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2023年5月

2023年5月28日 (日)

日産フェアレディZ(RZ34) (アオシマ 1/32) その3・足回り(ブレーキディスク、キャリパー)の製作

このキットでは、ホイール奥にあるブレーキディスク・キャリパーが、シャーシ裏面のモールド同様、潔くオミットされています。もちろんフェアレディZに限らず楽プラ全てがそうであり、入門キットでもあるゆえに致し方ないでしょう。文句を言うつもりは毛頭ありません。

ただ、この新型Zに関しては、ホイールの形状もあって、中に何もないのが特に目立っています。裏を返せば、ブレーキ類を製作すれば、それらがより引き立つということです。

前置きが長くなりましたが、まずはブレーキディスクから。当初は円盤状にカットしたミラーフィニッシュでも貼ろうかと考えたのですが、位置決めや修正が難しそうだったのでやめ、これを使うことにしました。外径12mmの平ワッシャーです。実物の径が380mmほどのようで、380÷3211.875となり、ほぼピッタリです。
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次に、キャリパーですが、当初はタミヤ1/24などを参考に、純正の赤いタイプをプラ板で製作するつもりでした。ところが、ネットで探ってみると、昨年12月の、これまた北米でスパイショットされた開発中と言われる「RZ34 NISMO」の記事を見つけ、同車には、GT-RR35NISMOと同じブレンボ製のキャリパーが装着されているとあり、オレンジや黄色に塗装されたものが写真で紹介されています。

そこで思い出したのが、いつか使おうと思って少し前に購入したPLUSALFA製の1/32R35用タイヤホイールセット」です。値段は少し張りますが、ちゃんとブレーキディスク、キャリパーもセットされた3Dプリンター出力による秀作キットです。
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こちらがキャリパーのパーツです。
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ただし、タイヤ、ホイールごと換装するのであれば話は別ですが、ブレーキ類だけをそのまま使用するのは構造的に難しいし、何よりもったいないので、キャリパーの表面部分を複製することにしました。方法は、例によって「シリコーンモールドメーカー」で型取りし、透明レジンを流し込みます。写真の右が複製品で、サフを吹いた状態です。
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キャリパーを黄色に塗装し、ワッシャーのブレーキディスクに貼り付けます。あえて黄色にしたのは、ダークグリーンのボディカラーに合うと思ったからです。写真では、キャリパーのスミ入れは少しくどすぎるようにも見えますが、現物は長さ1cm程度の小さなパーツゆえに、何もしないとモールドがほとんど見分けられません。
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ブレーキディスク・キャリパーをタイヤの内部に取り付け、ホイールを被せます。ご覧のように、ホイールの隙間からよく見えますね。ちなみにタイヤのトレッド面なども、モデル・カーズ誌に紹介されていた方法で処理しました。ただし、トレッドパターンはプラノコでうまく掘れなかったので、Pカッターで掘り直しました。
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次回、シャーシと内装を製作して完成です。

2023年5月21日 (日)

日産フェアレディZ(RZ34) (アオシマ 1/32) その2・ボディカラーは謎のダークグリーン!?

モデル自体は、静岡ホビーショー・合同作品展で展示しましたようにすでに完成しているのですが、製作記の方はしれっと前回(2月28日)の続きから始めます。写真は、ボディの下地を整え、本塗装を行って仕上げたところです。製作そのものについて特筆すべきことはありませんが、ウインドウの黒セラミック塗装は、付属シールを使うのではなく、モデル・カーズ誌(323号)で紹介されていた方法で塗り分けております。
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肝心のボディカラーですが、ご覧のように、ダークグリーンのモノトーンです。ただし、言うまでもなく、このようなカラーは実車には設定されておりません。
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このカラーに決めた理由は二つです。まず、ご存じの方がどれだけいるのか分かりませんが、昨年5月、アメリカでこのダークグリーン一色のZがスパイショットされ、ネットにアップされました。場所が場所だけに北米仕様と思われますが、いまだ公式発表等がなく、一部にフェイクではないかとも言われております。さすがに画像そのものは貼れませんので、ご関心の向きは「RZ34 ダークグリーン」で検索してみてください。

ともかく、実車に関して真偽の程は定かではありませんが、「実はダークグリーンのZが日本にも存在した」という架空の設定で、“サンニイ”の情景製作を目論んだ、ということです。

もう一つの理由は、昨年11月の名古屋オー集の報告でもご紹介したRydellさんの手による古河模型1/24のフェアレディZの存在で、これをオマージュした、ということです。
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濃い色ということもあり、いつもより若干念入りに研ぎ出しました。写真は、ゴッドハンドの「神ヤス」の10000番で磨いた直後でコンパウンドがけの前の段階ですが、すでにこれだけ映り込みます。さすがは「神」の名前通りの性能ですね。
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冒頭3枚の写真のように、いつもの撮影場所では今一つツヤ感が分かりにくいので、屋外に持ち出して撮ってみました。
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あと、ボディ関係で補足しておきますと、バックミラーについて、イカヅチイエローなどのツートーンカラーでは黒一色ですが、バーガンディーなどモノトーンカラーの場合はミラー本体の上半分がボディと同色となりますので、本モデルもそれに準じて仕上げております。

次回、足回り等の加工を紹介します。

2023年5月20日 (土)

第61回 静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展 最終回

早いもので、合同作品展から早や1週間が過ぎました。繰り返し述べておりますように、今回の静岡行きでは、作品展への出展参加に加え、もう一つ果たしたいことがありました。

それは、このブルマァクのトリプルファイターの完成品を、キットをご提供いただいた「模型探偵団」の明石小五郎さんにお渡しすることです。もう少し前から考えていたことなのですが、新型コロナ禍で模型イベントが流れたり、自身の都合が付かなかったりで、ようやく実現に漕ぎつけたというわけです。
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(写真は明石さんブログから借用)

このキットが私の手元に来た経緯や製作記については、本ブログの過去記事をご参照ください。 

https://ikomanian.cocolog-nifty.com/blog/cat24190721/index.html

トリプルファイターを明石さんにお返ししようと思った理由は、ひとえにこのような貴重なものを私が独占しているより、明石さんの活発な活動を通じて多くの人に見ていただいた方がよいと考えたからです。
さらに、望外の喜びだったのは、明石さんの手によってオーバーホールされ、元々のゼンマイ不調を直していただき、完璧に歩行できるようになったことです。
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(写真は明石さんブログから借用)

この辺り、明石さんのブログ“「模型探偵団」明石小五郎の昭和のプラモデル”で詳しくレポートされておりますので、どうぞご覧ください。歩行する動画もあります。 

https://ameblo.jp/akasikogorou/entry-12803183930.html

さらに今回、明石さんからこのような古いキットを頂戴しました。正直なところメーカーもよく知らないのですが、貴重なものであることは分かります。それを2個同じものをいただいたということは、1個は組み立てて完成させよ、ということだと勝手に理解しております。
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というわけで、静岡ホビーショーの報告はこれで終了します。毎回、イベントに行くと何か記念になるものを買って帰るのですが、今回はいかにも「ホビーショー限定」というようなものを見つけることができませんでした。その代わりというわけではありませんが、ひとつはホビーショーに連動したチャリティーイベントに参加してアクリルスタンド(写真左)を獲得。JR静岡駅に実際にある公衆電話のプラモニュメントをあしらったものです。もうひとつは、ファィンモールドの五式犬のキットです。
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でも、やはり最高の記念品は、出展参加の証であるピンバッチ。昨年に続いて2個目ですが、これからも増やしてゆきたいと思っています。
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2023年5月18日 (木)

第61回 静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展 その3

あらためて会場で撮影した写真を見返すと、すばらしい作品が多すぎて、当たり前ですが、すべてを紹介するなど無理です。なので、あと一つ二つで切り上げ、最後に自身の展示を紹介して終わりたいと思います。

タミヤ1/24のフェアレディZ(RZ34)はさすがに人気があり、結構な数が展示されていましたが、イカヅチイエローなどの2トーンカラーに仕上げたものが多かった中、モノトーンカラーのバーガンディーという選択が憎いですね。
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ボディプロポーションが徹底的に改修されたアオシマ1/24のマッハ号。マッシブさがより強調されており、(写真には写っておりませんが)傍らに置かれたキットのオリジナルボディと比べると、もはや別物といってよいほどです。
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「VUIA 1906年」というこの機体、1/48でフルスクラッチされたものです。昨年の展示会の報告でも紹介させていただいた複葉機メインのクラブ、フライング・ワイヤーさんのメンバーの方が製作されたものです。
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翼は、真鍮線の骨組みに、和紙を貼って羽布を再現しており、実感たっぷりです。
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こちらも同会のメンバーの方によるもので、懐かしのレベル・タカラ時代の古いキットを見事に完成させたものです。当時のパッケージと組み合わせるという展示方法は、私も大好きです。
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最後に、自身の展示はこんな感じです。「ぜっしゃか!」1巻~3巻表紙の情景と、スバル360、スバル・マイアのカタログ表紙の情景、それに情景化が間に合わずに車両単品で展示したアオシマ1/32のフェアレディZ(RZ34)です。
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ようやく完成した「スバル・マイア カタロク表紙の情景」は、何とかか今回の展示に間に合ったというところです。展示に際し、写真を加工した急ごしらえの背景を付けてみました。
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ついでに、スバル360のほうにも。
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で、こちらですが、右は謎カラーのフェアレディZ(RZ34)です。ぜっしゃか!2巻表紙の情景の横に置いたのは、新旧Zが並ぶと面白いかな、と思ったからですが、RZ34の方は、近日中に本ブログで紹介させていただきます。
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展示内容の紹介は今回で終了ですが、次回、その1の冒頭で述べた「今回の静岡ホビーショー行きのもう一つの目的」とその結果を報告させていただきます。

2023年5月17日 (水)

第61回 静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展 その2

四国オー集の報告の際にも若干触れましたが、今後一層「サンニイ」に注力したいので、今回、意識的にミリタリー以外の1/32(~1/35)の展示作品を探してみました。カーモデルの中心はやはり1/24であり、数はそんなに期待していなかったのですが、いくつか素晴らしい作品を見つけましたので紹介させていただきます。まずは何と言ってもこれです。
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皆さんご存じの松本州平さんの作品で、「ブリティッシュカーオンリー」というタイトルが付いていました。マッチボックス1/32のアストンマーチンなど、個々の車体は模型誌などで紹介されていたと思います。
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細部まで再現されたガレージ、雰囲気も最高です。
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お次は、アオシマ楽プラの新旧フェアレディZを使用し、カタログ写真を再現した情景です。
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で、一見するとこれも同じ写真に見えるかもしれませんが、こちらはタミヤなど1/24のモデルで再現したもので、横に並べられていました。
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前回はリアルに錆びたキャンターを紹介しましたが、このような綺麗な車体もいいですね。
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こちらの使い込まれたキャンターには、何とキャブ前面にジオンのマークが描かれています。後のマツダ三輪トラックも気になりましたが、それにしてもフジミのキャンター、意外と言えば失礼ですが人気ありますね。
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いろんなキャラクターと組み合わせて情景化した楽プラ・フェアレディZのレース仕様車です。1/32というスケールは、情景に向いているということが実感できます。
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そして、今回の展示会で私が最も衝撃を受けたのがこちら、銅板、真鍮板・線などでフルスクラッチされた1/35のドラムセットの作品群です。ドラムは言わずもがな、ウッドの展示ベースが本当に素晴らしい。私が存じ上げなかっただけで、作者のHさんはミニチュア・ドラム・ビルダーとして著名な方です。
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Hさんが製作された1/35のパリ・ダカ仕様のバイクで、もちろんフルスクラッチです。そろそろ私もバイクを製作したいなと思ってしげしげと眺めていたら、ケースから取り出してご説明いただきました。
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こちらはHさんをはじめ、様々なメディアで活躍されている方々が集まって出展しているテーブルとのことで、よく見ると見覚えのある作品(左下の辺り)が・・・。ガレージ24さんのテーブルにSさんの姿が見えなかった理由が分かりました。ほどなくこちらで再会させていただきました。 
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次回に続きます。

2023年5月16日 (火)

第61回 静岡ホビーショー・モデラーズクラブ合同作品展 その1

昨年に引き続き、今年も5月13、14日の両日、「サンニイ情景友の会」の一員として静岡ホビーショー・合同作品展に出展させていただきました。自身の展示作品については、今回の静岡ホビーショー行きのもう一つの目的と合わせ、最後に紹介させていただきます。
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まずはメンバーの作品から。上段は、当会の看板ともいうべき加藤さんの郷愁を誘う情景作品群で、絶えず見学者の注目を集めていました。
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松岡会長の新作は今年も建機です。フォークグラップルを装着した日立建機の油圧ショベルが廃屋を解体している情景ですが、
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その廃屋というのが、10年位前まで名古屋市の堀川沿いに実在したものだそうで、写真とともに展示されました。
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「いまだ現役」というタイトルが付いた2台のトラックとフォークリフトの作品は、Cap Takayaさん作。(13日のみのご参加ということで、14日に撮影した上の全体写真には写っておりません。)
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懐かしのキャンターとさらに古いマツダT2000ですが、錆具合がたまりませんね。
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さて、次は本ブログで恒例となったTDMC・T会長のアバルト・トランスポーターの進捗報告です。おや、見た目は前回(名古屋オー集)とほとんど同じようですが・・・
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キャビン内部に目をやると、インパネ、ステアリングホイール、シートなどの内装が製作されていました。新しい資料を入手されたとのことで、次はいよいよエンジンだそうです。
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N.O.S.さんのテーブルでは、私は全くその存在を覚えていないのですが、ニチモから80年代初頭に発売されたという「スーパージャンクビークルICブッシュマンの大冒険」シリーズが5点も並んでいました。
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クラブ初の共通テーマによる展示だそうですが、いかにもN.O.S.さんらしいですね。
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本日はここまで、次回に続きます。

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