展示会・模型一般

2023年12月 3日 (日)

オートモデラーの集い IN 名古屋 2023 最終回

早いもので、あの楽しいひと時から一週間が過ぎました。報告は今回が最後です。

その1で触れたTDMC・T会長の展示は、ナカムラ1/24のBMW 2800スパイカップ(写真手前)と、製作途中のリトルホイール1/24のベルトーネ・ランチアストラトス・ゼロで、どちらも今年のオー集の報告でご紹介しました。
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完成品のBMWは当然として、ストラトスの方も製作が進んでおらず、前回の紹介時と同じ状態かと思いきや、お話を伺うと、ボディを一度シルバーに塗装して静岡オー集(私は参加しておりません)で展示されたそうです。ただ、どうしてもその塗装が気に入らなくて、ドボン(全剥離)したとのこと。やはり、会長の拘りは凄いですね、すぐに妥協する私などとは大違いです。
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N.O.S.さんのテーブルで一際目立っていたのが、昭和の名作キット、オータキ1/16のランボルギーニミウラの完成品です。スーパーカーブーム真っ只中の小学生の頃、近所でこれを持っていた子がいて、羨ましかったのを覚えています。もう半世紀近く前のことですね。
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そのN.O.S.さんのテーブルの一角に、私はこんなものを展示させていただきました。正体は、関西オー集でRydellさんから再生を託されたヨーデル1/24のロータス・ヨーロッパ(ロータス47)。残念だったのは、Rydellさんが所用で今回のオー集にご参加いただけなかったことです。本作については、いずれ詳しく報告する機会もあるかと思います。
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で、自身のメインの展示はこんな感じで、特に新作もありません。ただ、イッコー模型のイオタに興味、関心を持っていただいた方が今まで以上に多かったように思います。
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イオタ改造のミウラは、近いうちに製作記をアップする予定です。Img_9921


以上で本編を終了させていただきます。あらためまして、このような機会をご提供いただいた主催者各位に感謝申し上げますとともに、今後も末永く本イベントが続くことを願っております。

さて、今週末は、大阪レディバードクラブさんの作品展示会があり、楽しみです。

2023年12月 2日 (土)

オートモデラーの集い IN 名古屋 2023 その4

アメ車関係にも素晴らしい作品がありました。このリチャード・ペティのチャージャー・NASCAR 1972は、サルビノスJRモデルという聞き慣れないメーカーの1/25キットを完成させたものです。
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もちろん私がよく知らないだけで、しばらくアメ車から遠ざかっているうちに、新しいメーカーがいくつも誕生しているようです。このチャージャーも完全新金型とのこと。
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いかにもこの時代のアメ車という感じの1958年型ダッジは、モデルハウス1/25のレジンキットを製作したものですが、難物を見事に完成させた作品です。
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AMTの古参キット、1/25のトーマス・フライヤー・1908ニューヨーク~パリ間ラリー優勝車です。キットの存在は知っていましたが、完成品は初めて見ました。
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実は、こういう時代の車も大好きだったりします。自分で作れなくても、この辺りの完成品を見ることができるのが展示会の良い所ですね。
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打って変わって、こちらは比較的最近発売された国産車たちです。どれもお手本のような高い完成度の作品ばかりです。
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その中でもタミヤ1/24の二代目ソアラは、製品としては古いのですが、さすがはタミヤ、最近のキットに全く引けを取らない出来ですね。先ごろ再販されましたが、こちらは再販前のキットを完成させたものだそうです。
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ハセガワ1/24のブルーバードSSS-Rですが、三色のラインはデカールではなく塗装で再現されたそうで、とても綺麗です。
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本日の締めくくりは、自身が今、一番関心があるサンニイ(1/32)です。

右のLSのスカイライン2000GTS54)・第二回日本グランプリ出場車は、今年4月の四国オー集の報告で紹介させていただきましたが、左のBRE・日野コンテッサ1300は初めてです。
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ピート・ブロック氏が率いるBREと言えば、510ブルーバードや240Zなどダットサンを思い浮かべがちですが、このコンテッサも自動車レース史上欠かすことはできない名車です。タイヤ、ホイールまで見事に再現されています。
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アリイ1/32の’61年式 ブルーバード1200で、DX仕様の2トーンカラーが良く似合っています。実は、私も製作したいと思っている1台なので、思わず注目してしまいました。

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次回で最後・・・でしょう。

2023年12月 1日 (金)

オートモデラーの集い IN 名古屋 2023 その3

まずはお馴染みナイトライダーの劇中車、アオシマ1/24のナイト2000ですが、よく見ると下の方から配線が・・・
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案の定、実物同様に、光とともに人工知能K.I.T.Tがしゃべります。素晴らしい!
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こちらのギミックにも驚かされました。アオシマ1/24のマツダAZ-1を、プロトタイプの「AZ550 スポーツ タイプA」に改造していて、それだけでも凄いのですが、
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何と、その特徴的なリトラクタブルヘッドライトが可動し点灯するのです。台座後ろの黒いスイッチを長押しすれば開閉を繰り返すのですが、スムーズな動きと、閉じた時のチリ合わせの精度は感動ものでした。
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こちらも、まるで実車かと思わせてくれる作品で、1/24のフルスクラッチのスズキ セルボ・モードです。
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傍らには半完成(?)と思われるモデルも並べられていましたが、
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とにかくこの状態のものを見ると、本当に実車のようです。
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リアルさという点では、こういう作品もいいですね。イタレリ1/24のメルセデス450 SLCのラリー仕様です。
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泥まみれな上に、フロントフードにダメージを負っています。作者は、実際のラリーやその出場車に詳しい方だとお見受けしました。
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本日最後は、大変雰囲気の良い情景(ヴィネット)で締めくくります。
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ガス燈の灯った石畳に佇むのは、ヴェロレックスというチェコの小型三輪自動車で、エデュアルドの1/72です。私もこの製品が発売された時、買おうか迷って結局買わなかったのですが、この作品を見て少し後悔しています。
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次回に続きます。

2023年11月29日 (水)

オートモデラーの集い IN 名古屋 2023 その2

ここからは、私が個人的に気になった作品を紹介します。

まずは今回、一番強烈なインパクトを受けたのがこの作品で、「ゴードンキーブル GK1」という、私はその存在など全く知らなかった車です。「ゴードンキーブル」という名称は、例えばトヨタ2000GTの「トヨタ」と同様、車名であり社名だそうです。
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よく見ると、後ろの方に見たことのある作品が。本ブログでもご紹介した今年4月の四国オー集で出展されていたNJ号やオースターなどが並んでいます。そう、本作もこれらと同じ作者の方の手によるもので、車格が同等というアオシマ1/24のレパードをベースに製作されたとのこと。いやいやいや、サイズは近くてもデザインは全くの別物しょ。本当に凄いの一言です。
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関西オー集でも拝見した模型転倒虫さんのRZ34(タミヤ1/24)。ボディカラーが、残念ながら写真では分かりませんが、直に見ると実車写真のごとく僅かに赤味がかっています。仕上げ途中のクリアー塗装に極少のクリアーレッドを混ぜて再現されたそうです。
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同じく転倒虫さんによるトップガン劇中車のポルシェ356A(フジミ1/24)。おや、よく見ると助手席に何やら白い矢印のようなものが・・・
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正体は、劇中に登場したという紙飛行機でした。(すみません、映画の内容を覚えておりませんので、説明されるまで分かりませんでした。)
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ポルシェの傍らに置かれたカワサキGPZ900 ニンジャは、これまた劇中仕様で、F-Toysの1/24の食玩をディティールアップしたものです。決して1/12ではありません。
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次は、仕上げがとても美しいだけでなく、もし実車でこんな3台が並んでいたら凄いなと思わせてくれた作品です。
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まずは、クリーンなイエローに仕上げられたタミヤ1/24のフェラーリ360 モデナ。
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フジミ1/24のマクラーレンF1。渋いメタリックオレンジの塗装が美しいです。
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タミヤ1/24のポルシェ カレラGT。それにしても、これほどの車を容易く並べられるのも、模型ならではの良さと言えそうです。
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まだまだ、次回に続きます。

2023年11月27日 (月)

オートモデラーの集い IN 名古屋 2023 その1

11月26日に開催された「オートモデラーの集いIN 名古屋」に参加させていただきました。今回は、昨年のようなコロナ感染対策による限定的な開催ではなく、また30周年記念ということもあってか終日、大勢の方で賑わっていた感があります。
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会場は、恒例のトヨタ博物館です。今年はセリカGT-FOURのサファリラリー優勝車が出迎えてくれました。
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さて、関西オー集の報告の際にも述べましたが、私の紹介する作品がある種マニアック過ぎて、展示内容に関して誤解を与えかねないとの思いから、初回は全体的な様子を中心に紹介させていただきます。

まずは、主催者のTDMCさんです。
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T会長のアバルト・トランスポーターの展示は、残念ながら今回も進捗なしということで見送られました。代わりの作品は次回以降で紹介させていただきます。
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NISSAN AOTOMOTIVE TECHNOLOGY MODELER’S CLUBさん。実車を目の当たりにできる環境からでしょうか、いつも内部構造まで再現された凄い作品が展示されます。
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四国オー集を主催されている高松ニッパーズさんです。
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関西オー集を主催されている水曜倶楽部さんです。
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同じく関西オー集の主催者で、いつもお世話になっているN.O.S.さん。写真右下には見慣れぬ作品が・・・
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あと、写真のみですが素晴らしい作品群を紹介して、次回から私が個人的に特に気になった作品を個別に紹介させていただきます。
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次回に続きます。

2023年11月 3日 (金)

72和会(なにわかい) 代表 K・Kさん モデラーズフェスティバル 2023 最終回

最後は、ミニスケとも称される1/721/76AFVをメインに製作されている「72和会」の代表、KKさんにお話を伺いました。当ブログでご紹介するのは初めてなので、念のために説明すると、グループ名の「72和」は「なにわ」と読むのですが、これは1/72スケールの72と、活動拠点である大阪を掛け合わせたものです。
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ご覧のようにテーブルには素晴らしい1/72の車両が所狭しと並んでいますが、ディティールはともかく、個々の存在感では決して1/35に負けていないと思います。
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中でも、私が一番素晴らしいと思ったのが、この九七式中戦車の情景。ジャングルのヤシの木や、刀を抜いた日本兵など、どこかで見たことありませんか。そう、背景が白くなる前の昔のフジミ1/76キットのボックスアートを再現したものです。いやあ、お見事の一言です。
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私がAFVを最後に製作したのは、このブログを始める以前に遡りますが、作品は下の写真のレベルのT-90T-90Aで、いみじくも1/72です。そんな話をしていると、Kさんから「是非、機会があれば作品を見せてほしい」と言われ、私の方も今回の展示に触発されて、再びAFVを、それも1/35ではなく1/72で作りたくなりました。
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※今回の展示作品ではありません。

以上で、今回のモデフェスの報告は終了です。本編その1の冒頭でも述べた通り、自身の好みに偏った内容となりましたが、本来この模型イベントの対象はオールジャンルで、ガンダムや美少女キャラクターものが圧倒的に多く、それはそれで見ているだけでも楽しめます。やはり自身は、(車専門という意味での)カーモデラーではなく、雑食モデラーであることを再認識いたしました。

2023年11月 2日 (木)

陸奥研究会 森永ラムネさん モデラーズフェスティバル 2023 その4

今回も艦船模型です。「陸奥研究会」という、模型展示会では一風変わった名前のテーブルがありました。その名のごとく、旧帝国海軍の戦艦陸奥の1/3501/700の模型がメインに据えられています。
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1/350のフルハルはハセガワに違いないでしょうが、1/700の洋上の方はフジミかアオシマか聞き忘れました。残念ながら私には判別できません。
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会の代表、森永ラムネさんは、私よりはるかに若い方とお見受けします。思わず「大和や長門ではなく、なぜ陸奥なんですか」と尋ねてしまいました。若い方なのでゲームかなんかがきっかけかなと予想していた私に、「よく聞かれるんですよ」と言いながら快く教えていただきました。陸奥が広島湾沖で爆沈して最期を迎えたのは有名な話ですが、ご自身の郷里が近く、昔から陸奥に馴染みがあり、より深く知りたいと思ったそうです。
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このような実物に対する探究心を、私も少しは見習いたいと思いました。大概は「カッコいい模型が完成しました、以上」で終わってしまいがちなので・・・

次回で最後です。

2023年11月 1日 (水)

群衆こそが主役!? 艦船情景のMさん モデラーズフェスティバル 2023 その3

まずは、第一次南極観測隊を乗せた宗谷が今まさに港から出航しようとしている、「南へ」というタイトルが付いた情景です。宗谷はハセガワ1/350ですが、注目すべきは埠頭で見送る群衆のフィギュアです。全部で何体あるのでしょうか。
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老眼の私には、情景を生で見てもその精緻さがよく分からなかったのですが、あらためて拡大した写真を見て驚愕しております。日の丸の国旗を振る人々、櫓から撮影している報道カメラマン等々・・・
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こちらは、映画「男たちの大和」のワンシーンを再現したもので、甲板上はもちろん砲塔の上にまで乗組員が溢れんばかりに並んでいます。大和はタミヤ1/350と思われますが、ご覧のように、艦首と艦体後部が潔くカットされていて、この情景の主役はあくまで乗組員、すなわち人々であることがうかがい知れます。
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「最後の訓示」というタイトルの通り、よく見ると皆、ちゃんと敬礼しています。1/350のフィギュア自体はインジェクションキットで存在するそうですが、それを一体一体仕上げるのもさることながら、これほど正確に並べるのは相当難しいと思われます。
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作者のMさん曰く、一列ごとにマスキングテープを甲板に目印として貼り、これに沿って一体ずつ接着していくとのこと。模型のディティールアップにある程度の根気が必要なことは理解しているつもりですが、はっきり言えます、「私には無理です」。

次回、さらに続きます。

2023年10月31日 (火)

超絶ミニの大群 T・Kさん モデラーズフェスティバル 2023 その2

ご覧のように素晴らしいミニを数多く展示されていたTKさん。名刺まで頂戴しましたが、お名前を出してよいのか未確認なので、今回はイニシャルで紹介させていただきます。もっとも、模型専門誌などで活躍されている方なので、作品を見ればお分かりの方も多いかと思います。
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まずはこの2台。左はタミヤ1/24のキットを改造したオースチン・ミニ・カントリーマンで、ご自身の愛車を再現されたそうです。当然、後ろ半分はほぼ自作でしょう。右は、フジミ1/24のキットをベースに、例のトランスキットを使用して製作されたミニ・クラブマン1275GT。素性のよいキットとは言え、内装までは用意されていないらしく、シート等は自作とのことです。
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で、私の今回の一番のお気に入りが、このミニ・ERAターボです。最新のハセガワ1/24のキットがベースで、私はその名を全く知らなかったのですが、C1 Modelsという海外メーカーが出しているトランスキットを使用されたそうです。実車は、おそらくミニマルヤマさんで見たような記憶があるのですが、とにかくカッコいいミニです。
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次回、まだまだ続きます。

2023年10月30日 (月)

模型探偵団 明石小五郎さん モデラーズフェスティバル 2023 その1

10月29日、その前日から大阪南港ATCで開催されたモデラーズフェスティバル2023(以下、モデフェス)を見に行きました。昨年は例の戦争の影響でミリタリー関連の作品展示がなかったり、その前はコロナ禍で入場制限(事前登録制)されていたりなどで、このところ足が遠のいていて、5年ぶりの見学となりました。

それで、いつも当ブログでイベント等を報告する際は、タイトルにまずイベント名を冠し、展示作品等を順次紹介するというパターンでした。しかし、当然のことながら全ての作品を紹介することなど到底不可能で、どうしても自身の好みに偏ってしまうことにより、イベントの内容を誤解させかねないとの思いに到りました。関西オー集の報告の冒頭でも、同趣旨の考えを述べております。

というわけで、今回は会場で直接お会いし、お話させていただいた方をメインに紹介するという形式にさせていただきます。

前置きが長くなりましたが、まずはこの方を外すことはできません。ブログタイトルにある通り「模型探偵団」の明石小五郎さんです。明石さんと初めて出会ったのも5年前のモデフェスで、今年5月の静岡ホビーショーで久しぶりにお会いした際にも、「次は10月のモデフェスで」とお互い言ってお別れしました。

明石さんのテーブルには、私などが見たこともない模型が数多く並んでいます。
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特にプラモデルの前身である木製模型など、普通は見る機会などありません。
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特に私が気に入ったのが、この東京タワーです。1/500スケールで、後ろの人物などと比較して、その大きさが推し量れると思います
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残念なお話も伺いました。来年の静岡ホビーショーは、出展枠の変更とやらで、参加できない可能性が大とのこと。私にとっても、昭和の貴重な模型を生で見る機会が無くなるのは残念でたまりません。

次回に続きます。

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