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2019年11月

2019年11月14日 (木)

オートモデラーの集い IN 名古屋 2019 その3

言わずと知れたMille Migliaのチャンピオンカー、フェラーリ166MMバルケッタです。特定のレース仕様車などは、その舞台となった風景と合わせることで、本当に説得力が増しますよね。
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それはもちろん、古い車だけではありません。ドライバーが搭乗した最新マシンでも同じです。
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これは、大変インパクトのあるモデルですが、どういったものでしょうか。1/24のサニトラに1/48のメッサーのエンジン(の半分)が載せられているという・・・・。荷台には、翼がたたまれた「晴嵐」と思しき水上機のペーパークラフトが・・・。設定がもっと知りたかったです。
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こちらも大変印象に残った作品です。フジミのスーパーカブですが、決してモノクロで撮影したものではないことは、回りを見ていただければ分かると思います。
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タミヤのレクサスをカットモデルにして額装したものです。もうプラモデルの完成品というより、一つの製品ですね。この状態で販売されていてもおかしくないです。
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最後は、今回一番お話させていただいた、えりあんさんの作品です。建物はもちろん、シビックのヤレ具合もいい感じです。何と、2階の猫の看板がある木造部分は、持ち運びに便利なようにマグネットで取り外し可能になっています。
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こちらも、えりあんさんの情景作品で、エスプリと街角のカフェの風景です。単体でもいいのですが、情景にするとより引き立つというお手本のような作品です。
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この本物と見まごうようなガレージも、えりあんさん作。主役の車が無いのは、参加者が自分の車を自由に持ち込んで写真撮影してほしいという意図からで、作者の情景に対する思いが伝わってきました。
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以上、今回は、初回に述べたように、情景作品を中心に紹介させていただきました。私の方はというと、来年のホビーショーに向けて、「サンニイ」の情景を充実させたいと考えています。このような場を提供していただきました主催者の皆様に感謝を申し上げて終わります。

2019年11月13日 (水)

オートモデラーの集い IN 名古屋 2019 その2

今回の展示で、私的に一番刺さったのが、実はこの作品です。
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ベースは海辺のショップか何かの看板を模したものでしょうか、荷台にはサーフボードならぬシャム猫が載っています。このセンスに脱帽です。
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こちらは、レトリバーとシトロエン2CVの街角の風景です。建物や点灯している瓦斯灯、樹木や植木鉢の花など、見どころ満載の名画のような作品です。
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打って変わって、こちらは懐かしいトミカの黒箱をモチーフにした楽しい作品。同じカラーの当時のクラウンタクシーは今も大切に持っています。
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実車のショールームを彷彿させるような作品を2つ。
まずはBMW630CSIです。モデル自体も難儀なキットを見事に完成させたものですが、展示方法も素晴らしいです。
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こちらのモーターショーのような展示のシルビアも、ありとあらゆる所、徹底的に改修されているようです。
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次回に続きます。

2019年11月12日 (火)

オートモデラーの集い IN 名古屋 2019 その1

11月10日に開催された「オートモデラーの集いIN 名古屋」に、今年も参加させていただきました。今回持ち込んだ作品は、ゴルフ・エッテインガー、A112 クイックアバルトターボ、イッコーのランボルギーニイオタに加え、「ぜっしゃか!」1巻、2巻の表紙の情景です。2巻の方は初お披露目です。ついでに、「ぜっしゃか!」のキャラクター、「クレア先輩」のフィギュアもこっそり忍ばせました(車じゃない、と怒られそうなので 笑)。
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展示は、ご覧のようにN.O.S.さんと同じテーブルに置かせていただき、おかげで、N.O.S.さんの一員のフリをすることができました。
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もっとも、Rydellさんの古自動車模型再生工房には、「オマエは、まだイオタしかレストアしていない」と、実績不足ということで「奈良支部」の設置は認めてもらえませんでした。
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冗談はさておき、今回も沢山の素晴らしい作品を拝見させていただき、紹介すればキリがないので、本ブログでは情景を含め、展示方法が面白かったものを中心に紹介させていただくことにします。

まず、名古屋と言えば、T会長さんのアバルト・トランスポーターは外せません。少し前はまだバラバラだったと思いますが、今回はキャブとキャリアが仮組され、おぼろげながら全体の姿が見えてきました。手前のアバルトたちが載せられる日が楽しみです。
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Mさんの1/12フィアット500です。ご覧のように構図が大変素晴らしく、ワンコとネコさんが可愛いい、本当にいい雰囲気の情景です。
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こちらも1/12のフィアットアバルトの情景です。庭先にヤシの木が生えたガレージに、サーフボードとDUCATI 900SSが収まるという、好きな人にとって理想的な風景ですね。
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こちらの木は桜で、1/48という小さなビートルの情景ですが、とてもきれいです。ビートルの元キットが軍用仕様だったことなど微塵も感じさせないですね。
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次回に続きます。

2019年11月11日 (月)

ぜっしゃか!2巻表紙の情景 最終回

ベースにフィギュアなどを固定して、ついに完成です。
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あらためて表紙絵を並べてみます。完全に一致とはなりませんが、まあ、この表紙を情景化したものであることは十分伝わると思います。
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今回の情景では、背景の一部を再現したので、別の角度から見ると、一つの情景作品としてはやや不自然な感が否めません。情景の都合だけで言えば、1巻のような近景のみの方がありがたいです。
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ところで、今回の写真ですが、いつもと少し違うのにお気付きでしょうか。自宅の撮影ブース(といっても、段ボールを改造した簡単なもの)では、奥行が足りず上手く撮影できなかったので、東大阪市の模型製作レンタルスペース・Hobby Space 36さんの撮影ブースを利用させていただきました。広さ、明るさとも十分で、とてもありがたいです。またお邪魔させていただきます。
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せっかくなので、1巻表紙の情景も撮影してみました。
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さて、次は3巻ですが、表紙にはどのような絵が描かれるのか、楽しみではありますが、少し不安でもあります。情景を製作することが前提になっていますが・・・。

2019年11月10日 (日)

ぜっしゃか!2巻表紙の情景 その14・ベースとカモメ

まず、ベースですが、今回はWAVET・ケース(M)を使用しました。1巻の情景には、同じT・ケースのQSをベースに使用しましたので、長さこそ違いますが幅は同じとなり、統一感が出たと思います。手前に芝生の情景マットを貼り、奥の方は、灯台の向こう側の海や空ということで、淡いブルーを塗装しました。芝生は、1巻よりくすんだ色に仕上げています。
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灯台が置かれた岬は、スチレンボードで作ります。芝生には、車などを配置する手前側(近景)と区別させるためにフェルトを使用しました。色はもっと考えた方が良かったかもしれません。アクセントを付けるために岩なども置いてみました。
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ただ、実際に車を置き、表紙絵と同じ角度から見ると、岬の部分はほとんど隠れてしまいます。
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かもめ島の名が表すように、表紙絵には何羽ものカモメが飛び交っています。その内の手前の方に飛んで近づいてくる1羽を製作します。翼はプラ板で、胴体はプラ棒を芯にします。
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胴体を中心にエポキシパテを盛り、溶きパテで表面を整えます。
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飛んでいる状態でベースに取り付けるため、ピアノ線を尾羽に埋め込み、塗装します。
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ベースは、このようになりました。
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次回は、フィギュアや車を配置し、情景を完成させて最終回とします。

2019年11月 9日 (土)

ぜっしゃか!2巻表紙の情景 その13・かもめ島の灯台

背景には、この物語の主人公たちが通う私立四ツ輪女子学院絶車科のある「かもめ島」の灯台が描かれています。初回に述べたように、背景をどこまで製作するかですが、灯台は表紙絵に描かれた唯一の構造物であり、これがないとフィギュアと車だけの情景になってしまうので、やはり必要となります。もちろん、同じスケール(1/32)のものを製作するわけではなく、遠くのものは小さく、すなわち遠近法を取り入れます。
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ところで、灯台の模型を製作するのは初めてで、そもそも自身、灯台に関する知識など全くと言ってよいほど無く、正直な話、どれも同じようなものだとさえ思っていました。しかし、少しネットで調べると、造られた年代や場所、目的などで様々な灯台があることが分かると同時に、もしかしたら表紙絵のモチーフになったものがあるのではと考え、さらに調べました。すると、非常によく似た灯台が見つかったのです。過去に海上保安庁の募集で選ばれた「日本の灯台50選」の一つ、愛知県の伊良湖岬灯台がそれです。もちろん、作者のせきはん先生が公言されたわけではないので、あくまで私の推測ですが。
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(海上保安庁・第四管区海上保安本部のHPより)

さらにありがたいことに、「日本の灯台50選」に選ばれた灯台については、それぞれペーパークラフト用の図面が存在し、海上保安庁のHPからダウンロードできるので、これを参考にしました。ペーパークラフトのスケールは1/100ですが、製作するものは、その半分ぐらいの大きさです。

まず、「灯塔」を、少しテーパーのついた円筒状にしたプラ板で作り、また、その上部の「灯ろう」の踊り場部分を、コンパスカッターで円形に切り出したプラ板を積層して作ります。
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灯塔と灯ろうの踊り場の接合を自然に、というか一体感を出す(説明が難しい!)ために、踊り場下部に径の異なる円径のプラ板を貼ります。写真は便宜上、上下逆さまです。
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接合させたあと、光硬化パテで形を整えます。
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上下を正しく戻すと、こうです。灯塔に窓(?)も付けました。
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さらに、灯台の出入口を設けます。下の開閉扉から手すり(梯子)を伝って登り、灯塔の中ほどから出入りする構造のようです。
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灯ろうのドーム型の屋根は、レジンをクラフト用のシリコン型に流し込んで製作したものです。このシリコン型は、もともと瞬着の受け皿用として購入したものですが、形や大きさが適当なので利用しました。
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灯ろうを構成するパーツです。左から、庇と天辺に避雷針などを付けた屋根、出なくなったボールペンの外軸をカットして作った胴壁(塔室)、プラパイプの土台に透明プラの画鋲の頭部を削り出したレンズもどきです。レンズはこんなシンプルな形ではありませんが、あくまで雰囲気です。
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灯ろうの踊り場の手すりですが、簡単に仕上げました。環状に切り抜いたプラ板2枚に、手すりの柱を貼り付けたものです。
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土台はプラ板、その周囲の手すりをプラ棒で製作しました。
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以上を組み立て、塗装して完成です。細部ですが、灯ろうのV字型サッシは、アルミテープを細切りにしたものを貼って再現、屋根の梯子は艦船モデル用のエッチングパーツを流用したものです。なお、土台の手すりが多少うるさく感じられたので、手前側はカットしました。
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次回、ベースと、飛来するカモメなどを製作して、いよいよ情景の完成です。

2019年11月 7日 (木)

ぜっしゃか!2巻表紙の情景 その12・フェアレディ240ZGワークス仕様 ⑦完成

ボディを仕上げます。カラーについて、表紙絵の車は一見ソリッドなブルーのように見えますが、フロントフード上の反射している部分がやたら白いことから、これはメタリックブルーを表現しているのではないかと思いました。もちろん、作者のせきはん先生に確認したわけではなく、勝手な想像です。クレオスのメタリックブルーをベースにシルバーと、極僅かにパープルを混ぜています。
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サイドのデカールは、校章とダットサンマークらしきもの以外は何かよく分かりませんので、適当なものを貼りました。もちろん、校章などは自作デカールです。デカール貼り付け後にクリアーを吹き、中研ぎ後に半ツヤクリアーを薄く被せました。所々に錆が浮くヤレた旧車感を出すために、普通のカーモデルの鏡面のようなツヤではなく、エッジなどが鈍く光るようなツヤをあえて狙ったわけです。
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ノーズ下のフロントグリルからオイルクーラーやエアダクトが飛び出していますので、これらを製作します。オイルクーラーはキットのもの使用しています。
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リアのコンビネーションライトは、キットのパーツはただの一枚の透明な板状なので、スジ彫りで分割し、上下の間のモールをプラ棒で再現しました。クリアーカラーで塗装後、裏に煙草の銀紙を貼り付けています。同じように、フロントウインカーを透明プラ板で製作しました。
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ナンバープレートがキットには入っていないので、プラ板で製作します。フチをプラ棒で囲み、フロント側には、裏にバンパーへ取り付けるためのステーを設けております。
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ドアノブをはじめ、ウインドウモールなどのメッキ部分にはハセガワのミラーフィニッシュを貼り、鍵穴は、さかつう製の「埋込みピン」を使用しました。サイドステップなどに、表紙絵の通り錆表現を施しています。
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ミラーなどの外装パーツを取り付けた上で、シャーシと合わせ、最後にタイヤ・ホイールを装着して完成です。ワイパーとフロントフードのキャッチピンはエッチングパーツです。
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次回は、背景となる「かもめ島」の灯台を製作します。

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