「女神の悪戯」 とみたゆう子さん アルバム「TIME」より
芸術の秋だからというわけでもないのですが、このところ音楽のことについて思いを巡らせています。といっても、今流行りの音楽ではありません。
きっかけはやはり、今月に入り私らの世代に馴染みのミュージシャンが相次いで亡くなられ、テレビ・ラジオから訃報と合わせて流れてくる、かつての名曲を耳にするからでしょうか。
私自身、振り返ってみると、和洋問わず1980年代の音楽が大好きで、今でもたまに聴いています。曲とともに、当時の甘酸っぱい記憶がいくつも蘇ります。
少し前ですが、NHKの某人気番組(知らなかったら5歳の女の子に叱られるやつ)で、「あの曲が頭から離れない現象は何故起こるのか」というテーマが取り上げられていました。「イヤーワーム」だとか、「メロディーループ」という現象だとの解説がありましたが、そう言われてみれば、この時期、メロディーや歌詞がやたら頭をよぎる曲が私にもいくつかあります。
その一つが今回のブログタイトルにあげた「女神の悪戯」(「女神」は「ミューズ」と読みます)という曲で、とみたゆう子さんが1985年に発表した5枚目のアルバム「TIME」の6曲目、というより当時のLP盤のB面トップを飾る曲です。
特に後半出だしの ♪ 十月の夕暮れは 宵闇早くせまる 消え残る愛だけを そのままにして— のところの歌詞とメロディーが、上述のメロディーループのごとく頭の中でぐるぐる回っていたりするのです。
「TIME」には、アルバムタイトルとなった「シベールの日曜日(TIME)」や、後のベスト盤にも収録された「微熱」、ジャズのスタンダードナンバー「As Time Goes By」のカバー「時のたつまま」など名曲揃いですが、ゆう子さんのカッコいい系の曲のひとつである「女神の悪戯」が私にとっては一番です。
初めて聴いたゆう子さんの曲は「オルフェの涙」で、確か深夜のFMラジオからだったと記憶しています。
あれからもう約40年、時の経つのは早いものだとつくづく感じます。
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