のシャーシ裏にはモールドがなく(写真左)、再版でこれが追加されました。定かではありませんが、おそらく初版では発売を急いだためと推測されます。
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また、再版では、麦球によるヘッドライトの点灯が可能になり、初版ではメッキのみであったライトパーツが、点灯に対応した透明のものも付属して選べるようになりました。箱絵にも、「ヘッドライト点灯可能」の文言が追加されています(写真下)。写真はありませんが、言うまでもなく組立説明書も変更されています。
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なお、後に箱絵は緑色のままで、ボディの成形色が白や赤に変更されて販売されたものもあるようです。

では、いよいよモデルの製作に移りますが、今回使用するのはこれです。
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えっ、何これ、どういうこと?と思われるかもしれませんが、詳細は次回にて。

2018年10月 9日 (火)

ランボルギーニ イオタ (イッコー・一光模型 1/24) その1・プロローグ

下の写真のキットは、カーモデラー、特にスーパーカー好きの方ならおそらく購入されたであろうハセガワの「ランボルギーニミウラP400SV シャーシNo.4846 フルレストア」です。2年位前に限定生産されたもので、既存の製品の成形色とデカールを替えただけと言ってしまえばそれまでですが、人気があってか割と早くに市場から姿を消しました。実車は、ミウラ発表50周年を記念してランボルギーニのファクトリーでレストアされたものだそうです。

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ただし、今回取り上げるのは、このミウラではありません。私がこのキットの箱絵を最初に見た瞬間、頭をよぎったキットがあるのですが、それは、今はなきイッコー(一光模型)のランボルギーニイオタの初版モデルです。
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イオタといえば、スーパーカーブームの時代に数多くのプラモデルが各社から発売されましたが、間違いなく、このイッコー製のものが最初のキットだったと思います。というのも、私がまだ小学生だった当時、イオタのプラモデルはまだ世になく、その登場を待ち望んでいた時に、どういった経緯かは忘れましたが、遂にイオタが発売されること知り、毎日のように地元の模型店に通った記憶があるからです。そして発売されたのが、このイッコーのイオタでした。
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待ちに待ったイオタだけに、キットを目の当たりにしてガッカリしたのを覚えています。何となくのっぺりとしたスタイルもさることながら、何より少々くすんだ感のある緑色(厳密には、僅かにメタリックがかっているが、本稿では単に「緑色」とします)というボディの成形色に愕然としました。イオタなら絶対に赤であるべきと思っていた一方、自分で塗装する術がなく素組みしかできなかった当時は、成形色に頼るより他になかったのです。
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ちなみに、当時の私にとって最高のイオタのキットは、アオシマの1/20でした(マルイの1/24はもう少し後に発売されたと思います)。まだイオタの情報が限られ曖昧だった時代、この張り出したリアフェンダーのSVRこそが本物のイオタで、他にレプリカが4~5台作られたと信じて疑いませんでした。
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実車のイオタに関して、私ごときがあれこれ述べるのは控えますが、「」の存在やエピソードなどを最初に知ったのは、おそらく1987年のゲンロク誌の記事「イオタのナゾを解明する」によってだったと思います。その後も様々な自動車雑誌のイオタに関する記事等を目にしましたが、今に至るまで実車で緑色が存在したなどという話はなく、イッコーがなぜ緑色で発売したのか、それこそが「THE MYSTERY OF JOTA」です。

2018年10月 7日 (日)

バラードスポーツCR-X 1.3 (タミヤ1/24改造) 最終回

展示ベース・ケースは、今回はWAVET・ケース(M)を使用しました。7thスカイラインやミニ・レコルトモンツァで用いたタミヤのディスプレイケースよりひと回り小さいですが、CR-Xのようなコンパクトな車体には丁度良いと思います。
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ネームプレートですが、CR-Xのロゴは実車カタログの表紙をスキャンし、カラーもカタログの配色を参考にしました。A-oneの「手作りステッカー・下地が透けないタイプ」に印刷し、透明プラ板に貼りつけた上でベースに接着しています。
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(実車カタログの表紙)
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地面は、ボディカラーの赤が映えるだろうということで、緑の芝生としました。というのが表向きの理由で、前回の「ぜっしゃか!」表紙絵の情景で使用した芝生の情景マットがたくさん余っていたというのが本当のところです。
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今回製作したCR-Xですが、あえて1.3とした理由は、結論から言うと、この車が自分の「幻の愛車」だからです。

まだ私が自動車の運転免許すら持っていなかった頃の話です。大学入学直前の春休み中、暇だったこともあり、従兄が経営するブティックに毎日のように顔を出していました。その店でアルバイトをしていた3歳年上の女性と何となく意気投合し、彼女に会うのが楽しみでもあったからです。
その女性は、某航空会社のスチュワーデス(今はキャビンアテンダントですね)を辞めたばかりで、当時大好きだった小林麻美さん(といっても今の若い人にはピンとこないでしょうが)に似た美人。もちろん、ただ話をするだけの関係で、今となっては彼女の名前すら思い出せないのですが、ひとつだけ車の話をよくしたことを覚えています。彼女は、近々車を買うつもりで、欲しいのは発売されて間もないCR-X、ミッションはオートマ、でもそんなにお金がないので一番安いグレードでいいなどと言っていました。車の知識が多少あった私は、その当時持っていた自動車雑誌などを持参して、あれこれ説明したと記憶しています。
同時にその頃、私自身も大学生になれば車が必要かなと漠然と思っていたのですが、この出会いがきっかけで、新車ならCR-Xがいいと思うようになりました。ただし、おそらく私も経済的な理由で1.3を選んだことでしょう(さすがにオートマは選択しなかったと思いますが)。結局のところ、諸般の事情でCR-X所有は実現しませんでしたが、初めてのマイカーを意識した一台となったのです。

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件の女性は、ほどなくして次の就職先を見つけ店を辞め、一方で私も学生生活が始まり、そのままそれきりとなって早30年以上の歳月が経ちました。彼女が実際にCR-Xを入手したのか、その後どんな人生を送っているのかなど知る由もありませんが、この車が当時を懐かしく思い起こさせてくれました。

2018年10月 6日 (土)

バラードスポーツCR-X 1.3 (タミヤ1/24改造) その6・完成!

いつの間にか10月になってしまいましたが、ようやくCR-Xが完成しました。

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室内ですが、前回から追加した工作としてシートベルトのバックル(シート側)を再現してみました。ベルト本体はオミットしましたが、これだけでも何となく密度が増して実車感が出ます。0.3ミリ厚のプラ板を貼り合わせて製作したものです。
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ウインドウガラスの黒いシール部分について、リア側にはパーツにガイドとなるモールドがあり、組立説明書にも塗装指示があるのですが、フロント側はなぜかこれらが一切ありません。実車はフロント側にも存在するので、マスキングして塗装します。もちろん、近年のキットのように塗り分け用のマスクシールなどは入っていないので、地道にマスキングテープを駆使するより他にありません。
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フロントとリアに付くホンダのエンブレムですが、キットのモールドは削り、ホビーデザイン製のメタルロゴ・デカールを使用してみました。NSX用ということでやや小振りですが、立体感バッチリです。ボディカラーが赤ということで、赤い方を使用しました。
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ボディのディティールでは、鍵穴を0.8ミリ径のアルミパイプ(中心に洋白線)で、ウインドウ・ウォッシャーやルーフアンテナを黒の伸ばしランナーで再現しました。
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ボディの塗装は、今回もガイアのExクリアを吹いて研ぎ出したものです。ウレタンクリアでなくとも、このスケールで必要にして十分なツヤが出ます。いつものLEDの照明ではツヤ感がよく分からないので、屋外(ベランダ)で撮影したのが下記写真です。
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モデル自体は完成しましたが、次回、展示用のベースを製作し、合わせてCR-X編の最初に述べましたように、なぜ本車、しかも1.3を選んだのかを説明して終わりたいと思います。

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