イッコー・イオタで作るミウラJ その12 ・シート、インパネの加工
室内に限ったことではありませんが、この車の資料は極めて少なく、実態はよく分かりません。ネットで実車の室内とされる海外の画像、また、2013年に発表された「クローン・イオタ」の写真などを参考に、それらしく製作することにしました。
まず、キットのシートは、両サイドのホールド部分が直立気味ですが、ノーマルのミウラのものを模したと思われます。
一方、ミウラJのシートは、背もたれから座面にかけ、おそらくウレタン素材と思われる丸太状のものが並ぶだけの恐ろしく簡素な造りです。座面も相当低いと思われますが、構造などは全く分からないので、一から製作するのではなく、キットのシートを流用することにしました。シートの表面を削り、WAVEの半丸棒(3mm)を貼り付けます。
次にインパネです。キットのダッシュボードには、特徴的な6連メーターも再現されています。(写真ではメーターが抜けているように見えますが、反射して光っているだけです。)
バスタブ型の室内に取り付けると、こんな感じです。なお、室内をほぼストレートに組み立てた状態は、「イッコー・イオタ①レストア」編の「その11・室内等」で紹介した通りです。
資料などを見ると、ミウラJのダッシュボードは、シート同様、非常にシンプルで、6連メーターはありません。また、ドライバーズシート正面の2つのメーターは、キットのように左右均等に並ぶのではなく、1つ(おそらく回転計)がほぼ正面に位置し、もう1つは右に寄るというレーシーなものです。これらを挟むように小さなメーターが付いています。そこで、キットのダッシュボードからメーターの計器の部分を、また、バスタブからメーターのふくらみ部分を切り離してこれらを接着し、プラ板を付け足して形を整えます。
プラ板で製作したダッシュボードにメーターを取り付けます。小さい3つのメーターは、コトブキヤのモデリングサポートグッズの円型パーツです。
シートとダッシュボードを仮組みした状態です。メーター下には、ステアリングホイールを取り付けるために、バスタブ壁面にプラパイプを接着しています。足元は、ペダルどころか奥行のスペースがほとんどなく、当初は切り抜くことも考えたのですが、切り抜いてもすぐ向こうの電池ボックスが現われるので、そのままとしました。電池ボックスを削ってまでの加工は、「イッコー製」らしさを損ないかねませんし。
次回は、引き続き室内と、バスタブ一体のエンジンを加工します。
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