スカイライン・7th 4ドア前期型

2018年6月12日 (火)

7thスカイライン R31 4ドア前期型 (フジミ1/24改造) 最終回

モデルは無事、完成しました。いくつか不満な点はあるものの、前作よりはよくできたと思います。モデルの製作だけであれば、7thスカイライン編は前回で終了となるのですが、最後にこの車の前期型にこだわった理由などを述べておきたいと思います。

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1984年のこと、7thスカイラインがデビューする1年以上前に遡ります。当時、大学に入りたてで右も左も分からなかった頃、学舎内の掲示板に張ってあった1枚のポスターに目が惹きつけられました。

 

自動車、特にスカイラインが好きな人なら誰もが知っている桜井眞一郎さんの講演会を案内するポスターだったのですが、これが、今で言うところの就活セミナー(日産プリンス自動車販売主催)で、掲示板は大学の就職課のものだと知ったのは、参加した後のことです。当日、自分以外の参加者が皆、スーツを着ていて不思議に感じたことを覚えています。今思えば、就職活動には程遠い大学1回生の参加をよく認めてくれたものだと感心します。ともかく、当時は6代目のR30ですが、スカイラインが大好きだった(その理由は別の機会に)私は、生で桜井さんの姿を拝見できることが嬉しくて、周りが見えていなかったのでしょう。

 

(セミナー参加の記念品として頂いたアルバム)

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残念ながら、講演の内容はほとんど覚えていませんが、一つだけ、スカイラインの次期モデルの足回りが画期的なものになる趣旨の話をされたことだけは印象に残っています。1年後に7thスカイラインが登場し、HICAS(四輪操舵システム)の導入を知った時、ああ、このことをおっしゃっておられたのかと思い返したからです。この車は、そんな当時の記憶を懐かしく呼び起こしてくれるのです。

 

(アルバムの中表紙に印刷された桜井眞一郎さんのサイン)

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実際には、桜井さんは7thスカイラインの開発終盤段階で病に倒れられ、後任に託されたということを後々に知りました。ということは、時期的に私が聴かせていただいた講演会の直後に倒れられたということになるでしょうか。もちろん、その後、回復されてオーテックジャパンの初代社長に就任するなど、ご活躍されたのは周知の通りです。

 

今は亡き桜井眞一郎さんに想いを寄せて、7thスカイライン編を終わります。

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2018年6月 9日 (土)

7thスカイライン R31 4ドア前期型 (フジミ1/24改造) その16

展示・保存ケースはタミヤのディスプレイケースを使用しました。

ベースにタミヤの「情景シート(石畳B)」を貼りました。地面を石畳としたのは、当時の広告写真のイメージを再現したかったからです。

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当時の実車広告。

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ネームプレートは、A-oneの「手作りステッカー・メタリックシルバータイプ」を使用して製作しました。直接ベースに貼ってもよかったのですが、板の感じを出すために0.4ミリ厚の透明プラ板に貼り、また、そのままではツヤがあり過ぎだったので、上からツヤ消しクリアーを吹いております。

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当初、ネームプレートには、オーソドックスに車名の「GTパサージュ・ツインカム24Vターボ」などを入れるつもりでしたが、シンプルに「7thスカイライン」としました。当時のカタログコピー「都市工学」の文言と合わせ、実車カタログからスキャンしたものをステッカー地に印刷しました。

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2018年6月 7日 (木)

7thスカイライン R31 4ドア前期型 (フジミ1/24改造) その15・完成

ここしばらくミニ・レコルトモンツァを紹介しておりましたが、先のスカイラインがようやく完成しましたので、再びスカイラインに戻ります。

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ウインドウのメッキモール類は、ハセガワのミラーフィニッシュを貼っています。前後バンパーから左右を取り囲むモールは、「その7」で紹介しましたように、0.4ミリ洋白線をモールの溝に埋め込んでいます。

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細部では、ボンネット上にウインドウ・ウォッシャー、フロントフェンダー上にマーカー、左のリアサイドにラジオアンテナを取り付けました。ウインカー類は、裏側にタバコの銀紙を貼っています。

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ひとまず車体は完成しました。あとは保存を兼ねた展示用のケースを製作します。タミヤのディスプレイケースを利用しますが、ちょっとだけデコレーションしてみようと思っています。次回、紹介いたします。

2018年4月21日 (土)

7thスカイライン R31 4ドア前期型 (フジミ1/24改造) その14

完成まで、工程としてはあと少しなのですが、自動車モデルの常であるボディの研ぎ出しが中々進まず、よって本ブログの更新もままなりません。

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本作のクリア塗装はガイアのExクリアを使用していますが、自然乾燥としていますので、念のために3週間程度は待つことにしています。

以前は食器乾燥機で強制乾燥していたこともありましたが、特に改造を施したボティなどで不具合があったので、今は自然乾燥することにしています。

ウレタンクリアを使えば乾燥時間が相当短縮するのは分かっていますが、何かと扱いにくい側面もあって、あまり好きではありません。

製作の段取りも含め、ブログでの紹介の仕方を見直した方がよいのかもしれません・・・。

2018年4月 8日 (日)

7thスカイライン R31 4ドア前期型 (フジミ1/24改造) その13

久しぶりの更新です。気がつけば4月となっていました・・・。

室内の塗装が終わりました。前作が赤系だったので、今回は青系としました。実車は注文時にセレクトするようです。写真では、照明の関係で明るい感じの青になっていますが、実際の見た目はもう少し沈んだ色となっています。なお、ドア内張はホディに直接付けるので、右側のみ仮に付けております。

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写真で分かりづらいですが、同じ青でもインパネ等は半光沢、シートはつや消しとして質感を変えています。

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マフラーエンドですが、キットのまま組むと、かなり下にぶら下がるようになりますので、基部を新造しました。またエキゾーストパイプもキットに入っているアルミパイプは太すぎるので、手持ちのものに交換しています。

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足回りですが、個人的にはキット付属のもの、すなわちメーカーオプションのBBSが好きなので、前作ではそのままとしましたが、今回は純正のアルミホイールを再現することにしました。以前、ネットで同じフジミのフェアレディ300ZRZ31)のホイール(写真左)を流用した作例を見た記憶があったので、これを使うことにします。最初は中央の「Z」の掘り込みを埋めるだけで済まそうとも思いましたが、やはり形が違うので、大小の円盤状に切り抜いたプラ板を張り付けました。

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塗装は、ガイアのプレミアムミラークロームを使用し、中央の「
S」のロゴとスリットの黒い部分は自家製デカールです。これらデカールの保護のためトップコートを吹いていますが、メッキ風の光沢はあまり損なわれていないと思います。

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2018年3月30日 (金)

7thスカイライン R31 4ドア前期型 (フジミ1/24改造) その12

フロントグリル・ライトを仕上げて行きます。まず全体にクレオスのブラック、シルバーの順に吹き付けます。

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次にタミヤ・エナメルカラーのメタリックグレイにフラットブラックを混色したもので、シルバーのモール以外を塗装します。はみ出した箇所は、乾燥後にエナメル溶剤を含ませた綿棒でふき取ればOK。ヘッドライト部分はこのままでもいいのですが、ミラーフィニッシュを貼り込む予定です。

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テールライトは、まず4灯のライト部分にクレオスのクリアーレッドを吹きます。その際、円形にくり抜いた外側のマスキングテープを貼ります。実は、本当に必要なマスキングテープは、円形の方で、最後に使用します。

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クリアーレッドを吹いた状態です。

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マスキングテープをはがすと当然こうなります。別にこの段階ではマスキングせず、パーツ全体にクリアーレッドを吹いても実際のところ構わないと思いますが、塗り重ねて厚ぼったくなるのを避けること、また、テープの余剰部分の有効活用といったところです。

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ところで、細かいことですが、リフレクター(反射器)なのでしょうか、4灯の外側2灯の中心部が白っぽく光っています。実車写真をみるとこの通りです。(モーターファン別冊「新型スカイラインのすべて」の表紙から)

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これを再現するために、外側2灯の中心のパーツ裏側にシルバーの円を描きました。表側から見ると、この部分だけシルバー塗装が透けて見えることになります。

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最後に、先ほど作成した円形のマスキングテープをライト部分に貼り、全体にフラットブラックを吹きます。裏側も塗装することで、ライトのクリアーレッドは非常に沈み込んだ色になる一方で、裏にシルバーを塗装した部分は明るく映るようになります。

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2018年3月28日 (水)

7thスカイライン R31 4ドア前期型 (フジミ1/24改造) その11

前々回(その9)で、内装については、大きく膨らんでいるリアシート両端の削り込みのみで、あとはそのままにするとしましたが、あらためて仮組みすると、やはりリアの狭さが気になります。前作では、コンテストに出品するつもりだったので、製作時間の関係でスルーしましたが、今回はそういった制約もないので、やはり少し手を入れることにします。

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センターコンソールの大きな
BOXは、「オートカセットセレクター」という、当時の音楽メディアの中心であったカセットテープを自動的にカーステレオに装てんする装置で、中に5巻の「カセットパックマガジン」が収納されている部分です。キットではこれがリアシートの足元にまで及び、リアのフロアを分断するような形になっています。
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また、リアシートが前寄りで座面が高すぎることが確認できます。足元に不自然な膨らみもありますが、これらはすべてモーターライズによるスペース確保のためと思われます。
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では、修正ですが、まず、リアシートとパネル部分(正式な名称が分かりません)を切り離すとともに、ヘッドレストの内側に念のためにエポキシパテを充填しておきます。
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リアのパネル部分がシートから独立するので、これを接着するための台を製作します。もともとシートと一体となっていた位置を割り出し、ほんの僅かにアッパー気味に調整しました。もちろんボディ、リアウインドウともすり合わせています。こういった寸法出しが必要な場合は、前にも使ったWAVEの目盛り付プラシートが便利です
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リアシートは、座面を下げるために、足元の膨らみと取り除き、下部を3ミリ程度カットしました。また、位置を後ろにずらすために後部を削っています。削った下端にエポパテが顔を出しています。
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あらためて、リアシートの加工前(左)と比較してみました。

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仮組みすると、リアシート下部のフロアトンネルが見えるようになりました。座面の高さも少しはましになっています。これ以上下げると、ヘッドレストまで下がってしまいますので、このパーツを使用する限りこれが限界でしょう。

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2018年3月23日 (金)

7thスカイライン R31 4ドア前期型 (フジミ1/24改造) その10

ボディの塗装を行います。前作は白一色でしたが、今回はシルバーとのツートーンとします。本車では「ホワイトトーニングツートーン」というようです。


塗装の順序ですが、白とシルバーのツートーンに塗り分け後に、サイドモール等の黒い部分を塗るというのがオーソドックスな方法だと思いますが、本作では少し変えてみました。

まず全体をガイアのExホワイトで塗装後、サイドウインドウのモールと、前後バンパー、サイドモールの上部を残しマスキングし、黒を塗装します。

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その後、モール等の黒い部分をマスキングして、ボディ下半分にシルバーを吹きました。メタリック色は隠ぺい力が強いので、下地が黒でも問題ありません。ところで、このガンメタのようなシルバーですが、資料の実車写真などをみると多少赤味がかっていたりします。あくまで写真なので、実際のところよく分かりませんが、とりあえずクレオスのGXアイスシルバーをベースに、焼鉄色を混ぜて調色しました。

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マスキングを外したところです。大きな失敗はありませんが、多少はタッチアップが必要です。

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2018年3月21日 (水)

7thスカイライン R31 4ドア前期型 (フジミ1/24改造) その9

天候が悪く、ボディ等の塗装が進まないので、今回はシャーシ、内装等に着手します。ご承知の通り、このキットのシャーシは複数の車種に共用されているもので、ディティールは実車と全く異なるものです。したがって加工も最低限にとどめることにします。

前輪部はホイールアーチの隙間から車内が丸見え、後輪部は真横から見ると向こうが筒抜けとなりますので、それぞれプラ板でカバーします。ちょうどリアシートの陰になる部分に穴の開いた四角いプラ板が見えると思いますが、この下に、モデルをベース等にネジ止めするための金属ナットを埋め込んでいます。あらかじめフロアトンネルとフロントシートの台座を接着しておきます。

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フロントシートは、ヘッドレスト後部の肉抜け部分を埋めておきます。キットのランナー部分を利用しました。背もたれ裏側のへこんでいる箇所については、どうも実物も同様のようですので、そのままにしました。

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リアシートですが、もともとがモーターライズキットであり、リアのクリアランスを確保するために形状や位置に制約を受けているようです。全体的にそうですが、特に背もたれの部分が前寄りで、足元が膨らんでいます。一方で、リアウインドウ下のパネル部分が広く(大きく)、これらを根本的に修正しようとすると、シートとパネル部分を切り離して、ということになりますが、手間と効果を考慮し見送りました。

ただ、シート両端の形状について、確かに実車もこのように膨らんでいるのですが、キットのそれは異様に大きいと思われましたので、削ることにします。エポキシパテで裏打ちして行います。

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写真の向かって右側が加工前、左側が加工途中で、裏打ちしたエポキシパテが顔を出しています。実際はさらに削ったので、白い部分ももう少し大きくなりました。

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細かいことですが、ステアリングの接着について、そのままだとウインカー等のレバーと干渉しますので、スペーサーをかませることにします。これ以外は基本的にキットの通り組み立てることになります。

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2018年3月17日 (土)

7thスカイライン R31 4ドア前期型 (フジミ1/24改造) その8

訳あって他の作品(いずれ本ブログで紹介予定)の製作にいそしんでいたため、久々の更新です。

フロントグリル・ライト周りのパーツは、先に述べたように2ドアスポーツクーペのキットに入っているものを使います。まずライト内部のモールドが変な感じなので、プラ版で裏打ちして削り込みます。4灯の内側2灯は円状に、外側2灯は楕円状に削りました。また、このままでは両サイドに隙間が生じますので、0.5ミリのプラ棒を接着しています。

(表側)

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(裏側)

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ライトレンズは、0.4ミリ厚の透明プラ板に縦線をケガき、帯状にしたのものから自作。角は折り曲げることも考えたのですが、前後だけでなく左右にも傾斜がかかる形となっているので、それぞれ別々にして接着(写真左)。さらに角に丸みをつけるため、内側にUVジェルグルーを充填して削りました。このあと、削った部分をコンパウンドで磨き、ボディとのすり合わせを行います。

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グリル・ライトをボディと合わせるとこんな感じです。

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