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2019年7月

2019年7月23日 (火)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その8・フロントグリルの製作

キットには、VWのエンブレムが付くノーマル(2灯)と、純正オプションと思われる4灯の2種類のフロントグリルが入っています。当初は、キットにないZENDER独自の4灯グリルをスクラッチすることも考えたのですが、あまり自分の好みではないので、結局、エアロ装着車によく見られる純正4灯を選択しました。

キットのフロントグリルは、縦方向に多少長いようです。ドイツレベルやエッシーが絶対に正しいとは言い切れませんが、これらと比較しても明らかです。また、これが原因でヘッドライトも大きくなっています。したがって、改修するのであれば、グリルの縦を詰め、その分フロントフード前端を厚くするとよいと思いますが、今回は省略されているグリル側のライトリムを0.4ミリの洋白線で再現するにとどめました。
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ノーマルグリルにはVWのエンブレムを取り付ける穴が開いていますが、4灯グリルの方に穴はありません。仕様として実車では4灯でエンブレム付もあるので、やはり付けたいと思います。単純には、グリル中央にノーマルと同じような穴を開ければよいのですが、パーツにピタッと合う穴を開けるのは結構難しく、万一失敗した場合、ルーバーが走っているので修正も面倒です。そこで、エンブレムパーツの方を加工することにしました。写真では見えませんが、裏側には穴に差し込む突起があります。
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加工といっても、裏側をひたすら削るだけです。もちろん破損しないように慎重に行います。ほぼ文字部分を残すのみとなりました。
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加工したエンブレムをフロントグリルに接着します。少し厚みがあるものの、「VW」の文字の隙間からグリルのルーバーが見え、穴を開けて差し込むより実感が出たと思います。
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ボディに仮組みしたところです。なお、ボディ内側とグリル両端に隙間が生じていましたので、ボディ内側の左右に0.3ミリ厚のプラ板を貼って詰めました。
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ヘッドライトですが、キットのライトレンズを使うのであれば、加工したグリルに合わせて小径化する必要があります。しかも内側モールドが、グリルのヘッドライト取り付け部分のテーパー形状に合わせ、まるで牛乳瓶の底のようになっています。もはや綺麗に修正する自信もないので、バルケッタ製のライトレンズとリム・リフレクター(商品名は「ライト反射カップ」)を使用することにしました。内側のフォグライトは、レンズはキットのものを使いますが、リフレクターは「ハイキューパーツ」のクリアドームM(5ミリ径)とします。このパーツ、外側にメッキシルバーを吹くと、内側は結構、輝いてくれます。
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この後、ボディの塗装を行いつつ、足回りを製作して行きます。

2019年7月19日 (金)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その7・ホディの完成(リアゲートの修正等)

リアゲート下部パネルの厚みが若干不足気味な上、表面が荒れていて、これを修正すればさらに薄くなる可能性があります。そこで、表面に0.3ミリ厚のプラ板を貼って厚みを持たせるとともに、エッジを綺麗に出すために上端にプラ角棒を貼り付け、パテを盛ってラインを修正しました。
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パネル中央に鍵穴を開けておきます。なお、リアゲート全体のラインは、初回に紹介したドイツレベルやエッシーのキットなどを参考にしました。
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フロントスポイラーですが、BBSZENDERでは、サイドステップと同様、オーバーフェンダーとの分割位置が異なります。まず、先に製作したフロントスポイラーを取り付けます。
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ZENDERの場合は、バンパー側面の真ん中あたりで分割されているので、継ぎ目を埋め、新たな分割線をスジ彫りしました。フロントスポイラー上端が、絞り込んだバンパー下部から少しはみ出していますが、実車もこんな感じです。通常、前後バンパーは黒色ですが、ZENDERエアロ車は割とボディ同色のものが多いので、この段階で取り付けておきます。
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ひとまずボディ関係は完成です。あとはサフを吹いて表面を整え、塗装となりますが、天候がイマイチなので一体いつになることやら・・・・
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次回は「顔」と言うべきフロントグリルの製作です。

2019年7月17日 (水)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その6・リアスポイラーの製作

リアスポイラーを取り付ける前に、まずリアゲートをボディにしっかりと接着します。ボディとラインが合わない部分も結構あるので、これを修正しておきます。
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このキットの特徴である開閉機構をオミットしたわけですが、開閉するといっても実車とは異なる仕組みで、これにリアスポイラーを取り付けて上手く開閉できるかも分かりません。それより、フルオープンでリアゲート「も」というのならともかく、リアゲート「だけ」をオープンさせることに注力する気がおきないというのが正直なところです。
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リアスポイラーの両端が付く雨樋の後端を削り取ります。実物は、雨樋に覆い被さる形で取り付けられているようです。
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なお、リアゲートをよく見ると、ウインドウの上部、ルーフに接地する部分のボリュームがやや不足気味なのが分かります。おそらく、開閉をスムーズさせるためだと思われ、普通なら修正すべきなのですが、今回のように、この位置にスポイラーを取り付ける場合は、むしろ好都合だったりします。
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リアスポイラーの基本部分をプラ板で製作します。形状、サイズは、実車写真を参考に、ボディから割り出します。例によって、WAVEの目盛り付プラシートを使用しました。
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最終的な仕上げはボディに取り付けてから行います。このスポイラーは、ルーフの後端とほぼ面一で水平に近い形で付いており、もしかしたらリアゲート上部を多少削らねばならないところ、先ほど述べたように、へこんでいることで、そのまま付けることができたというわけです。また、全体のバランスを見て、先端を0.5ミリほど延長しました。
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次回は、リアゲートの形状修正を行い、ボディを完成させます。

2019年7月 8日 (月)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その5・サイドステップの落し穴

今回はリアスポイラーの製作を予定していましたが・・・・・。
まず、この写真を見て何か違和感がないでしょうか。ドア下部のスジ彫りがすっかりサイドステップに隠れて消えています。これではドアが開かないというのがお分かりいただけるでしょうか。(そもそも茶菓餅さんのような開閉モデルではないので、別に構わないじゃないか、というツッコミはなしで。)
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サイドステップの位置が高すぎるということですが、これとパーツとして一体となっている前後オーバーフェンダーに、ボディのプレスラインに合わせた切欠きがあるので、パーツの接着位置としては一義的に間違っているわけではありません。そんなこともあって仮組では気付かなかったのです。
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当初は、サイドステップ上面を削って様子をみたのですが、結局はステップそのものを切り離すことになりました。ドア下に前から後に一直線に走るラインが見えますが、要するに、サイドステップがこのラインと面一もしくは下にないと、ドアを開けようとした時にぶつかることになります。
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というわけで、サイドステップは一から製作することになりました。「その3・オーバーフェンダー、サイドステップの取り付け」では、これら形状についてBBSZENDERの違いがよく分からないと述べましたが、この際、あらためてよく調べてみました。BBSのものは、キットのように上面が平らで真ん中あたりから下方に傾斜していますが、ZENDERの方は、取り付け位置から真っ直ぐ斜めに下がっていることが分かりました。この辺りの尖ったデザインは、フロントスポイラーと共通しているのが感じられます。写真は、CG誌(198210月号)に掲載されたZENDERエアロ装着車のサイドステップをクローズアップしたものです。
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サイドステップの製作自体は、これまでのミニやA112でこなれたものです。まず、プラ棒で基本的な形を作り、
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これを土台として、プラ板で表面を整えます。上記の実車写真を見ると、ドア下部に当たる部分が若干下がっているので、この段差を0.2ミリ厚のプラシートを貼って再現しました。
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もしかしたら、自身のためだけに製作しているのであれば、今回のようなことは放っておいたかもしれません。やはりブログで製作記を発表していることで、気づいた間違いは修正せねば、という気にさせられました。

少し回り道をしましたが、次回こそリアスポイラーの製作に移ります。

2019年7月 3日 (水)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その4・ボディ細部の加工

サフを吹く前に、分かる範囲でパーティングラインやヒケの処理を行い、さらに各パネルラインのスジ彫りを、チゼルで深く彫り込んでおきます。
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ボディのフロントサイドにモールドされているウインカーは、おそらく日本の保安基準に照らして取り付けられたものと思われますが、ご覧のように独特な形をしています。
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これを透明パーツに置き換えるのですが、よくある円形や四角い形ではないので、透明プラ板などで再現するのは面倒です。そこで、ボディのモールドから型取し、UVレジンで複製しました。写真では分かりにくいですが、念のため4つほど製作しております。右の半透明の塊が型取に使用した「おゆプラ」です。
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当然、ボディ側のウインカーのモールドは削り取るのですが、こういう場合の注意点として、消すことに躍起になって削り過ぎないということです。比較的大きなモールドの根元はヒケていることが多く、完全にモールドを削り取ったは良いが、その箇所がヘコんでしまったということがあるからです。そこで、薄くモールドが残る程度に削った後、周囲に溶きパテを盛った上で慎重に削ります。このキットの場合でも、元のウインカーの上下に僅かなヒケがあったことが、溶きパテの跡で分かると思います。
さらに、ウインカーの元の位置の中心に穴を開けていますが、これは、パーツの接着位置を分かりやすくするとともに、ここに接着剤(クリアボンド)を付けることで、多少付け過ぎたとしても、穴の中に逃げ込んで外へのはみ出しを防ぐ効果があるためです。
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これはエッティンガー仕様に限らず、他のゴルフでも見受けられるエアロパーツの一種と思われますが、Aピラーにラバー製の黒いカバーのようなものが装着されています。ピラー回りをなるべくスムーズにして、前面の空気抵抗を減らすのが狙いなのでしょう。キットのピラーにマスキングテープを貼り、プラ板に写し取って製作しました。当初は塗装のしやすさを考慮し、ボディ塗装後に付けようかとも思ったのですが、かなり密着した感があるので、あらかじめ接着しておくことにしました。
また、左右どちらのハンドルにも対応しようとしたのでしょうか、ワイパーの取り付け穴が4か所ありますので、2か所は塞いでおきます。本キットは右ハンドル車で、そのまま組みますが、エッティンガーのコンプリートカーであれば、本来はドイツ本国の左ハンドル仕様の方がふさわしいのかもしれません。
さらに、フロントウインドウ下のパネルラインが一部省略されていますので、スジ彫りを施しておきます(写真の矢印の箇所)。
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サンルーフは好みでオミットすることにしました。スジ彫りを埋めるのですが、相応に太く彫られており、パテ盛りだけではヒケが心配なので、まずはプラ棒で大方を埋め、その隙間に溶きパテを流すことにしました。
ルーフ後端に、開閉するリアゲートのヒンジを通すための切欠きがあるため、これをプラ板、パテで埋めています。また、実感のないドアハンドルを作り直すために、モールドを削り、窪みを付けておきます。
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リアの牽引フックが省略されていますので、フロント同様。洋白線で再現しました。
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次回は、本車の最大の特徴であるリアスポイラーの製作です。

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