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2024年8月

2024年8月31日 (土)

第10回 関西オートモデラーの集い 最終回

最終回は、私の大好物である「昭和の車」の「昭和の模型」です。

懐かしいニチモ1/20VWバギーです。小学生の頃に私も製作した記憶がありますが、こんなにカッコ良かったのですね。
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こちらは、言わずと知れた童友社の復刻シリーズの面々で、元は山田模型です。
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まずは、コスモクーペAPとサニーエクセレントの2台。素性を知らないと気が付かないかもしれませんが、どちらも元のキットの良さを生かしながら、簡単には見抜けないほどの巧みな修正が施された凄い作品です。
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ローレルHTの方はオリジナルに拘らず、徹底的にカスタムするというスタイルで、作者の方のセンスの良さ、技量の高さがうかがい知れる本当に素晴らしい作品です。
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最後は、「昭和懐かし模型堂」を自称されるurasanさんの作品を紹介して終わりたいと思います。まずは、ニチモ1/24のマセラティ ボラです。
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リアウインドウから覗くエンジンなども、必要にして十分なほどに作り込まれています。
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しかし、本当に嬉しいのは、ご覧のようにモーターライズで実際に走るように製作されていることです。これぞまさに昭和の自動車模型です。
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他にも、こちらの日東科学1/28のランボルギーニ イオタはもちろんのこと、
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フルパカキットのアオシマ1/20のランボルギーニ イオタさえも走行可能です。おまけにこちらはライトが点灯するよう改造されています。
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極めつけは、このホンダCB750の4サイクル・4気筒エンジンで、ミニクラフト製の1/3モデルですが、元は1970年代の学研のキットを再販したものだそうです。
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キックペダルがスイッチになっていて、これを入れるとカムやピストンが動き、プラグが点灯してシリンダー内の爆発を再現するというもので、見ていて本当に楽しかったのですが、これほどスムーズに動かせるには相当調整が必要だったことと思います。
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以上で紹介は終わりです。ちなみに、自身の展示内容はこちらで、今回もN.O.S.さんの横にしれっと置かせていただきました。
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新作の完成品がないという情けない状況だったので、旧作ではありますが、しばらく人目に触れていないミニ・レコルトモンツァを担ぎ出してお茶を濁しました。
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最後に、毎度申し上げていることですが、本イベントはモデラー同士が直接会える絶好の機会であり、主催者の方々には感謝いたしますとともに、運営は大変かと思いますが、これからも続けていただくことをお願いして、本編を終了します。

2024年8月30日 (金)

第10回 関西オートモデラーの集い その3

1日開いてしまいましたが、続きです。

本イベントの主催団体のひとつでもあるN.O.S.さんの展示、今回は少し控えめかな、などと思っていたら・・・
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とんでもないもの(笑)がありました。メンバーのRydellさんの手によるギャランΛ(ラムダ)で、題して「アトラスモデル・オマージュ仕様」です。当時のアトラスモデルの広告に掲載された完成見本が元ネタで、それを令和の世に蘇らせたというわけです。
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ベースキットはアオシマ(旧イマイ)1/24で、今となっては知る人ぞ知るアトラスモデルのオーバーフェンダーセット(BMWタイプ)を使用して仕上げたものですが、当然キットの純正パーツなんかではないので、フィッティングなどは相当大変だったと思われます。
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いつも、「自分はネタだけで勝負」とおっしゃるRydellさんですが、そのネタを見出だす類い稀なセンスと確かな製作技術に裏打ちされると、ご覧のような極上の作品が生み出されるということです。
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飛行機模型の展示会で知り合った大阪レディーバードクラブのオールドハウスさんは、3台の1/32作品を持ち込まれました。いずれも決して簡単なキットではありませんが、カチッとした綺麗な仕上がりは、飛行機と同じです。
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まずは、SWASH DESIGNのモーリス ミニ マイナーです。渋いカラーリングがよく似合っています。
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オールドハウスさんに言わせると、ミニのキットで一番フォルムが良いとのこと、なるほどこのお尻なんかを見ると納得です。
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こちらは、エアフィックスのボンド・バグです。キットはつい最近再販され、私も買いましたが、この完成品は当時のオリジナルを製作したものでしょうか、お聞きするのを忘れました。
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PYRO の’32ピアスアロー・コンバーチブルで、キットは私も持っていますが、完成品は初めて見ました。
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当時のキットよろしく、バラバラのボディを破綻なく組み上げ、クリーンフィニッシュさせているのはさすがです。
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本日の締め括りは、いつも私に製作のモチベーションを与えてくれる模型転倒虫さんの展示です。
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フロントの2台は、いみじくもタミヤの「再販されたてコンビ」ですね。
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今回は新作なしとのことですが、私にとっては、このタミヤ1/24のアルファロメオ・ジュリアスプリントなどは初見で、他の作品同様、転倒虫さんならではの見事な仕上げっぷりです。
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次で最終回です。

2024年8月28日 (水)

第10回 関西オートモデラーの集い その2

「かくのうしきぜんしょうとう」の続きです。

ル・マン仕様のこの2台、めっちゃカッコイイです。「これエエなぁ」とRydellさんとしげしげと眺めていました。
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72年のデ・トマソ パンテーラ Gr.4で、希少なグンゼ1/24のキットをスタジオ27のデカールで仕上げたもの。
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75年のフェラーリ365GT4は、フジミ1/24にルネサンスのトランスキットを組み合わせたものだそうです。
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リトラクタブル・ヘッドライト装着車の特徴として、開閉時の表情の違いなどがあげられると思いますが、それを模型で見事に見せてくれる作品です。
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ライト開閉、点灯を電動で繰り返すギミックが設けられています。
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最後に、今回のテーマ展示で私が一番惹きつけられた作品がこれです。
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コルベア モンザGTで、今はなき永大1/20のキットを完成させたものですが、相当手が加えられていることがうかがえます。
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キットのパッケージを使用した展示台(兼収納ケース?)も、雰囲気が良くて素晴らしいですね。
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以上、今回のテーマ展示の一部でした。
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次回、私自身のお気に入り作品を紹介させていただきます。またあの方がやってくれました。

2024年8月27日 (火)

第10回 関西オートモデラーの集い その1

8月25日、大阪南港ATCで開催された恒例の「関西オートモデラーの集い」に参加させていただきました。今回は記念すべき10回目ということで、例年にも増して盛況だった気がします。新しい出会いや発見があって、本当に楽しいひと時を過ごすことができましたので、その一端を報告、紹介させていただきます。
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まずは、今回の展示テーマ「かくのうしきぜんしょうとう」に沿った作品群です。
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説明不要かと思いますが、リトラクタブル・ヘッドライトを装着した車ばかりを集めたということです。市販車では2004年のコルベットが最後だったそうで、これは私も知りませんでした。
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歴代コルベットが並び、その後方は国産車ですが、あらためて見ると、国産車も結構多いですね。
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トヨタ2000GTとオペルGTが隣り合わせに。この意味が分かる人は、相応の旧車マニアと言えましょうか。
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ポンティアックGTO“The Judge”(左)と、フォードトリノGTです。必ずしも空気抵抗の削減だけがリトラクタブル・ヘッドライトの目的ではないことが分かります。
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ダッジチャージャー・デイトナの、この取って付けたようなフロントノーズのデザインがたまりません。またアメ車模型を作りたくなってきます。
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本日最後は、ランチアストラトスで、雑誌表紙のBOW氏のイラストを模したものです。こういう作品は私も大好きです。
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まだまだ続きます。

2024年8月18日 (日)

GIANNINIにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その4・リアフードの加工等

タイトルを「ジャンニーニ」から「GIANNINI」に変えましたが、特に意味はありません。

さて、この手のフィアットのお約束と言えば、ノーマルとは逆方向にガバっと開いた状態で固定されているリアフードでしょう。実車では、フードを片側3本もしくは2本のステーで支えるのが一般的ですが、ラダー状に組んだアルミ板のステーで支えているような変わり種もあって、これがまたカッコよかったりするのです。今回、製作そのものより、どのタイプにするかの検討に時間を費やしましたが、結局オーソドックスな3本ステーに落ち着きました。

まずは、リアフードの加工から。キットのフードには、完成後も開閉可能とするために、下端にヒンジが設けられています。
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ナンバープレートやナンバー灯は付かないので、キットのこれらパーツを取り付けるための穴を埋める一方、実物のフードに開いている穴を開けておきます。この穴はビスなどで埋められていることが多く、塗装後に虫ピンを挿してその状態を再現するつもりです。開閉用のヒンジも当然カットします。
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ボディ側にも少し加工を。ご覧のように、ルーバーのパネルの下部には何もない状態です。
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ここは、リアフードを閉じれば見えない部分ですが、実車では縁にウエザーストリップが付いたパネルが存在しますので、プラ帯棒で簡単に再現しておきます(赤矢印)。本作はノーマルタイプではないので、ウエザーストリップなどはオミットです。
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ステーの基部や、フードを固定する器具をプラ板で製作し、ボディの所定位置にあらかじめ接着します。
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塗装を考慮すると、このようなパーツは後付けが望ましいのですが、ボディに密着するような精度の高いものを別に分けて製作する自信もありませんので、やむを得ません。なお、上辺の真ん中に接着した小片のプラ板(赤矢印)は、フードを取り付ける際の「接着しろ」で、もちろん実車にはありません。
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裏から見た所です。ベタ着けした上で、プラ棒で裏打ち補強しています。
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この接着しろに両面テープを貼り、フードを乗せてみました。ご覧のように、これだけで十分固定できるので、ステーへの負荷はほとんどかからず、また、完成後の脱落、破損防止にもつながると思います。
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ステーは、0.8ミリ径のアルミパイプを使用し、前述のようにボディ側に接着した基部に現物合わせで長さを調整して製作します。写真は、マスキングゾルで基部に仮接着した状態です。
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なお、フードをステーに固定するストラップ(?)などは、タミヤ1/24のミニ・レーシングに入っていた部品を加工したものです。ミニ・レコルトモンツァを製作した時の余剰パーツが役に立ったというわけです。
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以上、あらためて仮組みした状態がこちらです。件の接着しろなどは、普通に見る角度からは全く見えません。
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もちろん、それぞれ塗装後に接着するので、現時点ではバラしておきます。
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ボディに関しては、後は塗装に向けて粛々と下地処理を行うだけなので、次回以降、エンジンや内装関係に移る予定です。

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