ミニ・レコルトモンツァ (タミヤ1/24改造) 最終回・もう一台のレコルトモンツァ
前回ご案内しましたように、もう一台のミニ・レコルトモンツァを紹介します。
一見すると、今回製作したものじゃないかと思われるかもしれませんが。
後ろ姿です。よく見ると細部が省略されているのが分かるでしょうか。
実は、これは1/43スケールのモデルです。今回製作した1/24(左)と並べるとこうなります。
1/43の同世代のミニと並べてみました。右のミニカーはビテス(VITESSE)のオースチン・ミニ SPRITE(1983年)です。
もちろん1/43のミニ・レコルトモンツァ自体のキットやミニカーなど存在せず、今回と同様、改造によるものです。ベースとなったのは、エレール(HELLER)のキット「オースチン・ミニ」で、このキットは近年でも再販されていますが、これは、1986年頃にグンゼ産業(現クレオス)から発売されたものです。当時は同社がエレールの輸入代理店だったのでしょう。
この1/43のミニ・レコルトモンツァは、上記のキットが発売された頃、すなわち今から30年以上前の私が大学生の頃に製作したものです。ケースに入れて大切に保存していたので、研ぎ出したボディのツヤもほとんど失われていません。さすがに金属を使った部分(アンテナ等)には薄く錆が浮き、ヘッドライトのクリアパーツが接着剤の影響で白く濁るなどの経年劣化は見受けられますが、それ以外はほぼ製作当時の状態を保っています。
室内もそれなりに作り込んでいます。シートは、キットのものをプラ板とパテで成形し、細切りにしたマスキングテープに着色したシートベルトを付けています。よくみると右座席のダッシュボード下から赤い消火器が顔を覗かせています。足回り(タイヤ・ホイール)はチョロQのものを流用したと思いますが、はっきりと覚えていません。
ミニ・レコルトモンツァは、私にとって発表された当時から大好きな車であり、今でも世界一かっこいいミニだと思っています。
そして今回、1/24のモデルを製作したのを機に、ミニマルヤマさんを訪問させていただきました。実車を見ることができれば程度に思っていたのですが、突然の訪問にも関わらず、丸山和夫社長にお話を伺う幸運に恵まれました。ミニ・レコルトモンツァが誕生した経緯はもちろん、ベースとなった車について、私はイタリア(イノチェンティ)製だと思っていたのが、実は右ハンドルの英国車をベルギーに持ち込んで左ハンドルに改造したものだということも初めて知りました。
丸山社長から、ご自身の幼少期からミニ専門店を始められたきっかけまで貴重なお話を伺ったのですが、社長のミニに対する熱い思いがなければ、この車が存在し得なかったことをあらためて思い知らされるとともに、ますます好きになりました。
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