スバル・マイア(61年型・スバル450輸出仕様)カタログ表紙の情景 (アリイ1/32改造) その1・プロローグ
10月に入って残暑も和らぎ、すっかり秋めいてきました。模型製作の方はというと、本ブログの更新ともども、相変わらずのスローペースですが、一方ですでに完成し、展示会等でお披露目した作品もありますので、これからしばらくはそれらの製作記をアップして行きたいと思います。
第1弾は、このスバル・マイアのカタログ表紙を再現した情景(ヴィネット)です。輸出用ということで、当時の外国人の日本に対するイメージを意識してのことでしょうか、モデルの女性が和装なのが印象的です。
こちらが作品です。展示会では、背景写真を組み合わせたものを見ていただきましたが、その状態の完成品は本編の最後であらためて紹介させていただきます。
ところで、このスバル・マイアですが、とにかく謎の多い車です。ウィキペディアの説明では、「スバル360の排気量を拡大したスバル450を発売した際の海外向け輸出名」とあります。私も、単純にスバル450を輸出するために左ハンドル仕様にしたものがマイアだと理解していました。
ただ、ノスタルジックヒーロー別冊「スバル360大全」では、英文のみならずロシア語のカタログまで存在したにも関わらず、数台の試作車を除いて輸出された実態がないとのこと。さらには、新開発の450のエンジンでの輸出は時期尚早ということで、国内向けのスバル450に転用されたのではないか、としているのです。
すなわち、まずはスバル450が開発、製造され、それを輸出用に左ハンドルにしてマイアが誕生したのではなく、先に輸出目的のマイアの開発が進められたものの、何らかの理由で本格的な輸出を断念したことで、国内向けのスバル450が生まれたのでは、ということです。
もちろん私ごときには、マイアが先か、450が先かなどの真実は分かりませんが、今回の製作を通じて、この両車、単に左右のハンドル違いだけでなく、細部が異なることも発見しましたので、次回以降、説明させていただきます。
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