ぜっしゃか! 3巻表紙の情景 その8 ・ スバル360(最終型) ④外装関係
この作品は、静岡ホビーショーのレポートにありましたように、すでに完成しているのですが、本ブログでの製作記は、何と2020年9月で中断しております。常に4~5作品を同時に製作しているので、どうしても中途半端な紹介になりがちなのですが、いずれにせよ、本作品の製作記を完結させることにします。
では、まずは最終型のスバル360の完成までを説明して行きます。
外装についての前回の補足ですが、リアの給油口扉が小さい(縦に短い)ので、拡大しています。
ボディの基本塗装が終わった状態です。この時点ではまだツヤがあるので分かりにくいですが、少しグラデーションをかけています。フロント上部やフェンダー前後、サイドの上端の明度を上げています。
細部の加工に移ります。このスバル360は最終型で、現在鋭意製作中のSさんのスバルと同じです。ということは、必然的にSさんのスバル製作の予行演習となるわけです。
その一つ、最終型のリアフードのルーバー中央に付くオーナメントの再現では、写真のような自家製デカールをミラーフィニッシュに貼り、帯状にカットしたものを取り付けました。透明デカールゆえに、白い部分には下地の銀色が映し出されます。
フロントエンブレムも同じ方法で、こちらは塗装したエンブレムの下地の銀色が覗くことになります。
ルーフモールに走るメッキパーツは、以前製作した67年式では、黒に塗装した上に帯状にカットしたミラーフィニッシュを貼って再現したのですが、今回はチゼルでモール外側に溝を掘り、金属線を埋め込むことにしました。使用した金属線は、さかつう製のフレキシブル・ワイヤー(0.3mm)です。未確認ですが、どうも中期型と後期型ではメッキモールの位置が異なるような気がするのです。中期型はほぼ真ん中で、後期型の方はボディとの境目に近い部分(外側)にあるように見えますが、真実はいかに。
一方で、前後バンパーについては、67年式ではアルミパイプを加工したのに対し、今回はプラ棒などで製作しました。というのも、今回は金属の表面を磨きあげてメッキ感を出すのではなく、ある塗料の効果などを試したかったからです。
それがこれ、ガイアの鉄道模型用カラー、ダークステンレスシルバーです。いわゆるメッキ調塗料ではありません。今回の表紙絵はもちろん、模型の箱絵、イラストなどの2次元のメッキ表現では、反射した空の青などを除いて、基本的に白と黒だけで描かれていますよね。ようするに、光の当たっている箇所は白、影は黒というメリハリが効けばメッキ感が出るのでは、ということです。普通の銀の塗料では、光と影は銀の濃淡だけであるのに比べ、この塗料ではもっと白黒はっきり出せるのでは、と考えたわけです。
結果は、こんな感じです。バンパー中央の平らな部分を見てください。光にかざすと白く、下を向けた途端、黒くなっているのがお分かりいただけると思います。とは言え、やはり次作(Sさんスバル)ではアルミパイプを使用することにします(実は、その方が丈夫で製作も簡単なのです)。
小物類を続けます。キットのフェンダーミラー(写真左)のステーを切り取り、本体部分を丸く薄く削ります。
ステーを金属線で製作、右端は同様にステーを金属に置き換えたルームミラーです。
バンパー同様、ミラー本体はステーも含めてダークステンレスシルバーで塗装し、鏡面にはミラーシールを貼り付けます。
ナンバープレートはキットのものを薄く加工し、自家製デカールのナンバーを貼り付けました。ただし、表紙絵ではプレートがキャラに隠れてナンバーが分からないので、ハセガワのキットと同じ「絶07」としましたが・・・、ちなみにハセガワのスバル360は黄色です。
右のフェンダーミラーに掛かっている白い花輪(花冠)は、極細のボールチェーンを加工して塗装したものです。
さて、少し長くなりましたので、今回はここまで。次回は内装、シャーシなどの加工を紹介してスバル360の完成とします。
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