ゴルフGTI エッティンガー 1600E/16 (フジミ1/24改造) 最終回
展示ベース・ケースは、WAVEのT・ケース(M)を使用しました。
ネームプレートはA-oneの「手作りステッカー・メタリックシルバータイプ」から製作しました。「oettinger」のロゴはネットから拝借したものです。
最終回ということで、これまで触れていない製作上の留意点などをまとめて述べます。
ヘッドライトは、「その8」では、内側2灯のリフレクターにハイキューパーツのクリアドームを使用するとしましたが、やはり外側2灯とのバランスを考慮し、結局、同じバルケッタ製のライトレンズとリム・リフレクターの小径のものを使いました。
ホディのクリア塗装は、クレオスの「スーパークリアⅢ」を使用したのですが、少しだけ新たな試みを行いました。通常は2倍程度に希釈して大体4~5回吹くのですが、今回は5倍位にシャビシャビに薄めて12回ほど重ね吹きました。回数を実際に数えていたのではなく、1時間おきに吹いて丸1日掛かったので、おそらくこれ位であったろうと思います。要は、所定の分量を吹き切るまで吹いたということです。使用したクリア塗料の量そのものはいつもとほとんど変わらないので、クリア層が厚くなったわけではありません。
目論みとしては、1回で塗るクリア塗料を極端に薄くして、中研ぎ後の平滑な塗装面が柚子肌になるのを防ごう、ということです。もちろん、シンナー分の揮発にともなう塗装表面の収縮を完全に無くすことはできません。 結果、一部に荒れた部分もありましたが、塗装後のペーパー掛けがほとんど不要になり、一定の効果はあったと言えます。
一方で、問題がなかったわけではありません。写真にも写らないぐらいパッと見ただけでは分からない程度なのですが、サンルーフを消した際の溶きパテ処理を行った箇所がヒケるという現象が起きました。言い方が変かもしれませんが、普通のヒケ方ではなく、見事に、と言うか綺麗に、という感じです。おそらく、シャビシャビに溶いたクリアのシンナー分が作用したものと思われます。よって、これを防ぐには、パテ埋めの処理を瞬着系などのパテで行うか、パテ埋め処理がほぼ不要なボディの場合にのみ、この塗装方法を用いるか、ということでしょう。
最後に、お気づきでしょうか。タイトルの車名が前回までと変わっています。「16S」を削除し、「1600E/16」としました。製作の過程で分かったのですが、「16S」というのは、「その2」で述べたBBSエアロ装着車、すなわちフランスのVWディーラーがエッティンガーに発注したコンプリートカーに付けられた固有の名称のようなのです。当初はこれを製作するつもりだったのを、ZENDERエアロ車に変更したことは「その2」で述べた通りです。ちなみに、「1600E/16」というのは、エッティンガーによる1.6リットル・16バルブエンジン単体の名称で、これを積んだゴルフの名称にも使われるようです。
過去のタイトルまではあえて変更しませんが、最終回に到り訂正させていただき、本編を終わります。
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