スバル360 (アリイ/旧LS 1/32) その7 ・ リア回りの加工
リア回りを加工します。キットの状態を見てみると、写真では少し分かりにくいかもしれませんが、フェンダーが角張りすぎています。また、リアクォーターパネルのスリットの位置が下がり気味のためか、これを「く」の字に囲むカバー(正式名称が分かりません)の下辺がフェンダーにへばり付くような感じになっています。
まず、角張ったフェンダーを丸く削るため、プラリペアで裏打ちしておきます。もちろん削っても、下端以外はプラリペアが表面に露出することはありませんが、プラ部分が相当薄くなるので、裏打ちは必要です。
フェンダーをひたすら削って丸みを付けます。さすがにスリットの位置を変え、カバーを作り直すのは困難なので、カバーとフェンダーの境界を深く掘り込み、メリハリを付けるにとどめました。フェンダーの下の方の色が少し変わっているのは、プラリペアが露出した箇所です。
リアバンパーは削り取りますが、リアフード下のアンダーパネルに当たる部分を残しておきます。また、テールライトの位置を修正するため、取り付け箇所を指示した窪みをパテで埋めます。
キットのテールライトは、クリアパーツのみでリムがありません。そこで、リムを再現するために、プラパイプを輪切りして楕円に変形させたものをボディに取り付けます。パテ跡と比較すると、テールライトの位置が随分変わったのがお分かりいただけると思います。
プラパイプを薄く削ってリムらしくします。また、リアフードの右下方に、バックアップランプの基部を取り付けます。使用したのはWAVEのバーニアパーツ(4mm径)で、ランプが正面を向くように、接着側を斜めに削ってから取り付けます。
リア回りの基本加工は以上ですが、ここで一つ訂正があります。
先般、本ブログにおいて素組み完成品を元にキットのスバル360の年式・グレードを検証した際、ボディについては、「67年式・スタンダード」と結論付けたのですが、一つ重要な点を見落としていました。それは、今回の加工でも取り上げたリアクォーターパネルのスリットを囲むカバーの存在です。スタンダードにはこのカバーはなく、これが付くのはデラックス以上のグレードです。したがって、キットのボディは、内装と同じく「65年式・デラックス」を模型化したつもりが、何らかのミスで67年式(以降)のサイドフラッシャーを付けてしまった、といったあたりが真相ではないでしょうか。
次回は、三角窓などボディ側面の細部の加工です。
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