バラードスポーツCR-X 1.3 (タミヤ1/24改造) 最終回
展示ベース・ケースは、今回はWAVEのT・ケース(M)を使用しました。7thスカイラインやミニ・レコルトモンツァで用いたタミヤのディスプレイケースよりひと回り小さいですが、CR-Xのようなコンパクトな車体には丁度良いと思います。
ネームプレートですが、CR-Xのロゴは実車カタログの表紙をスキャンし、カラーもカタログの配色を参考にしました。A-oneの「手作りステッカー・下地が透けないタイプ」に印刷し、透明プラ板に貼りつけた上でベースに接着しています。
(実車カタログの表紙)
地面は、ボディカラーの赤が映えるだろうということで、緑の芝生としました。というのが表向きの理由で、前回の「ぜっしゃか!」表紙絵の情景で使用した芝生の情景マットがたくさん余っていたというのが本当のところです。
今回製作したCR-Xですが、あえて1.3とした理由は、結論から言うと、この車が自分の「幻の愛車」だからです。
まだ私が自動車の運転免許すら持っていなかった頃の話です。大学入学直前の春休み中、暇だったこともあり、従兄が経営するブティックに毎日のように顔を出していました。その店でアルバイトをしていた3歳年上の女性と何となく意気投合し、彼女に会うのが楽しみでもあったからです。
その女性は、某航空会社のスチュワーデス(今はキャビンアテンダントですね)を辞めたばかりで、当時大好きだった小林麻美さん(といっても今の若い人にはピンとこないでしょうが)に似た美人。もちろん、ただ話をするだけの関係で、今となっては彼女の名前すら思い出せないのですが、ひとつだけ車の話をよくしたことを覚えています。彼女は、近々車を買うつもりで、欲しいのは発売されて間もないCR-X、ミッションはオートマ、でもそんなにお金がないので一番安いグレードでいいなどと言っていました。車の知識が多少あった私は、その当時持っていた自動車雑誌などを持参して、あれこれ説明したと記憶しています。
同時にその頃、私自身も大学生になれば車が必要かなと漠然と思っていたのですが、この出会いがきっかけで、新車ならCR-Xがいいと思うようになりました。ただし、おそらく私も経済的な理由で1.3を選んだことでしょう(さすがにオートマは選択しなかったと思いますが)。結局のところ、諸般の事情でCR-X所有は実現しませんでしたが、初めてのマイカーを意識した一台となったのです。
件の女性は、ほどなくして次の就職先を見つけ店を辞め、一方で私も学生生活が始まり、そのままそれきりとなって早30年以上の歳月が経ちました。彼女が実際にCR-Xを入手したのか、その後どんな人生を送っているのかなど知る由もありませんが、この車が当時を懐かしく思い起こさせてくれました。
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