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2019年6月

2019年6月27日 (木)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その3・オーバーフェンダー、サイドステップの取り付け

オーバーフェンダーやサイドステップの基本的な形状について、BBSZENDERの違いが正直なところ分かりませんでしたので、キットのパーツを使用することにします。

ただし、キットのパーツは、前後のオーバーフェンダーからサイドステップまで一体となっていますが、実車では、それぞれ別パーツなので、スジ彫りで分割線を再現しておきます。ボディに接着する前の方が作業しやすいので、仮組してアタリを付けます。
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この部分は、樹脂製パーツが隣合わさってできた境目なので、シャープで深い線というよりは、極端に言えば段差を作るような感じにしました。
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なお、BBSZENDERでは、これらフェンダーとサイドステップのパーツ割が異なります。写真の黒丸部分が、今回製作するZENDERの分割線の位置ですが、BBSの場合は、ドアパネルの下の赤丸の位置になります。
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キットの前後フェンダーには、バンパーの両端の干渉を避けるための切欠きがありますが、BBSはともかく、ZENDERの場合は写真を見る限り見当たりません。実際、キットでもフロントの方はほとんど干渉しないので、パテで埋めます。
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リアの方は、バンパーの端が当たり、多少の切欠きが必要ですが、大きすぎるのでプラ棒、パテで修正しています。なお、金型の疲労でしょうか、左側の後端が短くなってしまっているので、プラ板、バテを足して伸ばしました。

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バンパー等を仮組みした状態です。
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次回は、ボディ細部の加工です。

2019年6月24日 (月)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その2・フロントスポイラーの製作

念のために説明しておきますと、エッティンガーによってチューンされたゴルフGTIには、パワーユニットを換装しただけのベーシックなものから、足回りをいじり、エアロパーツでドレスアップしたコンプリートカーまで種々存在します。実車であれば、外見は全くノーマルなのに走りは別格というのも断然ありですが、模型は見た目がすべてなので、フルエアロ仕様にします。特に今回のようにエンジンレスであれば、それ以外に再現のしようがありません。

フジミのキットには、前回述べたようにBBSのエアロパーツが付いていますが、実車でも、当時のエッティンガーの広告などにBBSエアロを装着した白ボディのコンプリートカーが掲載されていたようです。近年、この車をモデル化したと思われる1/43のミニカーが、スパークというメーカーから発売されています。

したがって、当初は素直にキットに沿ってBBSタイプにするつもりだったのですが、今回、ZENDER〈ツェンダーもしくはゼンダー〉のエアロ装着車とすることにしました。というのも、製作の参考にとHPを物色していたところ、横浜のX STYLEさんが取り扱っていたZENDERエアロのコンプリートカーがあまりにもカッコよかったからです。特に目を引いたのが、BBSには存在しない(と思われる)リアゲート上部の大きなスポイラー(リアウイング)です。あらためて確認すると、件のCG誌に掲載された車も、リアウイング付のZENDERエアロ車でした。

前置きが長くなりましたが、まずはフロントスポイラーから製作します。実は、BBSZENDERのフロントスポイラーは、どちらも前面上部にスリットが入るなど、形が非常に似ていて、当初はブランド違いの同じものではないかとさえ思った位です。しかし、実物の写真などをよく見ると、前面の上下、側面の両端部の角度などが微妙に違うことに気付かされます。

具体的には、BBSに比べZENDERは、上部と下部がより鋭角に曲がっているというか、上部の前傾がきつく、下端の張り出しが大きいのです。横からの断面が、BBSがこんな( 〈 )感じだとすると、ZENDERはこんな( < )感じと言えば分ってもらえるでしょうか。

実際の製作を通じて説明します。写真はキットのスポイラーですが、なぜか牽引フックのモールドが左右2箇所ありますので、BBSタイプのままで仕上げるにしても、ここは要修正ですね。
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一番上のスリットに三角のプラ棒を貼り重ね、下部の張り出しの部分はプラ板とプラ棒で大まかな形を作った上、光硬化パテを盛ります。パテの表面やプラパーツとの境目を修正するために、この後、溶きパテで整えます。牽引フックはモールドを削り、洋白線に置き換えました。向かって右側の方は、プラ棒でスリットを復元しています。
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斜めから見ると、加工前後における角度の違いなんかが分かるでしょうか。
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バランス等を確認するために、加工途中のボディに仮装着してみました。
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次回は、オーバーフェンダー、サイドステップの取り付け等です。

2019年6月19日 (水)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その1・プロローグ

静岡ホビーショーの後、しばらく私用で多忙極めたので、ブロクの更新が1か月ぶりとなりました。その間、模型製作の方は停滞しつつも、いくつかの作品を同時並行で進めている中、今回はその一つを紹介して行きます。

VW ゴルフについては、古今東西、特別な車好きでなくとも誰もが知る名車で、今さら説明不要でしょう。ビートルの後継として、その丸さとは対照的な角張ったデザインで発表された初代ゴルフ(ゴルフⅠ)は、忘れようもない車名と相まって、とりわけ記憶に残る車です。

ゴルフの中で「GTI」と言えばホットモデルの代名詞ですが、これまでミニならレコルトモンツァ、A112ならクイックアバルトターボを製作してきた私ですから、当然、ノーマルのGTIを作るつもりはありません。タイトルの通り、かつてカー・グラフィック誌(198210月号)で、「ゴルフGTIの高性能に麻痺してしまった人々のために」生み出された車と紹介された西ドイツ(当時)のVWチューナー・oettinger(エッティンガー)によるハイ・パフォーマンスモデルに仕上げることにしました。

さて、今回使用するキットはタイトルでバレていますが、初代ゴルフは名車ゆえに各社からキット化されているので、そのいくつかを紹介しておきます。最近発売されたドイツレベルのものは、バンパーが鉄製の78年までの初期モデルでエンジンも再現されており、出来は一番よいと思います。
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こちらは古いエッシー製で、これもエンジンが再現された好キットです。車名の「RABBIT」は、ゴルフの北米市場における名称です。先の「オートモデラーの集いIN四国」でガレージ24・茶菓餅さんが、本キットのラリー版の方を見事なフルオープンで製作、展示されていたのを本ブログでもご紹介しました。
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アメリカのAMTからは、当然のことながら北米市場向けの「RABBIT」として発売されています。スケールは1/24ではなく、アメリカンモデルのスタンダードである1/25です。例によってノーマルと、リア・クォーターウインドウを塞いで「BUNNY VAN」と名付けられたカスタム仕様の組立選択式となっています。
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以上の外国製キットに比べ、自分にとってはるかに身近であったのが日東のキットです。写真は「BBSタイプ」と称されたエアロパーツ付のモデルですが、ノーマルのGTICi 1.7のバージョンも発売されていました(これらのキットも所有していますが、押入の奥の方で取り出せないという情けない状態です)。また、どうやら、「BBSタイプ」と同内容で、「エッティンガー」と銘打ったキットが存在していたことを最近知りました。
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ご承知の通り、現在この旧日東製のキットはフジミから発売されていますが、日東が廃業した後、最初に金型を継いで発売したのは童友社でした。先に本ブログで取り上げたアウトビアンキA112と同様、現行のフジミのキットではオミットされているモーターライズのFF機構も、この童友社製までは残っていました。
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最後に紹介するのが、今回使用するフジミのキットです。上述の通り旧日東製ですが、モーターライズが廃された一方、日東時代の各バリエーションのパーツがすべて封入されています。
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ただ、このキットは、外国製と違いエンジンがありません。本来、エッティンガーと言うからには、その特徴的な16バルブエンジンこそ再現すべきであるということは十分理解しています。いずれはドイツレベルあたりを使用してエンジン付を製作したいと思っていますが、今回は外観のみのモデルとします。(写真は、左からドイツレベル、エッシー、フジミのボディパーツです。)

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では、次回から製作に移ります。

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