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2024年3月

2024年3月29日 (金)

オートモデラーの集い in 四国 (2024) 最終回

今回で展示作品の紹介は最後です。

スーパーカーブーム世代としては、やはりこの2台を外すことはできません。フジミ1/24のロータス・ヨーロッパとフェラーリ・ディノ246GTで、ご存じ「サーキットの狼」の劇中車仕様です。
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主人公・風吹裕矢が駆るロータスについては、もはや説明不要でしょうが、
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沖田のディノのフロントフードに供えられた花束の意味は、原作を読んでいないと分からないかもしれませんね。
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劇中車と言えば、ウルトラマンなどに登場したこれらもそうですが、スケールは近年私も注力しているサンニイ(1/32)ということで、非常に興味をそそられた4台です。
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1台ずつ見て行きましょう。まずは、「ウルトラマンA」に登場したタックパンサーで、実車のベース車両はコロナマークⅡですが、こちらはアリイ(マイクロエース)1/32のギャランGTOから改造されたものです。(もう少し下から正面を撮影しておけば良かったと反省・・・)
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「帰ってきたウルトラマン」に登場したマットビハイクルと言えば、コスモスポーツがベースの有名な劇中車ですが、一体何のキットを改造したのだろうと思っていたら、案の定フルスクラッチでした。
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「ウルトラセブン」のポインターも、1/24ではフジミのキットがありますが、こちらは1/32でフルスクラッチされたものです。フジミのキットを参考にされたかは定かではありませんが、いずれにせよ、この複雑な造形を再現するのは難しかっただろうと察します。
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私自身、内心穏やかでないのが、このスカイラインスポーツで、アリイ1/32のプリンスグロリア(オープン)を改造して製作されたものです。「ウルトラQ」に登場した車らしいのですが、そんなことはどうでもよく、実は私もこの改造を目論んでいたのです。いやぁ、先を越されちゃいました(泣)。
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以上、私の独断で気になった作品を紹介させていただきました。最後に自身の展示内容について触れておきます。残念ながら、これまでとあまり代わり映えはしませんが、スバル・マイアの情景の完成した姿は、四国では初披露です。また、今回もN.O.S.さんの横に紛れて展示させていただきました。
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Rydellさんから託された例のヨーデル1/24のロータス・ヨーロッパも、ロータス47への改造途中の状態で展示しました。進捗ですが、リアのエンジンフード上に「シュノーケル」と称されるエアスクープが付きました。
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これにて本編を終了させていただきます。今回も多くの参加者の方々とお話ができて良かったです。皆様、本当にありがとうございました。また、このような機会をご提供いただきました主催者各位に感謝申し上げます。ちなみに、来年は3月30日(日)に開催との発表が当日ありましたので、合わせてご報告いたします。

2024年3月28日 (木)

オートモデラーの集い in 四国 (2024) その4

今回はまず、サンニイ(1/32)などとは対極のビッグスケールからご紹介します。会場で圧倒的な存在感を放っていたレベル1/8の79年式ファイヤーバード トランザムで、定番のブラックカラーではなく、渋いメタリックグリーンというのが、これまた新鮮です。
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実車さながらの精密なエンジンも、ビッグスケールの見所です。
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こちらは大きさもさることながら、驚愕と言う言葉がふさわしいエレール/旧 グンゼ産業 1/16のシトロエンDS19です。何が驚愕かと言うと、
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驚愕その1、ワイパーやミラー、ドアノブ、さらにはウインドウ周辺のモール類までが、丁寧に磨き上げたアルミ材に置き換えられています。簡単に「置き換え」と言いましたが、パーツの整形やフィッティングなど技術的難易度が非常に高く、おいそれとできるものではありません。
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驚愕その2、このエンジンルームを見てください。精密さはもちろんですが、ヤレ感など、まるで実車です。
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上記のシトロエンと同じ方の作品で、スケールはスタンダードな1/24ですが、タミヤのホンダS600を改造して製作したS360(プロトタイプ)です。
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一見するとベースのエスロクに似ていますが、そもそも軽自動車規格なので全長、全幅のサイズが異なり、内外装とも全くの別物です。もはや改造なんてレベルではなく、フルスクラッチしたと言われても納得しそうです。
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台座には、雰囲気溢れるネームプレートが付いていますが、これもアルミ板から自作されたものです。
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本日最後は、もう完全に私の個人的な好みで、童友社(旧 山田模型)1/24のビュイック スカイホークです。この車のキットについては、旧 日東科学の方が絶対的に出来が良いと思っていたのですが、中々どうして、腕に覚えがある作者の手に掛かれば、ここまでカッコよく仕上がるという見本です。
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エンジンルームは上げ底ですが、丁寧に塗り分けると実感たっぷりです。
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今回はここまで、次回で最後です。

2024年3月27日 (水)

オートモデラーの集い in 四国 (2024) その3

TDMC・T会長は、遂に完成したリトルホイール1/24のベルトーネ・ランチアストラトス・ゼロと、
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AIRFIX(旧 永大)1/24のベルトーネ・フェラーリ308GT4・レインボーという、2台のベルトーネ車を持ち込まれましたが、
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加えて、製作中のこちら、ベルトーネ・アルファロメオ33・カラボも展示されました。今月亡くなったベルトーネの元チーフデザイナー、M ガンディーニ氏への追悼の意を込め、静岡ホビーショーでベルトーネ特集として展示される予定で、それに向け鋭意製作中とのことです。
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こちらは、いつもながらクリーンな作品を展示される模型転倒虫さんのテーブルですが、
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出ました、新作はプリンススカイラインの第2回日本グランプリ出場車で、ご存じ2位入賞の39号車です。
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スカイライン自体、惚れ惚れするような出来ですが、過去に製作された日本GP翌年優勝車のプリンスR380とのツーショットというのが、これまた素晴らしいですね。
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本日最後は、どれも当然のようにドアが開いている坂本さんの作品群です。念のために言っておきますが、元のキットにオープンのギミックなどありません。
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このフォードGT40は初めて拝見させていただきました。よく見るカラーバリエーションと異なり、新鮮です。
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昨年から、某氏の影響で拘っておられるという磨かれた厚手のウッドの展示ベースも、高級感があり作品を引き立てていること間違いなしです。
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次回に続きます。

2024年3月26日 (火)

オートモデラーの集い in 四国 (2024) その2

さて、ここからは私の独断で気になった作品を紹介させていただきます。まずは、前回の冒頭で触れたこの車たちです。
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正体は、元は山田模型の金型で、童友社から「激突・クラッシュカー」として再販された(写真左から)2台のオペル1909年型と、ベンツリムジン1910年型です。あと、フォードの1915年型が揃えばシリーズコンプリートだそうです。
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モーターで自走し、障害物にぶつかると文字通りバラバラになり、乗っているフィギュアまで放り出されるという、今では考えられないようなギミックが付いています。こんなのを作ってくる人と言えば、そう、あの方しかいません、古自動車模型再生工房のRydellさんです。
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こちらもRydellさんの手によるもので、河合商会1/24(?)のフィアット131アバルトラリーです。カラーリングといい、プロポーションから細部の造形といい、キットの素性を考えると見事な仕上げという他ありません。
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以前ご紹介したVWビートルと、手前のボディのみのミニが同シリーズのラインナップのようで、それはいいのですが、何とシャーシが共通だそうです。昭和のキットにはありがちですが、それをここまで真面目に追求できる方は、私の知る限りRydellさんだけです。
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激突・クラッシュカーとフィアットのせいで見落としそうになったのが、この2台のフェアレディ280Z。まずは、永大グリップ1/24で、シャーシや足回り欠品のジャンク品を再生したもの。しかもボディとて無傷ではなくボンドまみれだったそうで、まさに古自動車模型再生工房の面目躍如といったところです。
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もう一台の280Zはアオシマ1/24で、80年代当時、「競技用スペシャル」と称して発売されたもの。40年以上経って、ご自身が小学生の頃にバラバラに刻んでしまったボディとパーツの一部が偶然ジャンク箱から見つかったのがきっかけで、これを再生したとのことです。もはや再生前のひどい状態が想像できないほどの高い完成度ですが、ここまで作り込めるのは、やはり懐かしさや思い入れの強さゆえでしょうか。
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今回は、古自動車模型再生工房・Rydellさんの素晴らしい作品の紹介でお腹一杯となりましたので、続きは次回にて。

2024年3月25日 (月)

オートモデラーの集い in 四国 (2024) その1

3月24日に高松市で開催された「第6回オートモデラーの集い in 四国」に参加させていただきました。当日はあいにくの天気にも関わらず、会場内は大勢の参加者で熱気にあふれていました。
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今回、会場で私が一番気になった作品はこれなのですが、
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毎度、展示会の報告の際に述べていますように、私の紹介作品が偏り過ぎ、ともすれば展示内容について誤解を与えかねないので、初回は全体的な雰囲気などをお伝えできればと考えております。
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各スケールの新旧自動車、バイク、本格的なものからコミカルなものまで、展示内容が多岐に渡っていることを象徴しているようなテーブルです。
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主催者の高松ニッパーズさんの展示です。
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水曜倶楽部さんです。
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N.O.S.さんです。
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他にも、すべてを紹介できませんが、上記でも述べましたように、ありとあらゆるジャンルの「オートモデル」が出展されていたのがお分かりいただけると思います。
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次回から、私が個人的に気になった作品を順次紹介させていただきます。

2024年3月19日 (火)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) 最終回 ・完成

塗装して完成したものがこちらです。
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正直なところキットがキットなだけに、きちんと出来上がるのか一抹の不安もありましたが、ミウラが持つ強烈な個性のおかげで、誰がみてもそれにしか見えないものに仕上がったと思います。
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ボディカラーは黄色のメタリック(正確にはパール)です。
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一連のイッコー製キットの塗装において、レストア・イオタが緑メタ、ミウラJが赤メタとくれば、本作はこれしかないと思いました。理由は、3台並べると・・・言わずもがなですね。
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今回のボディ塗装では、缶スプレー(タミヤのTS-97パールイエロー)を使用しました。
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なぜ缶スプレーかと言うと、うまく説明できないのですが、今回のようなキットの塗装では、お手軽なやり方が何となくふさわしいのでは、と思ったのです。ですので、定番の研ぎ出しも行っておりません。
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缶スプレーを使うのは久しぶりですが、本編でも欠点としてあげた、のっぺりとしたボディが幸いして、塗料をムラなく乗せることができました。
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さらに、この際よい機会だと思い、巷で評判のクレオスの「水性プレミアムトップコート(光沢)」を試してみました。結果、下の黄色塗装も含め、吹きっぱなし、かつ研ぎ出し一切なしでこれぐらいのツヤを出すことができたので、上々と言えるのではないでしょうか。
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展示ベースは、ミウラJの時と同じく、WAVEの「T・ケース(M)」を使用しました。
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ステッカーで製作したネームプレートも、同様にパッケージを模したデザインとしました。
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スーパーカーブーム真っ只中の小学生の頃、イオタのキットの発売が待てず、日東1/28のミウラをイオタに下手くそ改造したことは、ミウラJの製作記でも述べた通りですが、それから半世紀近く経って、今度は逆にイオタをミウラに改造する日が来るとは夢にも思いませんでした。
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本編はひとまずこれで終了です。今週末は「オートモデラーの集いin四国」が開催されますが、本作品も持参して参加させていただく予定です。

2024年3月18日 (月)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) その12 ・ホイールの加工

実は、関西や名古屋のオー集でこの作品を展示した際、参加者の方から一番聞かれたのが、「このホイールは(他キットからの流用でないなら)どうやって作ったのか?」でした。

まず、キットに付属しているホイールがこちらです。おそらくイオタSVRが履いているBBSのスポークホイールを意識したものと思われますが、どうせなら、ナローボディに合うカンパニョーロのマグネシウムホイールだったら良かったのに、と思います。
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ミウラJを製作した際は、さすがにタイヤ、ホイールの大きさなどが根本的に異なるので、市販のキットを活用しましたが、「イッコー製ミウラ」にこだわる本作では、キットのホイールをベースに加工することにします。最初にディスク面のモールドを削り取ります。
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取り出だしたのは、イタレリのイオタのキットに入っているホイールです。もちろんこれをそのまま使用するのではなく、ディスク面を「シリコーンモールドメーカー」で型取りします。
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レジンで複製するのは、あくまでホイールのディスク面だけです。Img_84622

複製したディスク面をホイールに貼り付けますが、径が元のイタレリのものとは違うので、リムとの間に大きな隙間が生じます。
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その隙間にあらためてレジンを流し込み、強引に一体化しました。
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塗装した状態です。凝視すると粗も見えますが、複雑なモールドのおかげであまり目立ちませんね。
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スピンナーもキットのものを使用します。ホイール同様、メッキが施されていますので、これを剥がしました。
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ホイールにスピンナーを取り付け、タイヤをはめて完成です。BBSスポーク風からカンパニョーロ風のホイールに何とか変更することができました。何よりもキットのタイヤをそのまま使えるのが、本作の趣旨からして良かったと思います。
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なお、このタイヤ・ホイールを装着した車高・トレッド調整や、シャーシの加工方法などについては、過去作の「レストア編」と基本的に同じなので、本編では省略させていただきます。ご関心の向きは、こちらをご覧ください。
ランボルギーニ イオタ (イッコー・一光模型 1/24) その10・シャーシの加工 

次回、展示ベースも含めて遂に完成となります。

2024年3月17日 (日)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) その11 ・室内、エンジンの加工

おそらく一般的なキットの製作記であれば、内装からエンジンまで一気に説明するようなことはあり得ないでしょうが、本キットは別です。過去作でも紹介済みですが、このようにバスタブ型の室内とエンジンが一体となっています。
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前方から見ると、本来はガラスで透明な部分が台形状の壁のようになっていて、もし実車なら、後が全く見えないということにもなります。で、この壁をどうするかですが、ミウラJを製作した時と同様、透明プラ板などに置き換えるようなことはせず、潔く取っ払うことにします。
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メーター等のインパネパーツは、それほど悪い出来ではないので、そのまま使用します。
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ただし、メーター類とダッシュボードの段差が大きいので、パテ埋め等で修正します。なお、壁を切り取ったので、これと繋がっているエンジン部分も分離し、室内のみとなります。
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キットのシートは、ヘッドレストが別パーツとなっており、これをシートの背もたれ上部に取り付けるようになっています。
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このままでよいかとも思ったのですが、実車のヘッドレストは、シートではなく背面のフレーム?部分に取り付けられているので、これを再現するために背もたれ上部の窪みを埋め、ヘッドレストのピンもカットし、接着しろとしてプラ板を貼り付けました。
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実際に取り付けると、こんな感じです。
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結局、室内については、ステアリングホイールやシフトレバーなど、すべてキットのパーツを使用するとともに、全く再現されていない内張にも、特に手を加えませんでした。さすがにステアリングホイールぐらい換えた方が良かったのかもしれませんが、一方で、本作で使用しなかったら、永久に日の目を見ることもなさそうなのが不憫で・・・ということです。
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続いて、こちらは切り離されたエンジン部分ですが、リアカウルを開閉可能とでもしない限り、完成後は全くと言ってよいほど見えなくなります。
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したがって、こちらもそのまま使用、あるいは、いっそのことオミットしようかとも思ったのですが、何となく勿体ない気もして、それならばと、こんなものまで作ってしまいました。イオタやミウラJには基本的に装着されていないエアクリーナーボックスです。
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塗装して取り付けた完成写真です。くどいようですが、ボディを被せると、ほとんど見えません。

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次回は、足回りです。

2024年3月16日 (土)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) その10 ・前後グリル等の製作

これがキットに入っているバンパー付のフロントグリルです。このまま使おうかとも思ったのですが、網目やライト類が横一線に平面的に並んでいて、残念ながら実車の形状とはかけ離れています。
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それでも、なるべくキットのパーツを使用したいので、これをベースに手を加えることにしました。両端のフラッシャーはそのままに、内側の角ライトは切り離し、土台にプラ棒を敷いて前に出るように、また、グリルは新設し、モールドとしてメッシュを貼りました。各パーツの仕切り板(実車は棒状?)も設けています。
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フロントカウル開口部のフチの形状なども、このグリルパーツとのフィッティングを行い整えています。写真の赤矢印が元々のフチですが、内側からプラ板を貼り、青矢印のラインになるよう修正しています。
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当該箇所(青丸で囲んだ所)の表面を整えたところです。それにしても、これらパーツとのフィッティングを行っている写真がもっとあれば、このような修正をした理由の説明などが容易になるのに、と撮っていなかったことを反省しています。
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こちらは、その4でも説明しましたが、ハセガワのパーツを透明レジンで複製したリアのハニカム・グリルです。もちろん100%完璧に適合するわけではないので、この後、プラ板で裏打ちし、リアカウル開口部の造形と合わせ、形状を修正しました。なお、ハセガワのパーツでよく見受けられる穴開け加工などは当然行いません。
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フロントカウル上部のエア・アウトレットに備わるフィンなどは、ハセガワのミウラであれば純正のエッチングパーツでディティールアップするところですが、こちらはプラモデルのパーツ感を出したいので、プラ棒・板で自作です。
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ワイパーも同様にプラ棒で自作です。とにかく、模型製作においては逆説的なアプローチかもしれませんが、今回は精緻に作り込み過ぎないよう留意しました。
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一方で、リアカウル下面に付くマフラーエンドの製作には、断面を楕円形にプレスしたアルミパイプを用いています。これは、より金属感を出したいからとかいうわけではなく、形状がプラ材より安定(固定)するからです。また、カウルとの接着を強固とするために、真鍮線で軸打ちしておきます。
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撮影、保存した製作中の写真を確認したところ、おそらく今回で外装パーツは終了です。次回は、内装関係に移ります。

2024年3月15日 (金)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) その9 ・前後ライトの製作

ミウラのヘッドライトと言えば、SVは別として、いわゆる「睫毛」が特徴的ですよね。そんな重要な部分にも関わらず、当時のキットは割と大雑把で、写真はオオタキの1/24ですが、同社に限らずこのような縦ラインがモールドされた楕円形のパーツ1枚で再現されたものが多かったように思います。しかも、ライトレンズは真円(まんまる)です。
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イッコー模型がミウラのキットを発売していたなら、上記と同じようなパーツであっても何ら不思議ではありません。ただ、仮にそうだとしても、ここはモデラー側が手を加えるだろうと勝手に解釈して製作したのがこちらです。フィンは、プラ棒で一本一本再現しましたが、ライト内部の機構などは、さすがに他のディティールとのバランスを考慮してオミットしました。
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ライトレンズは、まず楕円形にカットした透明プラ板に縦筋を罫書き、周囲を金属線で囲みます。なお、写真のものは試作品で、実際はもう少し太い金属線を使用しています。
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この上から透明レジンをコーティングして、ライトレンズに厚みを増しました。
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「睫毛」パーツとレンズを組み合わせた製作中の写真を撮り忘れたので、いきなり完成品のヘッドライト部分をご覧いただきます。
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続いてテールライトに移ります。ミウラJの時は、すべてプラ板で製作したのですが、今回はガワのみ自作し、ライトレンズをイタレリのイオタから持ってきました。例の旧日東のリバイバルキットですが、不要パーツとしてミウラのライトレンズが入っていたからです。ちなみに、ヘッドライトのレンズもあったのですが、こちらは真円なので使用できませんでした。
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テールライトの塗装、装着状態は、最後の完成品で見ていただくことにします。なお、念のために申し添えますと、今回のライトや、次回予定しているグリル等、これら外装パーツ類の紹介がボディの後になっていますが、実際の製作はフィッティング調整しながらボディの加工と同時並行で進めております。

2024年3月12日 (火)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) その8 ・サイドシルの加工

このキットでは、ボディ側面の下にあるサイドシルがシャーシと一体になっています。
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実車のサイドシルのカラーはゴールドやシルバーが多いので、塗装のしやすさを考慮すると、ボディと別になっているのはありがたいとも言えます。
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しかしこのキットの場合、サイドシル自体が外側に出過ぎているだけでなく、その上部に付く2本の爪の存在が厄介なのです。ボディをシャーシに合体させる際、左右のどちらかをきっちり被せると、その反対側はこのように爪に引っ掛かってしまいます。
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もちろん、素材がプラなのでそのまま押し込めば済むのですが、その分、ボディサイドが広がってしまうことになるのです。写真では少し分かりにくいかもしれませんが。
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ちなみにハセガワのミウラは、サイドシルがボディと一体成型ですが、下の方に綺麗に絞り込まれています。
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ミウラJを製作した時は、そもそもサイドシルの形が違うこともあり、爪をカットするなどして処理したのですが、今回はシャーシから切り離して、ボディ側に取り付けることにしました。
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上記の元の写真と比べると、サイドシルが内側に傾き、かなり絞り込まれているのが分かるかと思います。
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今回でボディの加工は、ほぼ終了です。この後、サフを吹いて仕上げて行くのですが、その前に、これまでの加工箇所が分かるよう、あらためてボディ全体の写真をあげておきます。イッコーらしさを残すため、基本的なプロポーションは触っていないというのがお分かりいただけるかと思います。
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次回は、ライトなど外装小物類の製作です。

2024年3月11日 (月)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) その7 ・ドア後部側面のエア・インテーク等の加工

続いてドア周りの加工ですが、省略されているサイドウインドウ上辺のサッシをプラ棒で追加するとともに、ピラー上のモールドが甘いので、しっかりと彫り直しておきます。
〇加工前
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〇加工後
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イオタにはない後部側面のエア・インテーク前のフィン付カバーを製作します。ハセガワ製であれば、ここはエッチングのディティールアップパーツが活躍するところですが、当然こちらはプラです。
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次回は、キットではシャーシ側についているサイドシルの加工です。

2024年3月10日 (日)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) その6 ・リアカウルの加工 ③リアウインドウ、トランクの修正

ここで、その1で触れた「大きな間違い」について説明します。まず、もう一度ハセガワのミウラ(写真右)と並べた写真ですが、リアウインドウ(シェード)とトランクの大きさの違いが見て取れます。
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ご察しの通り、今回の製作ではハセガワ製ミウラを大いに参考にしました。それで、ウインドウの縦方向の長さがあまりにも違い過ぎるので、何かおかしいなあと思い、あらためて確認すると、ウインドウの短さに合わせるかのように、シェードが1枚足りないことが判明したのです。実車は6枚で、もちろんハセガワ製もそうなのですが、上記写真のようにシェードが別パーツとなっていることから、最初の比較の段階では気付かなかったのです。
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この点について、前作のミウラJを製作した際は完全に見落としてしまったのですが、今さらどうしようもありません。気を取り直し、本作の修正に掛かります。まずはウインドウの下方をシェード1枚分カットするともに、必然的に位置が後ろに下がるトランクの上辺ラインを彫り直します。これで少しはトランクの面積も小さくなってくれます。
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プラ板で製作したシェードを取り付けます。シェード両端の形状については、それが正確かどうかより、既存の5枚に似せ、1枚だけ取って付けたようにならないよう留意したつもりです。もっとも、既存の5枚ですら多少のバラツキがあるのは、これぞイッコー・クオリティなので見て見ぬふりをします(笑)
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それにしても、繰り返しになりますが、第一弾のレストア編はともかく、ミウラJを製作した時に気付いていればと、かえすがえすも残念でなりません。

次回は、ドア後部のエア・インテークのフィンなどの追加工作です。

2024年3月 9日 (土)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) その5 ・リアカウルの加工 ②リアエンド等

手始めに、カウル後端のガタつきを修正します。この写真で見る以上に、左右でフェンダーの端の長さが異なるなど、かなり乱れています。
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フチに極細のプラ棒を貼り、左右の長さを整えつつ、パテを盛って上下両面となじませます。一部、黒いシミのようになっている箇所は、本作製作時にウェーブの「黒い瞬間接着剤」をパテとして使っていたからです。
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いきなりですが、リアエンドの修正がほぼ完了した写真です。
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テールライトの基部は、上辺が湾曲した初期のタイプのライトが収まるように修正し、不要なイオタ特有のアウトレットも埋めて消しました。また、トランクのスジ彫りが省略されているので追加しています。
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開口部下面は、フロントカウル下部の修正方法と同じように、プラ棒・板を積層して大まかな造形をした後、パテで表面を整えました。一応、ダミーマフラーが付く部分の窪みも再現しております。開口部内のプラ棒は、グリルパーツの接着しろとして付けているものです。
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リア側面のアウトレットも不要となりますので、パテで埋めて消すのは当然なのですが、前回確認したように、この辺り一帯は押し潰されたかの如くへこんでいますので、下面からスムーズに連続する形で、相当程度膨らませています。
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次回も引き続きリアカウルで、上面の加工です。

2024年3月 7日 (木)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) その4 ・リアカウルの加工 ①形状の確認等

続いてリアカウルの加工に移りますが、その前にあらためて形状を確認しておきます。
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リアエンドを正面から見たところです。その1で説明しましたように、下部が絞り込まれたような変な形をしています。
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裏返すと、もっとよく分かると思いますが、まるで左右から圧力が加わって、そのせいで下面が弧を描いたように浮き、真ん中が膨らんだ感じですね。
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その膨らんでいる箇所には、シャーシ後端の爪と合体させるための穴があるので、むやみやたらにこの部分を削るわけにも行きません。
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ところで、ご存じの通りミウラのリアエンド下方の開口部には、ハニカム状のグリルが装着されていますが、イオタである本キットには、当然そんなパーツはありません。ちなみに本キットに付属する開口部の中を再現したパーツはこちらです。
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仮組みすると、こうなります。マフラーが顔を出すだけでなく、内部にサスがありますよ、ということですね。
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したがって、この開口部を被うグリルについては、何とかして自作するか、あるいは他のミウラのキットから拝借するかということになりますが、いずれにしても見当をつけるために真っ先に用意したのがこれです。
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お分かりかと思いますが、その1で比較したハセガワ製ミウラのグリルです。
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それで、まさかこの出来の良いハセガワのパーツが本キットに合うはずなどない、と思いつつ当てはめてみたら、これが何と完全とまでは言えませんが、ピッタリ合うではないですか。まるで奇跡です
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これまで見てきたように、おかしい所だらけの本キットですが、このグリル開口部の縮小サイズだけは正確なのでしょうか。もちろんハセガワ製が100%正しいという前提ですが。
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というわけで、このハセガワのパーツをそのまま使おうかとも考えたのですが、やっぱり勿体ないので、「シリコーンモールドメーカー」で型取りし、レジンで複製することにしました。
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本日はここまで。以上をふまえ、次回は実際にカウルそのものを加工して行きます。

2024年3月 5日 (火)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) その3 ・フロントカウル上部~サイドの加工

言わずもがなですが、ミウラP400の特徴で、かつイオタとの最大の相違点は、「睫毛」の付いたライト周りの形状です。キットのライト部分は、イオタのライトカバーに合わせて楕円形に大きくカットされています。そこで、ライト内側パーツを取り付けた上で、段差を埋めるようにフチに沿ってプラ棒を接着し、少し楕円が小ぶりになるよう加工しました。フチも内側に緩やかな傾斜をつけるなど整えましが、内部の造形は、ライトを装着すれば全く見えなくなるので適当です。
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カウル上面のエア・アウトレットは、形状そのものがおかしいのですが、上辺内側のリベットや、余分なプレスラインを消すに止めました。フィラーキャップも消去しておきます。
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両サイドのエア・アウトレットも不要となりますので、プラ板、パテで埋めます。アウトレットの周囲は相当ヒケているので、合わせて修正しておきます。
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細かい所ですが、今回の3作目にして、初めてカウルとドアの分割ラインが間違っていることに気付きました。プラ棒で塞いだ部分が元のラインで、矢印で示している箇所がスジ彫で追加した修正ラインです。
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次回は、最も大掛かりな修正を要したリアカウルです。

2024年3月 4日 (月)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) その2 ・フロントカウル下部の加工

イオタの特徴であるチンスポイラーは、他の多くのメーカーのキットと異なり、フロントカウルと一体成型です。
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ミウラとするために、当然これをカットするのですが・・・・
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さすがはイッコー製、それだけでは許してくれません。スポイラーの跡に沿うような形で窪みが生じております。
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真横から見るとこんな感じです。ひどい窪み方ですが、元はスポイラーの陰で見えなかったというわけです。
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しかも、この窪みを単純に埋めるだけでおしまい、というわけには行きません。これまたスポイラーのおかげで目立たなかっただけですが、ノーズ下部の厚さがそもそも不足しており、エア・インテークすら再現されていません。これらについては、前回のミウラJを製作した際にも指摘し、加工を施したのですが、今回も同様に修正します。私の場合、いきなりパテなどを盛って造形というのが苦手なので、まずはプラ棒・板を積層して粗方の形を作ります。
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その上からエポキシパテを盛って表面を整えます。エア・インテークは、ミウラJ同様、あえてモールド風に仕上げ、貫通させません。
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正面から見たところです。なお、バンパー・グリルの開口部、特にフチの部分は、それらを製作した際に、フィッティングと合わせて微修正します。
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次回は、ライト周りなど、引き続きフロントカウルの加工です。

2024年3月 3日 (日)

ランボルギーニ ミウラ P400 (イッコー模型 1/24 イオタ改造) その1 ・ボディのレビュー

まずはボディの整形・加工から始めますが、
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その前に、全体的な特徴、と言えば聞こえが良いですが、要はこのボディのおかしな所を指摘しておきます。過去の製作記でもルーフの幅が狭過ぎるなど、種々述べておりますが、単体では分かりにくいので、今回は決定版たるハセガワのミウラ(写真右、以下同じ)と見比べてみました。もちろん単純に比較するのは酷である、というのは承知の上です。なお、リアフェンダーの張り出し具合が大きく異なりますが、これはハセガワの方は「SV」だからです。
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前から見ると、イッコーの方はルーフの幅と相まって、フロントウインドウが上方に向かうほど狭くなっているのが分かりますね。必然的にピラーの形状も異なり、極端に言うと、「八」」の字形をしています。フロントカウル上面も、イッコーの方がのっぺりしていますが、モーターライズゆえに、内側(シャーシ)に電池ボックスを置いたことが原因だと思われます。
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フェンダーの張り出しはともかく、リアウインドウ(シェード)とトランクの大きさ、バランスが根本的に異なります。リアカウル自体もイッコーの方が少し短いようです。(実は、ここでは発見できなかった大きな間違いが後で見つかるのですが、それは後日にて。)
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リアカウル下端の形状を見ると、ダミーマフラーの窪みをも備えた実車さながらのカーブを描いているハセガワに比べ、イッコーの方は何か絞り込んだような逆凸型の変な形をしています。
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以上、概観しましたが、模型製作のセオリーとして実物にできるだけ近づけようとする一方で、いかにイッコー模型の製品らしさ、特徴を残すかというのが今回の製作の肝です。

次回は、フロントカウルの加工です。

2024年3月 1日 (金)

年が明けて、早や2か月・・・・いよいよ再開です。

早いもので、年が明けて丸2か月が経ちました。今年は正月早々から「おめでとうございます」などととても言えるような気分ではなく、思うところは色々ありますが、まずは被災地の一日も早い復旧、復興を願うばかりです。

自身と言えば、年末から年始にかけて購入したキットもそれなりにありますし、多少は手も動かしていて、模型との関わりが全くなかったわけもないので、そろそろブログの方も再開せねばと思っておりました。これ以上更新を怠ると、知己の方々に余計な心配をかけることにもなりかねませんし。

ということで、まずは昨年末に予告しましたように、作品としては既に完成しているイッコー模型・ランボルギーニ イオタ改造のミウラP400の製作記を始めます。今回使用したキットはこれです。
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このキットに関しては、過去の「レストア編」や「ミウラJ編」において、製作過程のみならず、発売時期によるバリエーション違いや、何より「日本初(ということは事実上、世界初)のイオタのキット」であることも合わせて説明しました。出来こそイマイチですが、初のキットである点だけは強調しておきたかったのです。
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この時期、数多くのメーカーがミウラとイオタの両方のキットを製品化しましたが、ニチモやマルイなどイオタのみの発売に終わったメーカーがいくつかあり、イッコー模型もその一つです。箱横で紹介されているラインナップを見ても、そうそうたる車が並びますが、ミウラはありません。
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当時のスーパーカー少年にとって、イオタがいかに特別な存在であったかを物語っているとも言えますが、あえてそれに抗うがごとく「もしイッコー模型がミウラのキットを発売していたら」というのが、今回の製作の基本コンセプトです。「ミウラJ編」の締め括りで述べた「原点回帰」とは、イオタの元になったミウラを製作するということに他ならないのです。

次回から、具体的な製作過程を説明して行きます。

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