« 2020年2月 | トップページ | 2020年4月 »

2020年3月

2020年3月30日 (月)

スバル360 (アリイ/旧LS 1/32) その13 ・ バンパー等の製作

外装の各種パーツを製作します。ボディと一体となっていたバンパーは削り取ったので、別途製作する必要がありますが、今回はアルミパイプを使用しました。まず、アルミパイプを万力で縦横にプレスします。断面でみて楕円形になるように、数回プレスを繰り返します。
Img_2337

これをボディの前後に当てて、バンパーの形に整えて行きます。裏側が抜けていれば、バンパーとしてよりリアルでしょうが、これでも十分だと思います。
Img_2344
Img_2340

フロントバンパーの方は、ナンバーが付くために真ん中がへこんでいます。プラと違い、ペーパー、コンパウンドで磨くとメッキのように輝くのが、アルミパイプの利点です。ただし、このままだと、時間の経過とともに酸化して曇る恐れがありますので、念のためメタルプライマーを吹いてコーティングしました。
Img_2352

今回はスーパーデラックスということで、フロントバンパーの両サイドにフォグランプが備わります。ランプ本体は、コトブキヤのモデリングサポートグッズのパーツを加工し、レンズ部分は、メーカーを失念しましたが、1/43用のもの(下の写真)を持ってきました。
Img_2373
Img_2461

フェンダーミラーは、キットのものを使わず自作します。ステー部分は、洋白線に換えるだけでもよいのですが、付け根に向かって広がっている形を再現してみました。洋白線に極細のアルミパイプを通し(写真左)、一体となるように削ります(写真右)。
Img_2365

ミラー本体は、これまたコトブキヤのモデリングサポートグッズのパーツです。全体をメッキクロームで塗装し、ミラー面には、HIQ PARTSのセンサー用メタリックシール(シルバー)を貼るつもりです。
Img_2447

ドアノブも、アルミパイプを削って製作しました。
Img_2452

これで、基本的な製作が終わりましたので、次回は塗装した状態を紹介する予定です。

2020年3月26日 (木)

スバル360 (アリイ/旧LS 1/32) その12 ・ タイヤの交換

シャーシの加工(その9)でも述べましたが、キットのタイヤは太すぎます。初期型(デメキン)を製作した際には、同じ位の径の1/43用を流用したのですが、そのタイヤは海外製で、値段はともかく、簡単に入手できるものではありません。そこで、ネットで探して見つけたのがこれ、東京のミニカーショップ・コジマさんのオリジナル商品「1/43タイヤB」です。1セット378円(税込)と、値段もとてもリーズナブルです。
Img_2420

キットのタイヤ(写真左)と比較すると、太さの違いがよく分かります。ただし、外径は全くといってよいほど同じですが、内径がやや大きく、キットのホイールにはブカブカで合いません。
Img_2426

そこで、これを使用します。電線ケーブルや水道管などに巻くゴムテープです。
Img_2429

タイヤ幅に細く切ったゴムテープを、ホイールに巻き付けます。テープの厚さが約0.5ミリあるので、一周巻けば径が1ミリほどアップするという具合です。もちろん実際はホイールの塗装後に行いますので、今回は仮組みです。Img_2434

ホイールにタイヤを装着した状態です。写真左がキット、右がコジマ製です。あらためて見ると、キットのタイヤは、ショルダー部分の溝が旧車らしさを醸し出していて、これでもう少し細ければよかったのにと悔やまれます。
Img_2440
Img_2438

次回は、バンパーなど、外装パーツを製作します。

2020年3月24日 (火)

スバル360 (アリイ/旧LS 1/32) その11 ・ インパネ等の加工

引き続き内装関係です。まず、インパネですが、67年式の場合は上半分が黒のパッドで覆われていますので、プラ棒やスジ彫りで再現し、その上の灰皿(の蓋)もプラ板で追加しておきます。ライトなどのタンブラースイッチをモールドから虫ピンに置き換え、スーパーデラックスならではのシガーソケットも、その下に設けました。助手席前の手すりも金属線に換えています。さらに、ステアリングシャフトに付くウインカーレバー(?)も、極細の虫ピンの頭にプラリペアを盛ったもので製作しました。
Img_2388

キットの元のパーツ(写真左)との比較です。
Img_2393

キットのステアリングホイール(写真左)には、ホーンリングが付いているので、これを取り去ります。ホーンボタンの形状も異なりますので、コトブキヤのモデリングサポートグッズからそれらしい形のものを持ってきました。
Img_2401

ドア内部と一体の内張パーツは、シャーシに直接取り付けるようになっていますが、取り付け位置のガイドとして、フロアとフロントのタイヤハウスに突起があります(写真の赤丸部分)。
Img_2318b

これが実は曲者で、ガイドに沿って所定の位置に取り付けたものを外側から見るとこうなります。内張の下がサイドシルからはみ出し、両端の爪のような出っ張りと相まって、ボディの下端を末広がりにしてしまうのです。これでは、サイドシルを削った意味がありません。
Img_2320

よって、内張外側の爪やシャーシ側の突起はすべて削ります。ついでに、前回の後部シートを下げたことで露出したフロアのへこみ部分などを塞いでおきます。また、いつもの加工ですが、モデルを台座などにネジ止めできるように、ナットを埋め込んでおきました。
Img_2332

内張には、ガラス昇降用のレギュレーターハンドルとドアレバーがモールドされています。そのままでもよいのですが、より実感を高めるため、また塗装のしやすさなどを考慮し、これらを一旦切り離します。無論、パーツはそのまま使用するので、丁寧に切り取り、整形します。
Img_2358
Img_2363

シフトレバーの基部を設けたセンターコンソールをプラ棒で製作し、フロアに取り付けます。シフトレバーは、虫ピンの頭にプラリペアを盛り、整形したものです。なお、写真にはありませんが、サイドブレーキも極細のアルミパイプで製作しています。
Img_2407

インパネ下のラゲッジシェルフや、足元のABCペダルも製作しました。これらは塗装後に取り付けますが、残念ながら完成後はほぼ見えなくなるので、あっさりとしたものに仕上げています。
Img_2419
Img_2416

次回は、今般の製作にあたり、新たに適当なタイヤを入手することができたので、これを紹介することにします。

2020年3月13日 (金)

スバル360 (アリイ/旧LS 1/32) その10 ・ 前後シートの製作

内装に移りますが、まずはフロントシートから。デラックス以上のグレードでは、セミセパレート式のベンチシートとなり、キットもこれを再現しています。ただし、座面はよいのですが、背もたれまで一体化しているので、切れ目を入れてセパレート感を出します。また、シートの前後を貫通するセンターコンソールは別途製作するので、切り取った上、穴を開けておきます。
Img_2272

元のキットのシートパーツ(写真左)と比較するとこうなります。なお、座面などの意匠も少し異なるのですが、スジ彫りをパテで埋めるにとどめました。
Img_2276

次にリアシートですが、こちらは少し加工が必要です。というのも、そのままでは前に寄りすぎているからです。パーツをシャーシに置いてみると、シート全体がタイヤハウスの前に押し出されたように付きます。
Img_2261

実車では、シートの両端にタイヤハウス前部による膨らみがあり、言い換えれば、タイヤハウスにシートが挟まれたような感じになっています。そこで、シートパーツの両端の裏側を削り、切り込みを入れました。上の写真がキットのまま、下が加工後です。加工によりシートが後ろに下がった分、シャーシ床の四角いへこみが露出したのが分かります。
Img_2259
Img_2258

もちろんタイヤハウスが直接顔を出しているのではなく、背もたれに包まれていますので、切り込みを入れた箇所にプラ帯棒を覆うように被せ、パテを盛り整形しました。こちらも座面の意匠が異なるので、少し手を入れています。
Img_2278

元のパーツ(写真左)との比較です。シートを後ろに下げた分、リアのラゲッジスペースも、そのままではボディに干渉するので短くカットしています。
Img_2282

あらためて、シャーシに前後シートパーツを取り付けた写真です。上が加工前のもの、下が加工後のものです。シート前後の間隔が、それなりに空いているのがお分かりいただけると思います。
Img_2291
Img_2303

次回は、インパネ、内張などの加工です。

2020年3月 5日 (木)

スバル360 (アリイ/旧LS 1/32) その9 ・ シャーシの加工、車高調整

素組み完成品のレビューで述べたように、実車のイメージを損ねている最大の要因が低すぎる車高です。そこで、足回りを加工して車高を調整するのですが、まずはシャーシとボディをきっちりとフィッティングさせないことには始まりません。特にリアは、フェンダーを丸めるために相当削ったので、そのままではシャーシがはまりません。
Img_2178

サイドシルも、そのままではボディのサイド下部に引っ掛かります。もちろんプラなので、ボディ側を少し広げれば簡単にはまるのですが、これが前回述べた「末広がり」の原因となります。
Img_2182

そこで、シャーシの後部を丸く、サイドシルを細く削ります(シャーシ前部も削っていますが僅かです)。写真の右が加工前、左が加工後ですが、これだけを見ても、後部フェンダーは相当削ったことが分かります。
Img_2192

シャーシをボディにきちんとはめることができたところで、次はタイヤ、ホイールの加工です。まず実車写真(65年式カタログより)をご覧ください。車高の高さもさることながら、キャンバー角(もちろんポジティブ)が付いています。特に後輪はきついですね。
Img_2217

要は、キャンバー角を付けた車高調整が必要ということです。ただ、情景作品などでは車輪を固定するので割と簡単ですが、今回は車両単体ということもあり、車輪が回転するようにしたいので一工夫が必要です。キットの車軸は3ミリ以上の太さがあり扱いにくいので、ホイールに2ミリ径のプラ棒が収まるように加工します。キットのホイールの裏側は、このようになっていますが、
Img_2194

車軸を取り付ける穴に、3ミリ径(内径2ミリ)のプラパイプを埋め込みます。
Img_2212

2ミリ径のプラ棒で製作したリベットを車軸として、これをプラパイプに通してホイールに取り付けます。シャーシに固定するのはプラパイプだけなので、ホイールの方は回転可能になるということです。
Img_2198

前輪(上の写真)、後輪の車軸、プラパイプをそれぞれシャーシに取り付けた状態です。もちろん、この段階で接着したのはプラパイプのみで、ホイールとリベットの接着は塗装後に行います。リベットの頭が少し出ているのは、仮組みゆえで、本来はピタッと収まります。
Img_2205
Img_2204

裏から全体を見るとこんな感じです。
Img_2238

タイヤ、ホイールを取り付けたプラパイプをシャーシに接着する際、車高やキャンバー角を一定に保てるように、このようなスペーサーを用いました。適した高さにスチレンボードを積層したもので、これをシャーシ裏に両面テープで貼り付けます。
Img_2210

スペーサーをかませた状態で、後部から見たところです。一見、キャンバー角がきつすぎる感じですが、スペーサーを外すと、自重やプラパイプと車軸のアソビで、ほどよくなりました。
Img_2207

ボディを被せてみました。概ね実車と同じような車高になったと思いますが、やはりキット付属のタイヤは、やや太い感が否めません。初期型(デメキン)を製作した際には、1/43のものを持ってきたのですが、いつもそんな贅沢はできませんし。
Img_2222

次回は、内装に移ります。

2020年3月 1日 (日)

スバル360 (アリイ/旧LS 1/32) その8 ・ ドア回り等の加工

ドア回りのディティールを加工します。まず、キットの三角窓は、このように棒が一本立っているだけです。
Img_2157

三角窓の上下をプラ棒で製作します。支柱部分は、ガラスとなる透明プラ板の方に取り付けるので、ボディ側での加工はここまでです。また、ドアノブは、アルミパイプで別途製作するので、モールドを削り取り、穴を開けておきました。
Img_2163

次に、これは案外気付かない所ですが、キットでは「雨どい」が省略されています。実車では、63年型(62年後期型とする説あり)から取り付けられたもので、それ以前の初期型に比べ、何となくドア(窓)が奥に入ったような印象を受けるのは、これのためです。プラ帯棒を、ドアに沿って上部から前部フェンダーまで貼り付けます。
Img_2167

素組み完成品のレビューで指摘したように、サイドの絞り込みが足りないので、プロポーションを崩さない程度に下部を削っています。ただし、このキットのサイド下部が末広がり気味になっているのは、他に大きな原因があるので、いずれシャーシや内張などを製作する時に説明します。
Img_2168

さらに、ルーフの前端がやや角張っているので、角を取るように削ります。また、ここまでこだわる必要はないでしょうが、両端に継ぎ目があるので、スジ彫りしました(写真の赤丸の箇所)。実はこのルーフの継ぎ目、何故か初期型では見られず、時期は不明ですが、中期型以降にあるようで、理由などは全く分かりません。
Img_2176b

この後、ウインドウ・ウォッシャーの取り付け等、ディティールの加工を施しますが、ボディ関係は基本的に今回で完了とし、次回はシャーシ、足回りに移る予定です。

« 2020年2月 | トップページ | 2020年4月 »

無料ブログはココログ