ゴルフ・エッティンガー

2019年9月 4日 (水)

ゴルフGTI エッティンガー 1600E/16 (フジミ1/24改造) 最終回

展示ベース・ケースは、WAVET・ケース(M)を使用しました。
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ネームプレートはA-oneの「手作りステッカー・メタリックシルバータイプ」から製作しました。「oettinger」のロゴはネットから拝借したものです。
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最終回ということで、これまで触れていない製作上の留意点などをまとめて述べます。
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ヘッドライトは、「その8」では、内側2灯のリフレクターにハイキューパーツのクリアドームを使用するとしましたが、やはり外側2灯とのバランスを考慮し、結局、同じバルケッタ製のライトレンズとリム・リフレクターの小径のものを使いました。
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ホディのクリア塗装は、クレオスの「スーパークリアⅢ」を使用したのですが、少しだけ新たな試みを行いました。通常は2倍程度に希釈して大体4~5回吹くのですが、今回は5倍位にシャビシャビに薄めて12回ほど重ね吹きました。回数を実際に数えていたのではなく、1時間おきに吹いて丸1日掛かったので、おそらくこれ位であったろうと思います。要は、所定の分量を吹き切るまで吹いたということです。使用したクリア塗料の量そのものはいつもとほとんど変わらないので、クリア層が厚くなったわけではありません。
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目論みとしては、1回で塗るクリア塗料を極端に薄くして、中研ぎ後の平滑な塗装面が柚子肌になるのを防ごう、ということです。もちろん、シンナー分の揮発にともなう塗装表面の収縮を完全に無くすことはできません。 結果、一部に荒れた部分もありましたが、塗装後のペーパー掛けがほとんど不要になり、一定の効果はあったと言えます。
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一方で、問題がなかったわけではありません。写真にも写らないぐらいパッと見ただけでは分からない程度なのですが、サンルーフを消した際の溶きパテ処理を行った箇所がヒケるという現象が起きました。言い方が変かもしれませんが、普通のヒケ方ではなく、見事に、と言うか綺麗に、という感じです。おそらく、シャビシャビに溶いたクリアのシンナー分が作用したものと思われます。よって、これを防ぐには、パテ埋めの処理を瞬着系などのパテで行うか、パテ埋め処理がほぼ不要なボディの場合にのみ、この塗装方法を用いるか、ということでしょう。
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最後に、お気づきでしょうか。タイトルの車名が前回までと変わっています。「16S」を削除し、「1600E/16」としました。製作の過程で分かったのですが、「16S」というのは、「その2」で述べたBBSエアロ装着車、すなわちフランスのVWディーラーがエッティンガーに発注したコンプリートカーに付けられた固有の名称のようなのです。当初はこれを製作するつもりだったのを、ZENDERエアロ車に変更したことは「その2」で述べた通りです。ちなみに、「1600E/16」というのは、エッティンガーによる1.6リットル・16バルブエンジン単体の名称で、これを積んだゴルフの名称にも使われるようです。
過去のタイトルまではあえて変更しませんが、最終回に到り訂正させていただき、本編を終わります。
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2019年9月 2日 (月)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その13・完成

ボディの細かい外装品を取り付けて、いよいよ完成です。ホディカラーは、フィニッシャーズのCLKシルバーとライトガンメタルの混色です。もう少しシルバーが強い方が良かったかな、とも思うのですが・・・・
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UVレジンで複製したウインカーレンズは、クリアーオレンジで着色後、裏面にタバコのパッケージの銀紙を貼り付けています。念のために予備を作りましたが、使うのは2個です。
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ワイパーは、キットのアーム部分を細くして使用し、ブレードは0.5ミリと0.3ミリのプラ角棒で自作しました。写真左がキットのパーツ、右が加工したものです。リアワイパーも同様の加工を施しています。
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ドアノブは、プラ棒を積層して製作しました。
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ウォッシャーノズルは、伸ばしランナーを加工したもの、アンテナは、塗装前にボディから削り取ったものを使用しました。
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フロントグリルの「oettinger」のエンブレムと、前後のナンバープレートの意匠は、いつも展示ベースのネームプレートに使用するA-oneの手作りステッカー(メタリックシルバータイプ)から製作しました。エンブレムの方は、黒に白抜きの文字を印刷することで、ステッカー地の銀色が浮き出ます。(写真では白っぽく見えますが、ほどよくツヤの消えた銀色です。)なお、厚みが増す保護フィルムはエンブレムのみに使用しています。エンブレムなどは、ミニ・レコルトモンツァの時に、デカールにジェルクリアを盛った位なので、厚みが多少あった方がよいと思います。
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次回、展示ベースを製作し、雑感を述べて製作記を終わります。

2019年9月 1日 (日)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その12・シャーシ(マフラー)の製作

シャーシについては、前々回の車高調整を除くと基本的にキットのままですが、唯一、マフラー、サイレンサーを変更しました。完成後も、実車同様によく見える箇所なので、手の加え甲斐もあります。
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装着されているのはCOXのステンレスマフラーだと思われます。マフラーはアルミパイプ、サイレンサーは円形のプラパイプから加工しました。筒の継ぎ目(?)も0.2ミリのプラペーパーを細切りして再現しています。
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キットのマフラーパーツ(写真左)との比較です。両端のフチ部分が少し太すぎたようですが、このままとします。
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シャーシに取り付けます。エキゾーストパイプは、キットでもいったん途切れて適当なので、取回しは省略しました。005_20190901162401
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次回は、ホディの小物類を製作して完成です。

2019年8月31日 (土)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その11・室内の製作

本キットも、アウトビアンキA112と同様、リアシートの下に電池ボックスが存在していたため、座面が高くなっています。
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そこで、シート座面の下部を削るとともに、シャーシ側のシートが接地する部分をカットしました。
(加工前)
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(加工後)
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上記の加工前の写真と比べ、リアシートの座面が低くなったのが分かるでしょうか。まだ少し高い気もしますが、これ以上下げると背もたれがホイールハウスに干渉し、更なる加工を要しますので、この程度にしておきました。
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キットのシートは、ヘッドレストも含め前後2分割のパーツ構成になっています。パーツの合いが悪く、裏側には相当の段差が付き、当初はこのような仕様なのかとも思ったのですが、調べる限り段差はなくフラットです。
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前後の合わせ目をパテで埋めて消すとともに、ヘッドレストの支柱を金属線に換えました。
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シートの塗装ですが、キットの指示とは異なり、座面は黒地で赤もしくは白(薄いグレー?)のライン模様が入ったものが実車に見受けられます。もしかしたら年式によって違うのかもしれませんが、よく分かりません。実際はこのような2本の太いラインではなく、それぞれ4~5本の細いラインの集合体となっているのですが、すっきりと綺麗に塗り分けるのが困難と判断し、このように処理しました。座面の材質はファブリックのようなので、ツヤを極力落としています。
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ステアリングホイールは、エッティンガー独自のものが装着されますが、個体により様々なタイプが見られます。本作では4本スポークのものを選択したのですか、手元に流用できそうなものがなかったので、キットのパーツを加工することにしました。
これがキットに付属するノーマルタイプのステアリングホイールです。
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スポークとホーンの基部をプラ板などで製作し、光硬化パテを盛って形を整えます。
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シフトノブは、キットの基部のみを使用し、パテ盛りした待ち針に置き換えました。ノブはGTIによく見られるゴルフボール型のものにしたつもりですが、さすがにディンプル(表面の窪み)までは再現できず、ただの球体です。
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インパネ、内貼り等はキットのままです。メーターパネルは、昨今のデカールによる再現ではなく、針や目盛りがモールドされています。この部分の塗装方法について少し触れておきましょう。まずメーター部分だけマスキングして、全体をラッカー系の艶消し黒で塗装します。するとメーター部分はプラ地の白が残りますので、針の部分だけ赤く、これまたラッカー系で塗装します。その上でメーター部分全体をエナメル系の黒で塗装し、乾燥後にエナメルシンナーを含ませた綿棒で表面を軽くなぞると、白い目盛りと赤い針が現われるというわけです。
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次回は、シャーシを仕上げます。

2019年8月29日 (木)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その10・足回りの調整(車高短)

さて、すでにモデルは完成し、関西オー集でお披露目したところですが、気を取り直して(?)製作記を続けます。前回は、一部で好評を博したATSホイールですが、並行して足回りの調整、つまり車高短を行いました。前輪で約2ミリ、後輪で約1.5ミリ下げております。
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まずは簡単な後輪から。キットのパーツは、ショックアブソーバーとアーム部分が一体となっています。
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これをそのままシャーシに取り付けるとこうなりますが、
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ショックとアームを切り離し、ショック下端を削って再度取り付けることで、削った分の車高が下がることになります。
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前輪は、ステアリング機構を生かしつつ車高を下げるので、やや複雑な加工が必要です。もっとも、前作のアウトビアンキA112も旧日東製で、このあたりの構造が類似しているので、基本的な加工は同じです。ホイールハウスに差し込むショック上部のピンを削るとともに、ホイールハウスの穴のスペーサーのようなものも削ります。
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エンジン下部と一体パーツのロワアームの方は、ショック下部の差し込み口をプラパイプでかさ上げします。プラパイプだけでは心許ないので、周囲をプラリペアで補強しましたが、これにはもう一つ理由があります。
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これも、アウトビアンキの時と全く同じなのですが、このままでは車高短にともないロワアームが地面に擦りかねません。そこで、ロワアームそのものを削ったことで薄くなり、補強が必要になるということです。写真の右側が元で、左側が削ったロワアームです。残念ながら表面のモールドも消えてしまいます。
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なお、ATSホイールを履かせるため、車軸受けに多少の加工を要します。
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何とかロワアームが地面に擦らないレベルで車高短を実現しました。
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次回は、室内の製作です。

2019年8月 9日 (金)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その9・ATSホイールの製作

エッティンガーに限らず、高性能なゴルフの足回りによく見られるのが、ドイツの老舗メーカー、ATS社のホイールです。今回の製作にあたり是非とも再現したかったポイントの一つで、完成したものがこれです。
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実は、このようなものを事前に入手しました。フランスのRENAISSANCE(ルネサンス)というメーカーが製作した1/24のレジン製のATSホイールで、ドイツレベルのキットに使用するアフターパーツのようです。しかし、今回はこれそのものを製作したわけではありません。というのも、このパーツはいずれドイツレベルのキットを製作するときのために取って置きたいですし、何といっても、フジミのキット1台分より高価なパーツですから。
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ではどうするのかですが、ディスク部分をルネサンスのパーツから複製し、これを他のホイールに被せるように取り付け、それらしく見せるということにします。複製には、「型取くん」を使用し、透明レジンを流し込んでいます。
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複製したパーツからディスク部分を切り出します。一見、リムも含めてすべて使用できそうにも思えますが、結構、気泡などで欠けが見られたり、強度的に不安だったりするので、やはりディスクのみを使うことにします。
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ホイールは、フジミの「スピードスター マークⅡ」で、ディスクの表面を削り取り、複製したディスクを被せました。センターハブの回りにある4つのボルトが、元のルネサンスパーツにはモールドされていますが、複製では消えてしまったので、プラ棒を埋め込んで再現しました。
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キットと同じメーカーのホイールをベースにすることで、車軸などに大きく手を加えずに組み立てられるなどの利点があります。タイヤも同じフジミのピレリ(15インチ)です。
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次回は、実際にはホイールの製作と同時並行で行った車高の調整です。

2019年7月23日 (火)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その8・フロントグリルの製作

キットには、VWのエンブレムが付くノーマル(2灯)と、純正オプションと思われる4灯の2種類のフロントグリルが入っています。当初は、キットにないZENDER独自の4灯グリルをスクラッチすることも考えたのですが、あまり自分の好みではないので、結局、エアロ装着車によく見られる純正4灯を選択しました。

キットのフロントグリルは、縦方向に多少長いようです。ドイツレベルやエッシーが絶対に正しいとは言い切れませんが、これらと比較しても明らかです。また、これが原因でヘッドライトも大きくなっています。したがって、改修するのであれば、グリルの縦を詰め、その分フロントフード前端を厚くするとよいと思いますが、今回は省略されているグリル側のライトリムを0.4ミリの洋白線で再現するにとどめました。
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ノーマルグリルにはVWのエンブレムを取り付ける穴が開いていますが、4灯グリルの方に穴はありません。仕様として実車では4灯でエンブレム付もあるので、やはり付けたいと思います。単純には、グリル中央にノーマルと同じような穴を開ければよいのですが、パーツにピタッと合う穴を開けるのは結構難しく、万一失敗した場合、ルーバーが走っているので修正も面倒です。そこで、エンブレムパーツの方を加工することにしました。写真では見えませんが、裏側には穴に差し込む突起があります。
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加工といっても、裏側をひたすら削るだけです。もちろん破損しないように慎重に行います。ほぼ文字部分を残すのみとなりました。
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加工したエンブレムをフロントグリルに接着します。少し厚みがあるものの、「VW」の文字の隙間からグリルのルーバーが見え、穴を開けて差し込むより実感が出たと思います。
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ボディに仮組みしたところです。なお、ボディ内側とグリル両端に隙間が生じていましたので、ボディ内側の左右に0.3ミリ厚のプラ板を貼って詰めました。
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ヘッドライトですが、キットのライトレンズを使うのであれば、加工したグリルに合わせて小径化する必要があります。しかも内側モールドが、グリルのヘッドライト取り付け部分のテーパー形状に合わせ、まるで牛乳瓶の底のようになっています。もはや綺麗に修正する自信もないので、バルケッタ製のライトレンズとリム・リフレクター(商品名は「ライト反射カップ」)を使用することにしました。内側のフォグライトは、レンズはキットのものを使いますが、リフレクターは「ハイキューパーツ」のクリアドームM(5ミリ径)とします。このパーツ、外側にメッキシルバーを吹くと、内側は結構、輝いてくれます。
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この後、ボディの塗装を行いつつ、足回りを製作して行きます。

2019年7月19日 (金)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その7・ホディの完成(リアゲートの修正等)

リアゲート下部パネルの厚みが若干不足気味な上、表面が荒れていて、これを修正すればさらに薄くなる可能性があります。そこで、表面に0.3ミリ厚のプラ板を貼って厚みを持たせるとともに、エッジを綺麗に出すために上端にプラ角棒を貼り付け、パテを盛ってラインを修正しました。
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パネル中央に鍵穴を開けておきます。なお、リアゲート全体のラインは、初回に紹介したドイツレベルやエッシーのキットなどを参考にしました。
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フロントスポイラーですが、BBSZENDERでは、サイドステップと同様、オーバーフェンダーとの分割位置が異なります。まず、先に製作したフロントスポイラーを取り付けます。
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ZENDERの場合は、バンパー側面の真ん中あたりで分割されているので、継ぎ目を埋め、新たな分割線をスジ彫りしました。フロントスポイラー上端が、絞り込んだバンパー下部から少しはみ出していますが、実車もこんな感じです。通常、前後バンパーは黒色ですが、ZENDERエアロ車は割とボディ同色のものが多いので、この段階で取り付けておきます。
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ひとまずボディ関係は完成です。あとはサフを吹いて表面を整え、塗装となりますが、天候がイマイチなので一体いつになることやら・・・・
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次回は「顔」と言うべきフロントグリルの製作です。

2019年7月17日 (水)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その6・リアスポイラーの製作

リアスポイラーを取り付ける前に、まずリアゲートをボディにしっかりと接着します。ボディとラインが合わない部分も結構あるので、これを修正しておきます。
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このキットの特徴である開閉機構をオミットしたわけですが、開閉するといっても実車とは異なる仕組みで、これにリアスポイラーを取り付けて上手く開閉できるかも分かりません。それより、フルオープンでリアゲート「も」というのならともかく、リアゲート「だけ」をオープンさせることに注力する気がおきないというのが正直なところです。
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リアスポイラーの両端が付く雨樋の後端を削り取ります。実物は、雨樋に覆い被さる形で取り付けられているようです。
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なお、リアゲートをよく見ると、ウインドウの上部、ルーフに接地する部分のボリュームがやや不足気味なのが分かります。おそらく、開閉をスムーズさせるためだと思われ、普通なら修正すべきなのですが、今回のように、この位置にスポイラーを取り付ける場合は、むしろ好都合だったりします。
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リアスポイラーの基本部分をプラ板で製作します。形状、サイズは、実車写真を参考に、ボディから割り出します。例によって、WAVEの目盛り付プラシートを使用しました。
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最終的な仕上げはボディに取り付けてから行います。このスポイラーは、ルーフの後端とほぼ面一で水平に近い形で付いており、もしかしたらリアゲート上部を多少削らねばならないところ、先ほど述べたように、へこんでいることで、そのまま付けることができたというわけです。また、全体のバランスを見て、先端を0.5ミリほど延長しました。
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次回は、リアゲートの形状修正を行い、ボディを完成させます。

2019年7月 8日 (月)

ゴルフGTI 16S エッティンガー (フジミ1/24改造) その5・サイドステップの落し穴

今回はリアスポイラーの製作を予定していましたが・・・・・。
まず、この写真を見て何か違和感がないでしょうか。ドア下部のスジ彫りがすっかりサイドステップに隠れて消えています。これではドアが開かないというのがお分かりいただけるでしょうか。(そもそも茶菓餅さんのような開閉モデルではないので、別に構わないじゃないか、というツッコミはなしで。)
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サイドステップの位置が高すぎるということですが、これとパーツとして一体となっている前後オーバーフェンダーに、ボディのプレスラインに合わせた切欠きがあるので、パーツの接着位置としては一義的に間違っているわけではありません。そんなこともあって仮組では気付かなかったのです。
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当初は、サイドステップ上面を削って様子をみたのですが、結局はステップそのものを切り離すことになりました。ドア下に前から後に一直線に走るラインが見えますが、要するに、サイドステップがこのラインと面一もしくは下にないと、ドアを開けようとした時にぶつかることになります。
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というわけで、サイドステップは一から製作することになりました。「その3・オーバーフェンダー、サイドステップの取り付け」では、これら形状についてBBSZENDERの違いがよく分からないと述べましたが、この際、あらためてよく調べてみました。BBSのものは、キットのように上面が平らで真ん中あたりから下方に傾斜していますが、ZENDERの方は、取り付け位置から真っ直ぐ斜めに下がっていることが分かりました。この辺りの尖ったデザインは、フロントスポイラーと共通しているのが感じられます。写真は、CG誌(198210月号)に掲載されたZENDERエアロ装着車のサイドステップをクローズアップしたものです。
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サイドステップの製作自体は、これまでのミニやA112でこなれたものです。まず、プラ棒で基本的な形を作り、
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これを土台として、プラ板で表面を整えます。上記の実車写真を見ると、ドア下部に当たる部分が若干下がっているので、この段差を0.2ミリ厚のプラシートを貼って再現しました。
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もしかしたら、自身のためだけに製作しているのであれば、今回のようなことは放っておいたかもしれません。やはりブログで製作記を発表していることで、気づいた間違いは修正せねば、という気にさせられました。

少し回り道をしましたが、次回こそリアスポイラーの製作に移ります。

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