« 2019年1月 | トップページ | 2019年3月 »

2019年2月

2019年2月22日 (金)

アウトビアンキA112 クイックアバルトターボ (フジミ1/24改造) その8・室内の製作

室内は、実車に準じて基本的にオリジナルのままですが、インパネの左下にターボ用のブースト計と排気管温度計が付いているので、コトブキヤのモデリングサポートグッズを使用して再現しました。
014

前後のシートをシャーシに仮組みした状態ですが、リアシートが高すぎるのが分かると思います。

010

これは、日東時代はこの部分がモーターライズ用の単三電池を収納するスペースだったことによるものです。現行のフジミ版でも、もはや必要がないのに開閉できる仕様となっています。
003

004

ちなみに、日東時代の組立説明書です。
013

リアシートを低くするために、座面の下部をカットするとともに、背もたれの基部をリアゲート床面から切り離し、こちらも下部を削り落としました。
011
 
真横から見ると、加工前の写真(上)と比べ、リアシートが相当程度下がっているのが写真(下)で分かります。
008

007

リアシートを寝かせた時の、ラゲッジスペースとの不自然な段差もほとんどなくなりました。
005

012

2019年2月19日 (火)

アウトビアンキA112 クイックアバルトターボ (フジミ1/24改造) その7・足回りの製作

ボディの方は、塗装、デカール貼りが完了し、研ぎ出しのためのクリア塗装の乾燥待ちとなりましたので、この間にシャーシ、室内等を仕上げて行きます。

まず足回りですが、いつもこの手の改造で悩まされるのがタイヤとホイールです。今回は実車が13インチ(キットは12インチ)ということで、タイヤは同じフジミ1/24のスズキアルトから持ってくることにしました(同社の旧ミニなどと共通のものです)。クロモドラのマグネシウムホイールは、自作する自信も根性もないので、デザインは少し異なりますが、キットのものを流用してクロモドラ風とします。写真左がアルトワークス用、右がキット付属のホイールです。
031

アルト用はディスクをくり抜きリムのみとし、キットの方はリムおよびタイヤをはめ込む外周の凸部を削り取ります。ついでにメッキを下地ごと落としておきます。
030

アルト用のリムにキットのホイールをはめ、リムのウエル(内側)部分を0.5ミリ厚のプラ板を帯状に切ったものを貼って再現しました。
012

次に車高を落とします。まず前輪側ですが、キットは、ブレーキと一体となったショックアブソーバーをシャーシのホイールハウス上部の穴に差し、エンジンと一体のロワアームで支えるという構造です。
001

ショック上部の差し込み部分を細く削り、ロワアームの穴をプラパイプで底上げすることで、ショックが上がり、車高が下がることになります。
002

ただし、このままでは、タイヤだけが上がり、ロワアームの下部が地面に擦るようなことになります。写真は都合で上下逆さまですが、タイヤとロワアームの位置関係が分かると思います。
008

そこで、ロワアームのプラパイプ周囲を補強の上、下部を削ります。写真は、こちらも上下逆さまになっていますが、左がキットの元の状態で、右が加工後です。
011

さらに、トレッド幅を広くするため、ホイール内側にプラパイプをスペーサーとして取り付けます。トレッドを広げた分、キットの車軸は相対的に短くなって使えませんので、プラ棒とワッシャーで自作しました。
018

019

前輪を構成するパーツを仮組みしてみました。ショックを上げた分、タイロッドパーツの位置も上がるので、シャーシ側の爪部分をプラ板で延長しました。これで、車高を下げたにも関わらず、まったく問題なくステアします。
021
023
続いて後輪側ですが、こちらは簡単で、基本的にシャーシに穴を開けるだけです。上の写真がキットの元の状態で、下が加工後です。
003

005

シャフトを受ける板バネのパーツを、側面を切り取って直付けしました。
026

028

これで、前後とも車高を下げることができました。写真にはありませんが、もちろんこれらの作業は、ボディをシャーシに被せてバランスを見ながら行ったことは言うまでもありません。

2019年2月16日 (土)

トリプルファイター (ブルマァク) 最終回

無事、完成に漕ぎ着けました。なんとか歩行も可能な状態に仕上がりましたが、本来であれば手を加えなくても、普通に組み立てただけできちんと動くべきモデルです。当時、果たしてこれを買った人の何割ぐらいが歩行する姿を見ることができたでしょうか。
027

029

028

トリプルファイターが放映されたのは、私がまだ小学校低学年の頃です。この当時、私は家庭の事情で親戚に預けられていて、それなりに辛い思い出もあります。そんな中で毎夕、テレビでトリプルファイターの活躍を見ることが数少ない楽しみの一つでした。今風に言えば、癒しを与えてくれていたんだと思います。
025

当時、必ずしもテレビを自由に見ることができなかったのですが、この番組は夕方の、しかも短時間の放映ということで許されていたのでしょう。この当時の番組で見たことを覚えているのは、トリプルファイターと仮面ライダーだけです。
023

もちろん当時は、今回製作したプラモデルの存在など知る由もありませんが、知ったところで買ってもらえたとは到底思えません。
032

最後に、このキットの入手経緯ですが、「模型探偵団」の明石小五郎さんから頂いたものです。当初は明石さんがご自身のブログで取り上げられたのですが、あまりの出来の悪さにお蔵入りとなったところを、私が製作したいと無理を申し上げ、このキットを頂くことになりました。明石さんにはあらためてお礼を申し上げ、トリプルファイター編を終わります。

2019年2月10日 (日)

トリプルファイター (ブルマァク) その7・塗装&組立

ボディと両脚を塗装します。ただし、初回でも述べたように、頭部と両腕が塗装済のソフビパーツとなっているため、これらの色と合わせる必要があります。ボディ上半身のシルバーはやや暗い感じなので、スモークグレーを足して調色しています。
033

ボディ上半身から両脚は、実写ではもっとゴールドに近い色ですが、頭部や腕の色と合わせるため、カッパーをベースに、茶色と少量のオレンジ色を混ぜて調色しました。
039

ボディ、両脚ともサフで下地を整えた上、調色した塗料を吹き付け、さらに胸部と膝にあるオレンジ、緑、赤のストライプを塗り分けます。ちなみに、この3色は合体する3人のファイターを表しているのですが、残念なことに、キット付属のシールや塗装済の腕のストライプの色は赤と緑のみとなっています。

001

002

ボディ、両脚の塗装が完了しました。それぞれ全体に半光沢クリアを吹いてツヤを整えています。「ミラクル・シグナル」と呼ばれる胸の丸い部分のみ光沢を出し、軽くグラデーションを掛けてみました。
015

011

組立に移ります。まず、歩行テスト時に見られたポリキャップの外れ対策として、シャフトの先に輪切りにしたアルミパイプを接着しました。
012

あとは、両脚を組み込んだゼンマイをボディ前部にネジ止めし、両腕を挟んでボディ後部を被せ、最後に頭部をはめ込んで完成です。
016

017

018

これでモデルの製作は終了ですが、次回、トリプルファイターへの自身の想いと、このモデルの入手経緯などを説明して最終回とします。
031

« 2019年1月 | トップページ | 2019年3月 »

無料ブログはココログ