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2020年12月

2020年12月31日 (木)

Sさんのスバル360 (アリイ/旧LS 1/32) その1 ・ ボディの下ごしらえ

ここ数か月、ブログの月一更新(しかも月末)が常態化してしまいました。といっても、決して模型製作そのものを中断しているわけではありません。月末どころか、本年最後となりましたが、どうかよろしくお付き合いください。

さて、Sさんのスバル360に関して、実車は先月(11月)に仕上がったとの報を受けました。ご覧のように、某有名ショップの手による見事な出来栄えです。
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模型製作の方はこれからが本番ですが、その紹介方法で少し迷いました。本キットについてはこれまでブログで何度も取り上げ、特に「67年式」編で総括的に述べましたので、詳細は省くことも考えたのですが、一方で、あらためて一から説明するのもありかなとも思ったのです。当のSさんに進捗を詳しく伝えるという意味もあります。

というわけで、今回はまずボディの下ごしらえからです。実は、ここで最初に大失敗をやらかしてしまい、それがブログ更新の滞る遠因ともなったのです。前回述べたように、本作ではエンジンを再現するということで、リアフードの開閉を検討しているのですが、思い付いた方法を試したくて、先にフードを切り取りました。その結果、これから述べるようなボディ、特にリアフェンダーの加工を行った際に、見事真っ二つに折れてしまったのです。フードを切り離したことで、この部分の強度が損なわれたことが原因です。

そこで、リアフードを切り離す前に、過去の作品と同様、ボディの修正、前後バンパーの削り取りから始めます。まずは、前後フェンダーにプラリペアで裏打ちを行います。特にリアは相当削ることになるので、しっかりと盛っておきます。むろん裏打ちしたプラリペアが全面的に露出することはありませんが、当該箇所のプラはかなり薄くなるからです。
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フロント部分の加工前後の比較です。バンパーを少しだけ残しているが分かると思いますが、これは、次回以降で紹介するフロント回りの加工と関係します。
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リアもかなり削っていますが、これはまだ序の口です。この後、サイドの絞り込みと合わせ、さらに削ります。この段階でも、下端の方で裏打ちしたプラリペアが少し露出しています。
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裏返すと、丸みを付けた修正がより分かるでしょう。
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細かい所では、ドアノブ、三角窓は別途製作するので切り取り、ワイパーやフェンダーミラーの取り付け穴を小径化するために、一旦埋めておきます。
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上記の写真などでも分かるように、このキットはバリがひどく、パーティングラインもかなり目立ちます。これを修正するにおいて、ひたすら削ればよいと考えるのは早計です。近年の精度の高いキットであれば、パーティングラインは単なる「継ぎ目」なので、これを削るだけで面一になる場合が多いのですが、昭和の古いキットはそうは行きません。このキットでも、パーティングラインを境に段差ができていて、正確な面を出すには、高い方を削るのか、低い方を埋めるのかを見極める必要があります。例えばフロントフェンダーに大きなパーティングラインがあります(矢印)が、その下(赤斜線)の箇所がヒケています。一方、リアフェンダーにも大きなパーティングラインがありますが、こちらはフェンダーそのものを大幅に削るので、跡形もなく消えます。
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ルーフのモール上にも、沿うようにパーティングラインが走っており、しかもその影響があってか左右で太さがやや異なる状態となっているので、セラミックナイフ等で整えておきます。
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こういった修正も含め、以後の加工を行うに際して、白地のプラはどうしても細かいモールドなどが分かりにくいので、この辺りで軽くサフを吹いておきます。
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次回は、フロント回りの加工です。それでは皆様、よいお年をお迎えください。

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