ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その11・室内の製作
本キットも、アウトビアンキA112と同様、リアシートの下に電池ボックスが存在していたため、座面が高くなっています。
そこで、シート座面の下部を削るとともに、シャーシ側のシートが接地する部分をカットしました。
(加工前)
(加工後)
上記の加工前の写真と比べ、リアシートの座面が低くなったのが分かるでしょうか。まだ少し高い気もしますが、これ以上下げると背もたれがホイールハウスに干渉し、更なる加工を要しますので、この程度にしておきました。
キットのシートは、ヘッドレストも含め前後2分割のパーツ構成になっています。パーツの合いが悪く、裏側には相当の段差が付き、当初はこのような仕様なのかとも思ったのですが、調べる限り段差はなくフラットです。
前後の合わせ目をパテで埋めて消すとともに、ヘッドレストの支柱を金属線に換えました。
シートの塗装ですが、キットの指示とは異なり、座面は黒地で赤もしくは白(薄いグレー?)のライン模様が入ったものが実車に見受けられます。もしかしたら年式によって違うのかもしれませんが、よく分かりません。実際はこのような2本の太いラインではなく、それぞれ4~5本の細いラインの集合体となっているのですが、すっきりと綺麗に塗り分けるのが困難と判断し、このように処理しました。座面の材質はファブリックのようなので、ツヤを極力落としています。
ステアリングホイールは、エッティンガー独自のものが装着されますが、個体により様々なタイプが見られます。本作では4本スポークのものを選択したのですか、手元に流用できそうなものがなかったので、キットのパーツを加工することにしました。
これがキットに付属するノーマルタイプのステアリングホイールです。
スポークとホーンの基部をプラ板などで製作し、光硬化パテを盛って形を整えます。
シフトノブは、キットの基部のみを使用し、パテ盛りした待ち針に置き換えました。ノブはGTIによく見られるゴルフボール型のものにしたつもりですが、さすがにディンプル(表面の窪み)までは再現できず、ただの球体です。
インパネ、内貼り等はキットのままです。メーターパネルは、昨今のデカールによる再現ではなく、針や目盛りがモールドされています。この部分の塗装方法について少し触れておきましょう。まずメーター部分だけマスキングして、全体をラッカー系の艶消し黒で塗装します。するとメーター部分はプラ地の白が残りますので、針の部分だけ赤く、これまたラッカー系で塗装します。その上でメーター部分全体をエナメル系の黒で塗装し、乾燥後にエナメルシンナーを含ませた綿棒で表面を軽くなぞると、白い目盛りと赤い針が現われるというわけです。
次回は、シャーシを仕上げます。
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