スバルマイア(450)・61年型

2023年10月22日 (日)

スバル・マイア(61年型・スバル450輸出仕様)カタログ表紙の情景 (アリイ1/32改造) 最終回・ベースの製作~完成

ベースを製作します。アスファルトの地面は、表面を擦り合わせて荒らした100番の布ヤスリ、建物の前の歩道?はスチレンボードです。
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ウェザリング前の塗装直後の写真です。ちなみに、スバル360(58年後期型)の時もそうでしたが、今回も本物の地面に厳密に似せるような作り方をあえてしておりません。地面は地面だと分かればよいという程度で、主役のマイアと女性の引き立て役というわけです。巷のイラストなどでも、メインの対象物以外のもの(背景とか)をシンプルかつ省略した描き方をしているのを見受けますが、それと同じような考え方です。
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完成した地面をWAVEのT・ケース(QS)に貼り、マイアと女性フィギュアを配置して完成です。
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当然、立体なのでカタログ写真とは違った角度から見ることもできます。
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展示に際して、背景写真を置いてみたらどうか。静岡ホビーショーの合同展示会の直前に思い付きました。ありがたいことに、今はこのように不要なものを写真から消してくれる無料ソフトがネット上にあります。
(処理前)
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(処理後)
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この背景写真を組み合わせたショットで終わります。
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最後に、本編終了にあたり、あらためましてマイアのカタログ写真をご提供いただきました「ポルシェ356Aカレラ」様にお礼を申し上げます。

2023年10月21日 (土)

スバル・マイア(61年型・スバル450輸出仕様)カタログ表紙の情景 (アリイ1/32改造) その9・和装女性フィギュアの製作 ②仕上げ、塗装

頭部のパーツについては、キットの元の写真はありませんが、当然のことながら西洋人の彫の深い顔立ちなので、なるべく日本人ぽく見えるように慎重に削って整えます。下はまだ加工途中の写真です。
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髪型は、本当のところよく分かりませんが、着物姿ということで日本髪風に結った感じにしました。エポキシパテで造形しますが、全体のバランスを考慮するために、この時点で頭部を胴体に取り付けます。
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着物の袖や裾など、エポキシパテによる大まかな造形が済んだ状態です。ちなみに今年の四国のオー集では、この状態で展示しました。
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帯の結び方など、後ろ姿はカタログ写真では分かりませんが、一般的な「お太鼓」と呼ばれるものを再現したつもりです。
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塗装直前の最終的な状態の写真を撮り忘れました。一言で言えば「表面を整える」に尽きるのですが、盛ったパテとプラの隙間を埋めたり、例えば着物の衿にプラ帯棒で境界線のごとく付けたモールドなど、そのままでは不自然なので、写真の赤い部分に溶きパテを盛って整えるといったようなことです。
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塗装ですが、今回はピンクのサフで下地を整え、黒のサフで着物の市松模様をあらかじめ付けておきました。
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あとは、いつものように水性塗料、ファレホによる筆塗りで、仕上げにツヤ消しのトップコートを吹いています。カタログ写真をよく見ると、帯の色が単に真っ白ではなく、青か黄の淡い色で何か模様が付いているようで、前はそれっぽく塗ったのですが、後はパスしました。
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次回、ベースを製作して完成です。

2023年10月19日 (木)

スバル・マイア(61年型・スバル450輸出仕様)カタログ表紙の情景 (アリイ1/32改造) その8・和装女性フィギュアの製作 ①胴体部 等

続いて、和装女性のフィギュアの製作ですが、その前にマイアの方でちょっと補足しておきます。ワイパーは、今回もSWASH DESIGN製のエッチングパーツで、軸は虫ピンです。
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リアの給油口やフェンダーに付くリフレクター(反射板)は、コトブキヤのモデリングサポートグッズを組み合わせて製作、また「Subaru Maia」のエンブレムは、ナンバープレートの文字ともども自家製デカールです。
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さて、今回製作するのは、この和装の女性のフィギュアです。スバル360(58年後期型)のカタログ表紙と異なり、モデルの女性がどなたか私には分かりません。
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ベースに使用したキットは、ブロンコモデルの1/35「米英女性後方支援補助兵士4体セット」の中の1体で、
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この女性兵士のパーツです。なぜかと言うと、唯一、右足を前に踏み出しているからです。
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フィギュアの製作で比較的大掛かりな改造などを行う場合、セオリーというほどでもないのですが、足元から始めることが多いです。今回も、まずは両脚パーツの靴を削るなどして足袋を履かせました。
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襟元を加工した上半身と下半身のパーツを少し傾いた状態で接着し、隙間は刻んだランナーやプラ棒などで埋めます。ひざ下は微妙な角度を付けたいため、キットのパーツは使わず、代わりにプラ棒を取り付け、プラリペアで固めました。
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両腕はキットのパーツをそのまま使用しましたが、左の手首は外側に曲げています。
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両腕を胴体に取り付け、全身の制服のモールドを削り落とした状態です。
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着物の襟、帯などのモールドをプラ帯棒で付けます。
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袖はエポキシパテを盛って整形するのですが、その芯となる金属線を取り付けます。
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裾の先は板オモリを巻いて再現しました。
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今回はここまで、次回、頭部を含めて全身を仕上げます。

2023年10月14日 (土)

スバル・マイア(61年型・スバル450輸出仕様)カタログ表紙の情景 (アリイ1/32改造) その7・外装(バンパー等)の製作~完成

バンパーですが、中期型以降のものであれば、過去に製作したようにアルミパイプをプレスして、となるのですが、この時期のものは中央に溝があり、しかもオーバーライダーが付くので、プラ棒を加工して製作しました。
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塗装は、過去作「ぜっしゃか!・3巻表紙の情景」のスバル360と同様、メッキ調塗料などは使わず、ガイアの鉄道模型用カラー「ダークステンレスシルバー」です。中央の黒いバンパーテープ?は、実車写真を見ても、あるような、ないような感じでよく分からなかったのですが、一応、ハセガワの「つや消し黒フィニッシュ」を細切りして貼っておきました。
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ホイールは、キットのものは中期型以降のカバーが付いているので使えません。そこで、ノーマルではなく、レーシングのものを加工することにします。真ん中のブレーキドラム部分を削り、お約束のコジマ製1/43タイヤを履かせるために、リム外周に0.5ミリ厚のプラ板を巻き付けます。
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ホイールカバーは、過去作「58年後期型」と同じ方法で製作しました。この時に使用した原型(写真左)を用意して、再度「シリコーンモールドメーカー」で型取りします。
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透明レジンを流し込んで整形し、塗装後に伸ばしランナーで作ったタイヤチューブを接着しました。なお、この写真のパーツは、試作品あるいは予備として製作したもので、実際には使用しておりません。
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タイヤ・ホイールの完成写真です。タイヤは上述のようにキットのものではなく、1/43のコジマ製のものを使用しています。プラペーパーで再現したホワイトウォールは、過去作「67年式&キット総括」編で説明した方法で今回も製作しました。
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フェンダーミラーは、キットのパーツのステー部分をカットし、皿状に形を整えた上で金属線のステーを取り付け、ミラー面にはハセガワの「鏡面用フィニッシュ」を貼り付けました。
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ドアノブは、今回もアルミパイプを加工して製作したものです。
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続いてリア周りですが、マイアや450のテールライトは、同時期の360より一回り大きくなっています。もちろんキットにはないので、ホイールカバーと同じように原型(写真左)を製作し、透明レジンで複製、クリアレッドで塗装しました(写真右端)。
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ナンバー灯は、スバル360ではプレートの上部に1個ですが、マイアや450の場合はプレートを挟むように左右2個付いています。形状や大きさも360とは異なりますので、こちらも原型を製作し、レジンで複製しました。
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マフラーのテールエンドは、アルミパイプの先端を楕円形につぶし、これを曲げて製作しました。
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マフラーに取り付けたところです。
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あと、フロントの六連星のエンブレムですが、今回は過去作と製作方法が異なります。まず本編その2で説明したように、エッチングパーツによるフレーム部分をフードに取り付けました。その上で、塗装後にこのメタルステッカーを使用して「星」の部分を再現しております。
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具体的には、この星の部分(赤矢印)だけを1個1個切り出し、クリアボンドでフレーム部分に貼り付けました。
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というわけで、最後は駆け足となりましたが、スバル・マイアの完成した姿です。
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次回、和装の女性フィギュアの製作に移ります。

2023年10月13日 (金)

スバル・マイア(61年型・スバル450輸出仕様)カタログ表紙の情景 (アリイ1/32改造) その6・インパネ等の製作

キットのインパネは65年式のもので、マイアの頃の初期のタイプとは形状が全く異なる上、左ハンドル仕様に修正する必要があります。
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こんな場合、一から自作する手もありますが、今回はキットの上半分を使用し加工することにしました。
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メーターは、コトブキヤのモデリングサポートグッズから適当なものチョイス。あとはプラ棒を積層し、パテを盛って形を整えます。
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あらためて、キットのインパネ(写真左)との比較です。
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次に、ハンドル(ステアリグホイール)です。キットには、ホーンリングが付いたノーマルのものに加え、使用キットが「スバル360レーシング」の方なので、もう一つ径のやや小さいものが付属しています。
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もちろん、どちらも形状がマイアのものとは異なり、そのままでは使用できないので、この2つを組み合わせて加工しました。
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少しややこしいですが、リムはノーマルのもの、スポーク、ハブはレーシングのものを加工して組み合わせたものです。下の写真で何となくお分かりいただけるでしょうか。
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塗装後、ハンドルをインパネに取り付けた状態です。メーターの左下にウインカーレバーを取り付けています。インパネを横切るプレスラインも再現しております。
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あと、内装では、細かいところですが、ルームミラーの支柱を金属線に換えるなどの加工を行っております。ミラー面には、ハセガワの「鏡面用フィニッシュ」をカットして貼付けました。
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前回述べたように。今回で一気に車両の完成まで漕ぎ着ける予定でしたが、外装関係の製作中の写真が新たに見つかりましたので、次回以降、これを使用してもう少し車両製作編を続けることにします。よろしくお付き合いください。

2023年10月12日 (木)

スバル・マイア(61年型・スバル450輸出仕様)カタログ表紙の情景 (アリイ1/32改造) その5・室内(シート、内張等)の加工

シートは基本的にキットのものを使用します。まず前部シートですが、キット(写真左)のものはコンソールと一体で、かつ中期型以降のベンチシートとなっていますので、これを切り離しセパレートタイプにするとともに、座面のモールドを変更しました。
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後部シートもキット(写真左)からの加工ですが、形状だけでなく、位置が後退しているのがお分かりいただけると思います。
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もう少し詳しく説明すると、キットのままではこのような設置となりますが、
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座面、背もたれの裏と、これに接触しているタイヤハウスの部分を削り、シート全体を後退させます。下の方に載せた実車写真を見ても、シートの両端にタイヤハウスが顔を出しているのが分かります。また、シートを後退させた分、そのままではラゲッジスペースがボディ後部に干渉しますので、少しカットしています。
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あらためて前後シートの設置状態について、キットのまま(写真上)と加工後を比較すると、後部シートを後退させたことで足元に相応のスペースができているのが分かります。
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次に、内張ですが、この年式のものにはまだキット(写真左)のようなしっかりとした内張はなく、前部にグローブボックスが付いた骨格のみとなりますので、そのように加工します。
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当然のことながら、内張がないので、ドア内にそのまま設置すると、ドア裏側のプレスの形まで丸見えとなりますよね。
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でも、実車もこんな感じなんです。
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(スバル450のカタログより)

というわけで、室内の完成写真です。シートの塗装には若干のグラデーションを掛けています。なお、念のために述べておきますと、マイアのカタログ写真を見る限り、内装は同時期の450と共通のようです。
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シフトレバー、ノブはキットのものを使用せず、虫ピンの頭にプラリペアを垂らして製作したもの、キットにはないサイドブレーキは、アルミパイプを加工したものです。今回も、ぜっしゃか!・スバルなどと同様、製作しても完成後にはほぼ100%見えなくなるフットペダル類はオミットしました。
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次回、インパネや外装品の製作を紹介して、車体の完成です。

2023年10月10日 (火)

スバル・マイア(61年型・スバル450輸出仕様)カタログ表紙の情景 (アリイ1/32改造) その4・シャーシ(足回り)の加工

シャーシ前部の写真で、左がキット、右が加工したものです。本作も情景を前提としていますので車軸は固定ですが、過去作でも再三述べておりますように、キットのままでは車高が低すぎるので、取り付け位置を調整する必要があります。
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今回、フロントの足回りについて、丸棒などを使用して独特のサスペンションを再現してみました。というのも、フロントバンパーの位置がスバル360より高いので、もしかしたら前から見えるのでは、と思ったからですが、結果としては裏返さない限りほとんど見えず、正直あまり効果はなかったです。
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こちらは完成後の写真で、タイロッドを金属線で再現しております。
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リアの車軸も、少しキャンバー角を付けて車高を調整の上、シャーシに固定しました。筒抜けとなっているタイヤハウスの隙間をプラ板で塞いでおきます。
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リアシート位置の修正(次回説明します)によってタイヤハウスに穴が開いてしまうので、これをプラ板で塞ぎます。車体を地面(展示ベース)にネジ止めするためのナットを接着、いつものようにプラリペアで補強しています。
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室内側からみたシャーシの全体写真です。センターコンソールをプラ角棒で再現しております。
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次回は、シート、インパネ等の内装です。

2023年10月 9日 (月)

スバル・マイア(61年型・スバル450輸出仕様)カタログ表紙の情景 (アリイ1/32改造) その3・ボディ(サイド~リア周り)の加工

最初に遅ればせながら一言申し上げておきます。前回、前々回で紹介したスバル・マイアのカタログ写真は、「ポルシェ356Aカレラ」様のブログ(https://ameblo.jp/porsche356a911s/)より拝借し、当方で説明用に加工したものです。ご本人様からは使用を快くご了解いただきましたとともに、このブログ、本当に凄いので是非ともご覧ください。

さて、今回はサイドからリア周りにかけての加工です。サイドウインドウの三角窓は、キットではただの棒一本で再現されていますので、これをカットして基部から作り直します。ドアノブはアルミ棒で別途製作しますので、モールドを削り取り、穴を開けておきます。
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リアクォーターパネルのインテークグリルは、この年式のものはまだルーバー部分が独立していましたので、スリット部を開口し、裏から加工したWAVEのモールド・プレートを取り付けます。
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リアホイールアーチ前部の飛び石防止用オーナメントについて、このキットでは何故か左右で大きさが異なる(左の方の幅が広い)ので、形状を修正します。写真の赤矢印のパテで埋めた跡が元の形状です。
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リアフードのスリットも、モールド・プレートを加工して製作します。
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スリットをフードに取り付けたところです。
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ボディ全体はこんな感じで、説明は省きますが、過去作同様、各所のスジ彫りや、フェンダーパネル、ドア下部などを削り込んで丸みをつけるといった加工を施しております。
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次回、内装やシャーシの加工について説明します。

2023年10月 8日 (日)

スバル・マイア(61年型・スバル450輸出仕様)カタログ表紙の情景 (アリイ1/32改造) その2・ボディ(フロント周り)の加工

さて、使用するキットは今回もアリイ(マイクロエース)1/32オーナーズクラブのスバル360で、ボディの基本工作から始めます。ただし、細かい点は「スバル36067年式&総括」編や「Sさんの最終型」編などで割と詳しく説明しておりますので、本編では省略させていただきます。

まずはフロント回りから。フード下部のラインを修正するとともに、ノーズを膨らますための土台となるプラ帯棒を貼ります。
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バンパーを削り落とし、全体に丸みを付けたところです。今回、フロントフードのスリットを少し変わった方法で全体的に下に移動させたのですが、その工作過程の写真を撮り忘れたので、説明はまたの機会とさせていただきます。1/32のスバル360は今後も製作するつもりですので。
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ライトカバーや、エンブレムのフレーム、フロントウインカーの基部などを取り付けたところです。なお、バンパーの位置が360とは異なり上部に付くので、ライト下付近の下端の切り欠きはなく、代わりに少し上に取り付け穴を設けます。Img_8139

さて、ここで一つ特筆すべきことがあります。前回述べたマイアと450の相違点です。上の写真はカタログ内のマイア、下の写真は450のカタログ表紙で、少し角度は異なるものの、ともに正面から撮られたものです。それぞれ赤と青の矢印(当方で付けたもの)で示した箇所をご覧ください。
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マイアの方が450に比べてフロントウインカーの位置が若干高く、バンパーのオーバーライダーの間の幅も広いことがお分かりになると思います。おそらく、ウインカーの高さ(位置)については海外と国内の法令等の違いによるもので、450のオーバーライダーの幅が狭いのは、360と同等の高さのウインカーが隠れて見えなくなるのを防ぐために調整されたものと推測します。ともあれ、モデルの製作に関してはこの辺りを考慮して行いました。

次回、サイドからリア回りにかけてのボディ加工に移ります。

2023年10月 7日 (土)

スバル・マイア(61年型・スバル450輸出仕様)カタログ表紙の情景 (アリイ1/32改造) その1・プロローグ

10月に入って残暑も和らぎ、すっかり秋めいてきました。模型製作の方はというと、本ブログの更新ともども、相変わらずのスローペースですが、一方ですでに完成し、展示会等でお披露目した作品もありますので、これからしばらくはそれらの製作記をアップして行きたいと思います。

第1弾は、このスバル・マイアのカタログ表紙を再現した情景(ヴィネット)です。輸出用ということで、当時の外国人の日本に対するイメージを意識してのことでしょうか、モデルの女性が和装なのが印象的です。
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こちらが作品です。展示会では、背景写真を組み合わせたものを見ていただきましたが、その状態の完成品は本編の最後であらためて紹介させていただきます。
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ところで、このスバル・マイアですが、とにかく謎の多い車です。ウィキペディアの説明では、「スバル360の排気量を拡大したスバル450を発売した際の海外向け輸出名」とあります。私も、単純にスバル450を輸出するために左ハンドル仕様にしたものがマイアだと理解していました。
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ただ、ノスタルジックヒーロー別冊「スバル360大全」では、英文のみならずロシア語のカタログまで存在したにも関わらず、数台の試作車を除いて輸出された実態がないとのこと。さらには、新開発の450のエンジンでの輸出は時期尚早ということで、国内向けのスバル450に転用されたのではないか、としているのです。

すなわち、まずはスバル450が開発、製造され、それを輸出用に左ハンドルにしてマイアが誕生したのではなく、先に輸出目的のマイアの開発が進められたものの、何らかの理由で本格的な輸出を断念したことで、国内向けのスバル450が生まれたのでは、ということです。

もちろん私ごときには、マイアが先か、450が先かなどの真実は分かりませんが、今回の製作を通じて、この両車、単に左右のハンドル違いだけでなく、細部が異なることも発見しましたので、次回以降、説明させていただきます。

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