« 2019年4月 | トップページ | 2019年6月 »

2019年5月

2019年5月21日 (火)

第58回 静岡ホビーショー 最終回・35ガチャーネン

今回のホビーショー向けに海洋堂が発売したイベント限定版・35ガチャーネンは、「G.NEN.JOE」。言わずもがなですが、「G.I.JOE」と「自然薯(じねんじょ)」をもじったものです。ちなみに、モデルは最新作のRACCOONがチョイスされています。
001_3
(裏側)
003

とろろ汁の材料が自然薯ということで、「とろろ汁色のプラモケイ」と銘打ち、成形色が絶妙なアイボリー色に染まっています。しかも、地元静岡のとろろ汁の老舗名店「丁子屋」さんのスキームをまとうといった拘りようです。写真は海洋堂のブースに展示されていた完成見本です。
007_2

006_2

丁子屋さんの意匠のほか、豊富にデカールが付属しています。
004_2

さらに面白いのは、台紙裏側の組立説明書です。写真では分かりにくいですが、左側の方が端にかけて紙焼で赤っぽく変色しています。老舗由来のものであることの演出でしょうか。
005_2

私が入手したイベント限定版の35ガチャーネンは、昨年の静岡ホビーショーの「オネーチャンの御茶然」、秋のおおさかホビーフェスの「悲しい色やネン」に続いて3個目です。ますますマニアックになっており、今後どんな趣向を凝らしたものが出るか本当に楽しみです。

2019年5月19日 (日)

第58回 静岡ホビーショー その5・モデラーズクラブ合同作品展 ③

最後はカーモデルです。こちらは模型誌にも掲載されていたニチモ1/20のスカイラインGT-Rです。元が素性の良いキットなので、一見、普通の完成品に見えますが、中身をよく知っている人には、ストレートに組んだだけでは絶対にこうはならないということが分かると思います。ボディを真っ二つに切って幅をスリム化させているのですが、そんなことを微塵も感じさせない完成度。実は今回見たモデルの中で、私にとって一番印象に残った作品です。
084_1

せっかくなので、素晴らしいハコスカを続けましょう。アオシマ1/24の4ドア、2ドアです。ともに北澤志朗さんの作品で、もはやコメント不要です。何もしなくてもこのぐらいの出来になるキットがハセガワあたりから発売されませんかねえ。
078

076

082 

北澤さんの作品をもう一つ、アオシマ1/24MGBのカスタム仕様です。実車でもあればいいのに、と思わせるほどのセンスの良いカラーリングを含め、カスタムのお手本のような作品です。
074

075

最後は、やはりN.O.S.さんです。まずは同会らしく、新旧キットが交ざったフェアレディZの集団ですが・・・・・。
080
正統なスーパーカーもお目見えしました。本当に同会の懐の深さを感じます。
073
極めつけは、Rydellさんのこの作品。出来栄えもさることながら、MENGモデルのデフォルメタンクでエイブラムスがついに出たんだ、と思ったら、ミツワのリモコンタンクのジャンク品を、例のごとくレストアされたとのこと。もう、底なしの深さとしか言いようがありません。
071 

静岡ホビーショーの紹介は、一応これで終わりますが、次回、最後に少しだけオマケを!

2019年5月18日 (土)

第58回 静岡ホビーショー その4・モデラーズクラブ合同作品展 ②

続いて、「LIFE ON WHEELS」と題した、車やバイクのジオラマ展示会に出品された作品です。製作者は、どこかで名前を聞いた方々も多く、見事な作品ばかりでした。「INFORMAL RAT MODEL」というタイトルが付いたこの作品、所さんが所有するフォードピックアップがモデルだそうで、車体の錆、ヤレ具合がたまりません。
099

100

「空き室あり!」と名付けられたこの作品、アパートの引っ越し風景でしょうか。人や家具、小物類のゴチャゴチャした感じ、その見せ方が上手いなあと思います。このグループの作品は、他もどれも素晴らしく、すべて紹介することになりかねませんので、この辺で止めておきます。
097

098

疾走する車両が水飛沫を上げる瞬間を捉えた情景です。一口で水飛沫といっても、ご覧のように16式機動戦闘車とM113で違った表情を見せています。このような水表現を行う情景素材が近年、複数のメーカーから発売されていますが、これら作品のように上手くまとめるには相応の技術が必要そうですね。
102

103_1

空母の飛行甲板の一部を切り取った情景で、1/72のゼロ戦がエレベーターに収まっています。甲板内部では、99艦爆に爆弾を装填している作業風景まで再現されていました。
092

093

090_1 

ということで、今回も情景作品をいくつか紹介させていただきました。もちろん、王道たるAFV関係で素晴らしい情景が多々あったのですが、あちらこちらで多く紹介されるでしょうから、ここではやめておきます。

2019年5月17日 (金)

第58回 静岡ホビーショー その3・モデラーズクラブ合同作品展 ①

毎回、全国から数多くモデラーズクラブが参加し、各ジャンルの素晴らしい作品を見ることができる本展示会。この展示を目標に製作を進めるモデラーが多いのも頷けます。

今回、私はどうしても訪れたい展示がありました。それは「サンニイ情景友の会」による名前の通り1/32スケールの情景群です。ご覧のように昭和の風景を見事に再現されています。

061_1

062

私自身、これまで「情景」と言えばAFV関係が主体でしたが、本ブログを始めるきっかけともなったスバル360のビネットを製作して以来、いつかはこれらのような昭和の街並みを再現した本格的な情景を製作したいと思っていました。
064

067

このような情景は空想で到底できるものとは思えないので、製作されたKさんにお伺いすると、情景のモチーフは、ご自身の実家などを含め、すべて実在したものだそうで、なるほど納得できました。
066_1
もちろん、実在していたとしても、それを情景として製作できるほどの凄い技術に裏打ちされたものであることは言うまでもありません。
065

今回、同会のM会長さんをはじめ、メンバーの方々とお話しすることができ、私の作品などを見ていただいたところ、次回は作品を一緒に展示しないかとのお誘いを受けました。どこまでできるか分かりませんが、何とか頑張ってみようと思っています。

2019年5月15日 (水)

第58回 静岡ホビーショー その2

まず会場で目に付いたのが、Ⅳ号戦車の実物大模型です。すでにいくつかの場所で展示されていたので、その存在は知っていましたが、あらためて実物を見ると迫力に圧倒されました。
016_1

私たちの少し前の世代の方が、少年時代にゼロ戦や戦艦大和に憧れたのと同様、私もかつて旧帝国陸軍の戦車に夢中になった時期がありました。40年以上前のまだ中学生の頃、タミヤ1/35の九七式中戦車のパーツを流用して九五式軽戦車(もどき)を製作した記憶があります。1/72で八九式中戦車をフルスクラッチしたこともありました。もちろん、どちらも大した出来ではなかったのですが。今ではありがたいことに、ほとんどの車両がキット化されている中、驚いたのがこれ、ファインモールド1/35の九四式軽装甲車の架空の改造版です。既存のキットをベースにしたガルパンのスピンオフものですが、無人砲塔仕様(写真奥)の方は、実物がアップデートされ、存在していてもおかしくないようなスタイルです。
022_2

023_1

同じくファインモールドから、「歴装ヲトメ」なるものが発表されました。この手のものに眉をひそめる向きがあるかもしれませんが、私個人としては、模型なんだから何でもありでいいと思っています。嫌なら買わなければいいのですから。詳細は今後発表とのことです。
045_1

046

アオシマの1/72陸自車両が元気です。16式機動戦闘車、12式地対空誘導弾に続き、水陸両用車AAV7の発売が予定されています。ラバーボートで上陸する水陸機動団のフィギュアセットも同時に出るようです。
041

044

最後はタミヤから。間もなく発売の1/35のM10ⅡCアキリーズやフンメルに加え、1/16のM551シェリダンが発表されました。例によってRCの転用ですが、その大きさも相まって素晴らしいモデルです。
029_1

他にも紹介したい外国製品などがあるのですが、切がないのでやめておきます。次回はモデラーズクラブ合同作品展に移ります。

2019年5月14日 (火)

第58回 静岡ホビーショー その1

5月12日、今年も静岡ホビーショーに行ってきました。例のごとく、独自の視点と言えば聞こえはいいですが、要は自分の好みが多分に反映された偏った紹介であることを最初にお断りしておきます。

まず、新製品で現物を確認したかったのが、もう間もなく発売されるハセガワの1/24「韋駄天スターレット」です。プロポーションは的確ですし、細部のモールドもシャープで、素晴らしいキットです。
034_1

032_1
シャーシ裏もリアルです。昨年のR31スカイライン、ジェミニもそうですが、このような旧車が、モーターライズの制約なく純然たるスケールモデルで続いて発売されるとは、いい時代になったものです。ハセガワにはこれからも期待したいですね。
036_1

昨秋の「おおさかホビーフェス」でも展示され、1/18、1/43とも発売予告が出てから久しいエブロのスバル360初期型ですが、1/43の方はパッケージに収められた状態で展示されていました。こちらも発売が近いことがうかがえます。
017_1

018_1
本来、生誕60周年を迎えた昨年中の発売を予定していたと思いますが、遅れている原因は1/18のベージュカラーのルーフ色の問題ではないでしょうか。おおさかホビーフェスで展示された際に本ブログでも指摘しましたように、分割バンパーの初期型のベージュボディのルーフ色は、アイボリーではなく茶色であるはずなので、この修正に時間を要しているものと推察します。現に、今回の展示では、私の見た限り1/18の方は灰青のみの出品だったと思います。
014_1

アオシマ1/24LBワークスの次弾、「チャラスカ2Dr」が実車とともに展示されていました。正直に言いますと、「リバティーウォーク」が生み出す一連の車にこれまであまり関心が無かったのですが、実車を目の当たりにすると、食指が動き出すのが否めません。ただし、アオシマのキットをカッコ良く仕上げるには、それなりに手を加える必要がありそうです。
054_1

058_1

次回はAFV関係です。


« 2019年4月 | トップページ | 2019年6月 »

無料ブログはココログ