スバル360 (アリイ/旧LS 1/32) その1 ・ プロローグ
先般、本ブログで紹介した「スバル360(58年後期型)カタログ表紙の情景」は、このキットを使用した作品ですが、ストレートに製作したものではなく、「デメキン」と称された初期型に改造したものです。
そういったこともあり、この時はキットの中身などにはほとんど触れなかったので、今回はこのキットでモデル化された年式のスバル360を製作し、キットを真正面から取り上げようと思ったわけです。
このキットは、旧LSから金型を継いだアリイが発売しているもので、今も現行品として入手可能です。個人的には有難い存在ですが、残念なことに、世間の評判はあまり高くないようです。その理由は、値段や部品点数から見て初心者へのハードルが低いと思いきや、金型の古さゆえにバリなどが多くて組みづらいことです。さらに、この車を知れば知るほど、不満な箇所、「コレジャナイ感」が増えるのも事実でしょう。
前述のように、元となったキットは、今はなきLSが昭和末期に発売したものです。発売当時、中身は基本的に同じですが2つのバージョンが存在し、その1つは、今もその箱絵が引き継がれているものです。現行キットはディスプレイオンリーですが、LS時代はプルバックゼンマイが付属されており、走行タイプとのコンバージョンキットとなっていました。
もう一つは、箱絵のスバル360が赤色となり、キットの成形色もそれに合わせたものです。このプラモデルらしくないパッケージが、当時新鮮に思えたものでした。
今回、このブログ記事を書くにあたり、まずは最初の一台として、キットをストレートに製作してみました。
この完成品を元に、次回からキットの問題点などを具体的に検証したいと思いますが、その前に、そもそもこのキットは一体、何年式のスバル360をモデル化したものでしょうか。その答えは、次回にて。
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