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2020年8月

2020年8月21日 (金)

ぜっしゃか! 3巻表紙の情景 その6 ・ スバル360(最終型) ②リア回りの製作

リア回りの修正、すなわちフェンダーに丸みを付けたり、テールライト用の窪みを埋めるなどといった基本加工は、これまでの作品と共通です。最終型の場合、リアフードのスリットの間に「SUBARU 360」と記されたオーナメントが、またデラックス以上のグレードでは、スリットを囲むように黒いモールが付きます。ただし、コンディションにより、これらが欠損している個体も散見されるので、今回はオーナメントのみが残っている状態を再現することにしました。自作デカールとミラーフィニッシュを組み合わせて製作する予定ですが、モールドとしてプラの帯棒を貼っておきます。
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最終型の最大の特徴は、大型化されたテールライトで、もちろん自作することになりますが、前回述べたような理由で、こちらも複製するための原型を製作します。偶然にも、かなり前(LS時代)にカスタム(商用バンタイプ)を製作しようとして切り離したキットの後部が残っていたので、これを利用することにしました。テールライトの形状は結構複雑で、ハセガワ1/24のキットのものなどを参考にしています。
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シリコーンモールドメーカーの型と、透明レジンで複製したテールライトのパーツです。
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同様に複製したバックアップランプです。以前製作した67年式は丸型でしたが、最終型は角型です。
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次回は、室内と、車高調整を行ったシャーシに移ります。

2020年8月16日 (日)

ぜっしゃか! 3巻表紙の情景 その5 ・ スバル360(最終型) ①フロント回りの製作

表紙絵のスバル360は、初回(その1)でも述べたように、一般的に最終型と呼ばれている「52型」で、1968年の後半に登場したものです。スバル360のマニアの間では、デメキンと呼ばれる初期型は別格として、中期型の6364年式あたりが珍重されているようですが、私は、スリットのないシンプルなフロントフードを持つ最終型が結構好きだったりします。

さて、使用するアリイ1/32のキットの内容や製作に関しては、「スバル36067年式&キット総括」編で詳しく述べましたので、共通するボディのプロポーション修正などの加工についてはそちらをご覧いただきたく、今回は説明を割愛します。
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ここでは、最終型ならではの加工について説明します。まずフロント回りでは、フードのスリットが廃止されましたので、パテで埋めるとともに、最終型オリジナルのエンブレムを製作して取り付けます。
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こちらが製作したエンブレムです。もっと正確に言うと、エンブレムの原型です。
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この原型を「シリコーンモールドメーカー」で型取りし、透明レジンで複製します。実は、当初はワンオフで製作するつもりだったのですが、ある方からスバル360の製作依頼を受け、詳細はまだ確認しておりませんが、おそらく最終型と思われるので、複製できるようにしたというわけです。
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助手席側(左側)のフェンダーに、「オーナーズ・イニシャル・マーク」というオーナメントが付くのも最終型の特徴です。プラ板に鉄道模型用のエッチングパーツを貼って製作したものです。エンブレムもしかり、こういったパーツは塗装してから取り付けた方が塗り分けが楽ですが、何というか密着感が損なわれる気がするので、私の場合は先に接着します。
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フロント上部のベンチレーターを開いた状態にするので、ボディ側はパッキンのゴム部分が残るような形で開口し、中にプラ板で土台を製作します。
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プラ板などでベンチレーターの蓋の部分を製作します。
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ボディに合わせるとご覧の通りですが、こちらは塗装後に接着します。
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次回は、リア回りの製作です。

2020年8月11日 (火)

ぜっしゃか! 3巻表紙の情景 その4 ・ 美間乃々香のフィギュア ③頭、腕部の製作

頭部に、髪の毛の芯となる金属線を埋め込みます。
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頭部を胴体に取り付け、髪の毛をエポキシパテで造形します。ここでも一気に盛り付けたりせず、徐々に進めてゆくことになります。
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腕は、金属線にアルミパイプを通したものを芯にしてポーズを整えます。拳は、何とエグゾフレーム・アメリカ海兵隊仕様のパイロットのものを流用しました。そんなことしてエグゾフレームの方はどうなるのか、というか、並行して製作している作品が何かバレましたね。いずれ紹介する予定です。
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腕、髪の毛にエポパテを盛り、整形します。花の髪飾りは、ねじってプレスした金属線を輪にしたもので、製作後に他にもっと良い方法が思いついたのですが、文字通り後の祭りです。ヘアピンなど、細部のディティールを施して完成です。
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表紙絵では見えない制服の襟も、この角度だと風になびく髪の間から覗きます。
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ところで、これまでの「ぜっしゃか!」キャラのフィギュアは、クレア先輩も含めて全て立ち姿だったのですが、今回はご覧のようにしゃがみ込んでいます。おまけに、頬杖をついた腕が体の前を塞ぎ、首元などの塗装がしづらいので、右腕は塗装後に接着することにしました。ちょうど肩にかかる髪が接着箇所を隠してくれます。
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なお、一般的に美少女のフィギュアというと、総じてそれなりに大きいものですが、私が製作しているのは、あらためて言うまでもなく1/32なので、この程度の大きさです。
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あとは、サフを吹いて表面を整え、塗装するのみですが、それは後々紹介することにし、次回からスバル360の製作に移ります。

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