イッコー・イオタで作るミウラJ その10 ・タイヤの選択、ホイールの加工
キットのタイヤ、ホイールは、径やトレッドが全く異なるので使えません。そこで、まずタイヤですが、使用したのはモデルファクトリーヒロ製の「70年代プロトタイプカー用タイヤセット」です。実際、ミウラJは70年代のレースシーンを想定して作られた車ですから、チョイスするタイヤとしてふさわしいとも言えるでしょう。特にリアタイヤ(写真右)は素晴らしく、径が小さくてこれだけ太いものは中々ないと思います。
次に、ホイールですが、実車のそれはカンパニョーロ製だそうで、ディスク部分に多数のフィンが付いたこの車専用のものです。したがって、そのままで流用できるものはないので、何かをベースに製作するより他にありません。
今回ベースに使用したのは、オレンジウィールズ・ユーロスタイル(写真左)で、ディスクの真ん中にコトブキヤのモデリングサポートグッズの円型パーツ(写真中)を取り付けます。センターのロックナット(写真右)は、昨年末に本ブログで紹介した「DIY ROBO・萬丸(まんまる)」に入っているパーツです。金属ナットなどと違って精密さには欠けますが、むしろイッコーの製品らしさが出ると思い、使うことにしました。
ディスクのフィンは、何とプラ棒を一本一本接着して再現することにしました。ディスク外周のスリットに合わせたので、スリットの数だけプラ棒を付ける必要があります。当然、4輪ともです。本当に面倒臭くて、他の製作作業の合間にボチボチと進めました。
作業の順番が分かるように並べた写真がこちらです。左から、まずディスクの真ん中に円型パーツを付け、そこから放射状にプラ棒を接着し、はみ出た外側をカットして整えます。
リムは、同じオレンジウィールズのMスタイルのものを使用しました。というのは、ユーロスタイルに付属するリムの内側には、実車のホイールには見当たらないボルトのモールドがあるからです。ちなみに、このMスタイルのリムは、以前ホンダCR-X 1.3を製作した時の余ったパーツです。リアの方は、プラ板でさらに深リム化しています。
完成したフロントホイールです。裏側(写真右)には、車軸受けにポリキャップを埋め、抜けないように円型パーツでカバーをしました。
太いタイヤに合わせて深リム化したリアホイールです。リムを延長した裏側の部分は、プラリペアで補強しています。
リアホイール裏側の車軸受けは、左右で少し長さが異なります。これは、シャーシの右側のタイヤハウスが、モーターライズ走行用のギアを収めるようにオフセットされているからで、長い方が右側ということになります。
ホイールにタイヤを履かせてみました。センターのロックナットは塗装後に取り付けます。あらためて眺めると、ディスクのフィンの数などは実車より多いような感じがしますが、まあ、今回は雰囲気重視ということで、これでよしとします。
次回は、これらタイヤを使ってシャーシの車高調整を行います。
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