フィアット・ジャンニーニ 700

2024年8月18日 (日)

GIANNINIにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その4・リアフードの加工等

タイトルを「ジャンニーニ」から「GIANNINI」に変えましたが、特に意味はありません。

さて、この手のフィアットのお約束と言えば、ノーマルとは逆方向にガバっと開いた状態で固定されているリアフードでしょう。実車では、フードを片側3本もしくは2本のステーで支えるのが一般的ですが、ラダー状に組んだアルミ板のステーで支えているような変わり種もあって、これがまたカッコよかったりするのです。今回、製作そのものより、どのタイプにするかの検討に時間を費やしましたが、結局オーソドックスな3本ステーに落ち着きました。

まずは、リアフードの加工から。キットのフードには、完成後も開閉可能とするために、下端にヒンジが設けられています。
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ナンバープレートやナンバー灯は付かないので、キットのこれらパーツを取り付けるための穴を埋める一方、実物のフードに開いている穴を開けておきます。この穴はビスなどで埋められていることが多く、塗装後に虫ピンを挿してその状態を再現するつもりです。開閉用のヒンジも当然カットします。
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ボディ側にも少し加工を。ご覧のように、ルーバーのパネルの下部には何もない状態です。
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ここは、リアフードを閉じれば見えない部分ですが、実車では縁にウエザーストリップが付いたパネルが存在しますので、プラ帯棒で簡単に再現しておきます(赤矢印)。本作はノーマルタイプではないので、ウエザーストリップなどはオミットです。
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ステーの基部や、フードを固定する器具をプラ板で製作し、ボディの所定位置にあらかじめ接着します。
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塗装を考慮すると、このようなパーツは後付けが望ましいのですが、ボディに密着するような精度の高いものを別に分けて製作する自信もありませんので、やむを得ません。なお、上辺の真ん中に接着した小片のプラ板(赤矢印)は、フードを取り付ける際の「接着しろ」で、もちろん実車にはありません。
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裏から見た所です。ベタ着けした上で、プラ棒で裏打ち補強しています。
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この接着しろに両面テープを貼り、フードを乗せてみました。ご覧のように、これだけで十分固定できるので、ステーへの負荷はほとんどかからず、また、完成後の脱落、破損防止にもつながると思います。
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ステーは、0.8ミリ径のアルミパイプを使用し、前述のようにボディ側に接着した基部に現物合わせで長さを調整して製作します。写真は、マスキングゾルで基部に仮接着した状態です。
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なお、フードをステーに固定するストラップ(?)などは、タミヤ1/24のミニ・レーシングに入っていた部品を加工したものです。ミニ・レコルトモンツァを製作した時の余剰パーツが役に立ったというわけです。
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以上、あらためて仮組みした状態がこちらです。件の接着しろなどは、普通に見る角度からは全く見えません。
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もちろん、それぞれ塗装後に接着するので、現時点ではバラしておきます。
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ボディに関しては、後は塗装に向けて粛々と下地処理を行うだけなので、次回以降、エンジンや内装関係に移る予定です。

2024年7月27日 (土)

ジャンニーニにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その3・リアオーバーフェンダーの製作 ②パテ盛り、整形

プラ板で製作したフェンダーを包むようにパテを盛ります。エポキシパテで大まかに造形し、ボディとの接点など細かい箇所はポリパテを使用しています。
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フロントのオーバーフェンダーと異なり、リアのそれはボディのプレスラインと面一に繋がっているので、ラインに沿ってマスキングテープを貼った上でポリパテを盛っています。
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削ったり盛ったりを何度か繰り返し、一応、整形が完了しました。
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テールライトは、いずれ製作時に説明しますが、専用のものが全く異なる位置に付くので、通常位置のヘコミを埋めておきます。
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ボディ全体はとりあえずこんな感じです。この後、元々キットにあるパーティングラインやヒケ(といってもほとんどありませんが)と合わせ、細部の修正を溶きパテ等で行います。
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リアフェンダー前方の開口部の形状などは、実車では様々なものが見受けられますが、本作は特定の個体を製作しているわけではありませんので、自身の好みで適当にまとめています。
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次回は、リアフードの加工を予定しています。はてさて、どう処理しますか・・・

2024年7月20日 (土)

ジャンニーニにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その2・リアオーバーフェンダーの製作 ①ベース

リアのオーバーフェンダーは、ただ横に膨らんでいるだけでなく、前方にエア・インテークが、後方に同・アウトレットが設けられています。製作方法で特に妙案も思い付かないので、フロント同様、プラ板等でガイドとなるベースを作り、後はパテ盛り整形することにしました。

まず手始めに、ボディのホイールアーチに沿って帯状のプラ板を接着します。フェンダーのリアエンドの底に当たる部分にもプラ板を貼っておきます。端がパテだけだと欠けたりする恐れがあるためです。
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フェンダーの前方部分のベースとなるパーツをプラ板で製作します。仕上げである程度削ることを考慮し、0.3ミリ厚のプラ板を3層に重ねた上、角は丸めるので内側に瞬着パテを充填しました。
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フェンダーの内側は、おそらく実車ではリアまで筒抜けでしょうが、パテ盛りで製作する都合上、詰まった内部が見えると不細工なのであえて仕切りを設けました。また、フェンダーの奥や裏側の塗装は、ボディ装着後では困難なので、あらかじめ黒で塗装しておきました。
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こちらは、後方のエア・アウトレットを再現するために、フェンダーのパテ盛り前に埋め込むパーツです。楕円のプラパイプを中央でカットし、プラ板で縦の長さを伸ばしています。
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以上のパーツをボディに取り付けたところです。何となく形が浮かび上がっているでしょうか。
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次回、これにエポキシパテなどを盛って整形して行きます(上手くできるかな・・・)。

2024年7月 7日 (日)

ジャンニーニにしましょう。(タミヤ1/24 フィアット・アバルト 695 SS 改造) その1・フロントオーバーフェンダーの製作

というわけで(何がだ)、前回紹介したタミヤ1/24のフィアット・アバルトに手を付けてしまいました。模型転倒虫さんの素晴らしい作品を拝見し、再販キットを購入してしまったのが直接的なきっかけですが、もう一つ、初版キットでパーツの一部が欠品した状態のものが手元にあって、何とかしたいなあと常々思っていたのも事実です。ちなみにパーツ欠品の原因は、オーバーフェンダーやシートなどを、ミニ・レコルトモンツァを製作した際に使用したことによるものです。

前置きが長くなりましたが、今回はこの初版キットを製作することとし、どうせなら、あまり人が作らないものをと思い立ち、となれば必然的にアバルト 695 SSでなくなるということになります。それで、日本ではともかく、本国ではアバルトに勝るとも劣らない有名なフィアット・チューナーであるジャンニーニ(GIANNINI)を選択しました。590 GT がポピュラーですが、見た目アバルトと似ているので、思い切って700のGr.5仕様あたりが派手めでよろしいんじゃないかと。

では、早速、フロントのオーバーフェンダーを製作します。前述のようにキットのオーバーフェンダーは欠品しているのですが、仮にあったとしても形状が全く異なりますので使用せず、一から自作です。いつものようにエポキシパテを盛って製作するのですが、ボディとの接地面は四角く、ホイールアーチに沿って丸くなるというやや複雑な形をしているので、プラ板・棒で先にガイドを作っておきます。
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後方には、ブレーキの熱を逃がすためでしょうか、エア・アウトレットが設けられており、後から穴を開けるのも面倒なので、楕円のプラパイプを仕込んでおきます。
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エポキシパテを盛って整形します。相当程度の厚みがあるので、ヒケ等を考慮し、パテ盛りを2回に分けました。その際、パテの主剤と硬化剤の配分が微妙に異なったことで、色の濃さに違いが生じ、ご覧のように表面がマーブル状になっていますが、特に問題はなさそうです。
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大まかな形はできたので、細かい形状修正、表面処理などはボディ全体のバランスを見て行うこととし、ひとまずフロントは終了です。
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次回は、本作で最も工作量が多いと思われるリアフェンダーを予定しております。ただ、現時点でどうやって作るのか決まっておりません・・・。

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